54 / 504
探検する
しおりを挟む
「どちら様ですか?」
「しがない、老婆だよ」
路地の中に入ってみれば、変なおばさんがいた。
おばあちゃんの方があってんのかな?
どっちでもいいけど、今はそんな場合じゃない。
「何もないなら、戻らせてもらいますね」
アレンを現在待たせているのだ。
流石に、路地裏は今ではいい思い出となった『誘拐事件』が思い出されるから入りたくないのはよくわかる。
私は気にしないけどね!
「まあ、待てれ。いいことを教えてやろう」
「いいことですか?」
「ふっふっふ、お主らは鍛冶屋を探しておるじゃろ?」
「………なんでそれを?」
「神は全てをみているのじゃよ」
このおばあちゃん一体何者だよ?
正直いって気持ち悪いほどにあたってるんだが?
「それのどこがいい話とつながるんですか?」
「いい鍛冶屋の場所を教えてやろう」
「え?」
「その代わりに一つ頼みがあってな」
「………なんですか?」
こういう場合って大抵いいことじゃないので、一応警戒しておく。
「そう警戒するでない。新たな勇者が誕生したそうじゃな?名前はなんというのだ?」
「なんですかその質問は?」
「老体の身、なかなか聞く機会がなくてな。教えてくれぬか?」
「まあ、いいですけど。トーヤ・アキジマだった気がしますね」
「トーヤ……違ったか……」
「何がです?」
「気にせんでええ。それよりも、鍛冶屋の場所だったな」
「あ、はい」
「この公爵領の端の端。森の中に一軒鍛冶屋があった。そこの鍛治師の腕は一流だった」
「確かなんですか?」
おばあちゃんだからなぁ?
本当の話か心配だよ。
「ああ、確かじゃ」
「本当に大丈夫なんですかね?」
「ふぁっふぁ!老獪の記憶力をなめるでないぞ!」
「わかりましたよ!じゃ、失礼しました」
なんだったんだ?
あの人?
まあ、いいや。
いいこと教えてもらっちゃった!
「どうだったんだ?」
「う~ん、鍛冶屋のある場所教えてもらっちゃった!」
「本当にそれだけだったのか?」
「何にもされてないよ~」
「いや、その喋ってた人は生きてんのか?」
「私のことなんだと思ってんの?」
「人外」
「失礼な!」
全く、最近は失礼な子供が多いな!
「ほら、そんなのはいいから早く行くよ!」
「わーったよ」
♦︎♢♦︎♢♦︎
「ようし!この辺りでいいかな?」
「うぇ………吐きそう」
「ちょっとちょっと大丈夫?」
「走るの早いんだって………うっ!」
ああ~と、とりあえずアレンは放置で。
「多分この辺りじゃない?」
森って周囲を囲むようにあるから、その鍛冶屋とやらがどこにあるかわからない。
もっと詳しく聴いてくればよかったな。
正直にあのおばさんみたいなのちょっと怖いから、できれば早く離れたかった。
その感情が少なからず、出ちゃったのかな?
「で、なんでこっち方面に来たんだよ……う」
「え?普通に魔物が少ないからだよ?」
「どういうこと?」
「魔物があんまりいないってことは、定期的に誰かが討伐している可能性があるでしょ?魔物の討伐の報告例はここ最近聞いてないし、冒険者は魔物が少ないこんなところに来るわけないからね。誰かいるとしたらここだろうと思ってさ」
「頭いいのか悪いのかわからないな」
否定できないのが悔しい……。
それはそうとして、やってきたはいいものの、こっからどうやって探そうか。
生命反応を検知しようものなら、魔物の生体反応も拾ってしまうため、結局意味ないんだ。
だったら、地道に探した方が早いかな?
「立てる?」
「ああ、もう平気」
アレンの吐き気も治ったみたいだし、ぼちぼち探索しますかねぇ~。
「ん?なんか音がしない?」
「アレン、何か感じるの?」
「音の流れが、こっちに伝わってきてる」
「それ、どっちから!?」
「え?向こうのほうだけど?」
指差した方向に意識を向ける。
(そうだ!忘れてた!アレンは魔力を感じ取れるんだった!だったら、それを辿っていけば、もしかしたらたどり着けるかも!)
鍛治スキルだって、魔力……体力を消費するのだ。
鍛冶師には鍛冶師専用のスキルがあり、そのスキルを使用するには魔力を消費する。
それは、他の職業でも言えたことだ。
だけど、これだけじゃ決定打が足りない気もするが、今はそんなの気にしている暇はなさそうだ。
「誰か、戦ってる」
「え?」
「人かはちょっとわからないけど、何かが戦闘を行なっているみたいだよ。魔力の波が結構乱れてる」
「じゃあ、行く場所はとりあえず決まったんだな」
「行ってみよう!」
再び、走り出す。
アレンも存外子供ではないよね。
改めて思うが、鍛えている私よりかは劣るものの、十分に早いのだ、足が。
私のことを人外とかいっているけど、アレンも大概だよねって話。
そんなことを考えているうちに目的地に到着する。
「あ!」
「あれなんの魔物か知ってる?」
「それ、私に聞く?まあ、知ってるけど。サンドワームっていうんだけどさ。おかしいんだよね」
「何がおかしいんだ?」
「サンドワームって名前の通り、砂漠にしかいないんだよね。なんでこんなところにいるんだろう?」
まあ、今となってはそれはいいんだよ。
「あの戦ってる人なんなの?」
「俺に聞くなよ」
戦ってるのは、人だった。
正確に言えば、ドワーフだった。
鍛冶師の代名詞とも言えるような亜人種、ドワーフ。
戦闘職の人が生まれにくい種族として不遇をされているが、実際街に数人はいて欲しい人材。
っていうか、我が領地にもっとこいや!
と思うほど、私的には思ってる。
もしかして、この人が鍛冶屋さんの人か!?
「これって加勢した方がいいのかな?」
「俺ら必要そう?」
「もう一体現れたら、必要に——」
瞬間、目の前の大地の一部が崩れる。
小さい体格のドワーフさんは後ろの飛び退く。
サンドワームとの間から出てきたのは、またサンドワームだった。
「これは……」
「ぼちぼち加勢しますかね!」
私たち二人は目の前のサンドワームに向かって飛び込んでいく。
アレンって戦えるの?
と思ったのは内緒である。
「しがない、老婆だよ」
路地の中に入ってみれば、変なおばさんがいた。
おばあちゃんの方があってんのかな?
どっちでもいいけど、今はそんな場合じゃない。
「何もないなら、戻らせてもらいますね」
アレンを現在待たせているのだ。
流石に、路地裏は今ではいい思い出となった『誘拐事件』が思い出されるから入りたくないのはよくわかる。
私は気にしないけどね!
「まあ、待てれ。いいことを教えてやろう」
「いいことですか?」
「ふっふっふ、お主らは鍛冶屋を探しておるじゃろ?」
「………なんでそれを?」
「神は全てをみているのじゃよ」
このおばあちゃん一体何者だよ?
正直いって気持ち悪いほどにあたってるんだが?
「それのどこがいい話とつながるんですか?」
「いい鍛冶屋の場所を教えてやろう」
「え?」
「その代わりに一つ頼みがあってな」
「………なんですか?」
こういう場合って大抵いいことじゃないので、一応警戒しておく。
「そう警戒するでない。新たな勇者が誕生したそうじゃな?名前はなんというのだ?」
「なんですかその質問は?」
「老体の身、なかなか聞く機会がなくてな。教えてくれぬか?」
「まあ、いいですけど。トーヤ・アキジマだった気がしますね」
「トーヤ……違ったか……」
「何がです?」
「気にせんでええ。それよりも、鍛冶屋の場所だったな」
「あ、はい」
「この公爵領の端の端。森の中に一軒鍛冶屋があった。そこの鍛治師の腕は一流だった」
「確かなんですか?」
おばあちゃんだからなぁ?
本当の話か心配だよ。
「ああ、確かじゃ」
「本当に大丈夫なんですかね?」
「ふぁっふぁ!老獪の記憶力をなめるでないぞ!」
「わかりましたよ!じゃ、失礼しました」
なんだったんだ?
あの人?
まあ、いいや。
いいこと教えてもらっちゃった!
「どうだったんだ?」
「う~ん、鍛冶屋のある場所教えてもらっちゃった!」
「本当にそれだけだったのか?」
「何にもされてないよ~」
「いや、その喋ってた人は生きてんのか?」
「私のことなんだと思ってんの?」
「人外」
「失礼な!」
全く、最近は失礼な子供が多いな!
「ほら、そんなのはいいから早く行くよ!」
「わーったよ」
♦︎♢♦︎♢♦︎
「ようし!この辺りでいいかな?」
「うぇ………吐きそう」
「ちょっとちょっと大丈夫?」
「走るの早いんだって………うっ!」
ああ~と、とりあえずアレンは放置で。
「多分この辺りじゃない?」
森って周囲を囲むようにあるから、その鍛冶屋とやらがどこにあるかわからない。
もっと詳しく聴いてくればよかったな。
正直にあのおばさんみたいなのちょっと怖いから、できれば早く離れたかった。
その感情が少なからず、出ちゃったのかな?
「で、なんでこっち方面に来たんだよ……う」
「え?普通に魔物が少ないからだよ?」
「どういうこと?」
「魔物があんまりいないってことは、定期的に誰かが討伐している可能性があるでしょ?魔物の討伐の報告例はここ最近聞いてないし、冒険者は魔物が少ないこんなところに来るわけないからね。誰かいるとしたらここだろうと思ってさ」
「頭いいのか悪いのかわからないな」
否定できないのが悔しい……。
それはそうとして、やってきたはいいものの、こっからどうやって探そうか。
生命反応を検知しようものなら、魔物の生体反応も拾ってしまうため、結局意味ないんだ。
だったら、地道に探した方が早いかな?
「立てる?」
「ああ、もう平気」
アレンの吐き気も治ったみたいだし、ぼちぼち探索しますかねぇ~。
「ん?なんか音がしない?」
「アレン、何か感じるの?」
「音の流れが、こっちに伝わってきてる」
「それ、どっちから!?」
「え?向こうのほうだけど?」
指差した方向に意識を向ける。
(そうだ!忘れてた!アレンは魔力を感じ取れるんだった!だったら、それを辿っていけば、もしかしたらたどり着けるかも!)
鍛治スキルだって、魔力……体力を消費するのだ。
鍛冶師には鍛冶師専用のスキルがあり、そのスキルを使用するには魔力を消費する。
それは、他の職業でも言えたことだ。
だけど、これだけじゃ決定打が足りない気もするが、今はそんなの気にしている暇はなさそうだ。
「誰か、戦ってる」
「え?」
「人かはちょっとわからないけど、何かが戦闘を行なっているみたいだよ。魔力の波が結構乱れてる」
「じゃあ、行く場所はとりあえず決まったんだな」
「行ってみよう!」
再び、走り出す。
アレンも存外子供ではないよね。
改めて思うが、鍛えている私よりかは劣るものの、十分に早いのだ、足が。
私のことを人外とかいっているけど、アレンも大概だよねって話。
そんなことを考えているうちに目的地に到着する。
「あ!」
「あれなんの魔物か知ってる?」
「それ、私に聞く?まあ、知ってるけど。サンドワームっていうんだけどさ。おかしいんだよね」
「何がおかしいんだ?」
「サンドワームって名前の通り、砂漠にしかいないんだよね。なんでこんなところにいるんだろう?」
まあ、今となってはそれはいいんだよ。
「あの戦ってる人なんなの?」
「俺に聞くなよ」
戦ってるのは、人だった。
正確に言えば、ドワーフだった。
鍛冶師の代名詞とも言えるような亜人種、ドワーフ。
戦闘職の人が生まれにくい種族として不遇をされているが、実際街に数人はいて欲しい人材。
っていうか、我が領地にもっとこいや!
と思うほど、私的には思ってる。
もしかして、この人が鍛冶屋さんの人か!?
「これって加勢した方がいいのかな?」
「俺ら必要そう?」
「もう一体現れたら、必要に——」
瞬間、目の前の大地の一部が崩れる。
小さい体格のドワーフさんは後ろの飛び退く。
サンドワームとの間から出てきたのは、またサンドワームだった。
「これは……」
「ぼちぼち加勢しますかね!」
私たち二人は目の前のサンドワームに向かって飛び込んでいく。
アレンって戦えるの?
と思ったのは内緒である。
0
あなたにおすすめの小説
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ひ弱な竜人 ~周りより弱い身体に転生して、たまに面倒くさい事にも出会うけど家族・仲間・植物に囲まれて二度目の人生を楽しんでます~
白黒 キリン
ファンタジー
前世で重度の病人だった少年が、普人と変わらないくらい貧弱な身体に生まれた竜人族の少年ヤーウェルトとして転生する。ひたすらにマイペースに前世で諦めていたささやかな幸せを噛み締め、面倒くさい奴に絡まれたら鋼の精神力と図太い神経と植物の力を借りて圧倒し、面倒事に巻き込まれたら頼れる家族や仲間と植物の力を借りて撃破して、時に周囲を振り回しながら生きていく。
タイトルロゴは美風慶伍 様作で副題無し版です。
小説家になろうでも公開しています。
https://ncode.syosetu.com/n5715cb/
カクヨムでも公開してします。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054887026500
●現状あれこれ
・2021/02/21 完結
・2020/12/16 累計1000000ポイント達成
・2020/12/15 300話達成
・2020/10/05 お気に入り700達成
・2020/09/02 累計ポイント900000達成
・2020/04/26 累計ポイント800000達成
・2019/11/16 累計ポイント700000達成
・2019/10/12 200話達成
・2019/08/25 お気に入り登録者数600達成
・2019/06/08 累計ポイント600000達成
・2019/04/20 累計ポイント550000達成
・2019/02/14 累計ポイント500000達成
・2019/02/04 ブックマーク500達成
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。
黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」
豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。
しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる