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共同調査
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「こんなガキが……Sランク冒険者だと?」
知識として、Sランク冒険者というものが冒険者組合において最高位のランクであることは知っているようで、幕府軍の連中は鼻で笑っていた。
「こんな子供がSランクだと!?笑わせてくれるな!こんな子供でも冒険者になれるなんてなぁ!?」
先ほどの刀を掴まれたことを忘れてしまったのだろうか?可哀想な記憶力である。
「Sランク冒険者だかなんだか知らないが、ぶっ殺す!子供に任せられる案件でもないしな!」
再び抜かれる刀。いつになったら学習するのか……私の方が圧倒的に強いということに。
振り下ろされる刀を今度は掴むことはなく、私の肩に直撃した。ニヤリと笑う幕府軍の連中だったが、次に見た景色でそれは驚きへと変わる。
直撃した肩には一切の傷すらついていない、もっと言えば、衣服にすら傷をつけることができずに弾かれたのだ。
「はああ!?」
「そんなお粗末な剣技で何ができるのかしらね?まだ私の方がうまく扱えるわ」
「なんだと!?」
再び刀を向け、突きが飛んでくる。本来、刀は突きという攻撃に特化しているわけではないのだが、多分何も考えていないのだろう。
首を傾けることでその攻撃を避けると、すぐさま刀を掴むとこちらに引き寄せる。
「うお!?」
引き寄せられた刀に釣られて体勢を崩したようだ。そこに渾身のパンチ!
全力手加減パンチ!
「ぐっ!?」
「うまく手加減できたわね」
泡を拭いてその男は倒れてしまった。それを見て、他の幕府軍の連中は逃げていってしまった。
「あ、ごめんなさい。一人しか捕らえられなかったわ」
「い、いえいえ!Sランク冒険者様のお手を煩わせてしまいまして、大変申し訳ございません!」
そう言って謝罪してくる受付さん。私がSランクなのか疑っていたようだが、どうやらそれは払拭されたようで……まるで神でもみるかのような目をこちらに向けてくる。
こう見えて有名人なのだよ!
「おい、聞いたことあるぞ?定期領主集合会で、将軍様を遮った冒険者がいたとか!」
「確か、子供だったらしいな……まさかSランク冒険者だったとは」
「はっはっはっ!お前らまだまだだな!あのお方は、ステイラル王国の公爵令嬢でありながら、『神童』と呼ばれていた王国の切り札だぞ?かの有名な『大賢者』とも仲がいいらしい」
褒められるのは嬉しいけど……。
「そこの方達?マレスティーナとはそこまで仲良くないわよ?この間だって戦ってきたばかりなんだから」
マレスティーナの悪ふざけに付き合っていたこっちのみにもなってくれ……。
「うわぁ……Sランク冒険者様に話しかけられた!もう死んでもいい!」
「っていうか、大賢者様を名前呼びしてるぞ?それに、戦ったって……人類最強クラスじゃないか!」
あー……なんかもっと良くない方向に進んだ気がする。
「とりあえず、この人の身柄は組合で管理していいですよ。もし、幕府の上の人が文句をつけに来たら私の肩書きをちらつかせてくださいな」
「はい!ありがとうございます!」
「それで、仙人調査……を引き受けたわけだけど、他に誰か一緒に受けた人はいるのかしら?」
「いえ……Sランクの依頼なので、Sランク未満が参加することは許可されていません」
そりゃそうか。今この国でSランク冒険者は三人いる。
ミサリーに協力してもらうか?でも、ミサリーに私が調査対象であることがバレたら、あとで怒られてしまう……。
「招集特権をご使用為されれば指名は出来ますが……」
Sランク冒険者は一応Sランク未満の冒険者を名指しで招集できるという制度がある。だが、私には冒険者の知り合いがいない。
レオ君たちがいるじゃないかって?
ミサリーと同じく私が調査対象であることがバレたくない。
「そうだねぇ……」
《ご安心ください》
とその時ツムちゃんが語り掛けてきた。
《人数の確保は明日にでも完了いたします》
え、ツムちゃんが集めるわけじゃないでしょ?どうやって集まるの?
《放置してくれればすべて解決します》
うーん、そこまで言うなら明日まで待つよ。
♦
次の日
「ははは!ガキめ!昨日はよくもやってくれたな!仙人調査を引き受けたそうだが、悪いねぇ?これは幕府との共同捜査に変わったんだ」
お?
「それはつまり?」
「お前がどれだけ手柄を立てようと全部俺たちのものってわけさ!」
人手だ!
手柄とかはむしろ幕府に押し付けたほうがこっちとしては助かる!
「そうなんだね、そりゃあよかったね」
「お、おい、もっと落ちこめよ!」
どうやら気に食わなかったらしい幕府軍の方。
「まあ、調査隊の手配はさ、そっちに任せるからさっさと準備してね?」
「ちっ、つまらねえなぁ……」
そう言って幕府軍の男は帰っていった。
知識として、Sランク冒険者というものが冒険者組合において最高位のランクであることは知っているようで、幕府軍の連中は鼻で笑っていた。
「こんな子供がSランクだと!?笑わせてくれるな!こんな子供でも冒険者になれるなんてなぁ!?」
先ほどの刀を掴まれたことを忘れてしまったのだろうか?可哀想な記憶力である。
「Sランク冒険者だかなんだか知らないが、ぶっ殺す!子供に任せられる案件でもないしな!」
再び抜かれる刀。いつになったら学習するのか……私の方が圧倒的に強いということに。
振り下ろされる刀を今度は掴むことはなく、私の肩に直撃した。ニヤリと笑う幕府軍の連中だったが、次に見た景色でそれは驚きへと変わる。
直撃した肩には一切の傷すらついていない、もっと言えば、衣服にすら傷をつけることができずに弾かれたのだ。
「はああ!?」
「そんなお粗末な剣技で何ができるのかしらね?まだ私の方がうまく扱えるわ」
「なんだと!?」
再び刀を向け、突きが飛んでくる。本来、刀は突きという攻撃に特化しているわけではないのだが、多分何も考えていないのだろう。
首を傾けることでその攻撃を避けると、すぐさま刀を掴むとこちらに引き寄せる。
「うお!?」
引き寄せられた刀に釣られて体勢を崩したようだ。そこに渾身のパンチ!
全力手加減パンチ!
「ぐっ!?」
「うまく手加減できたわね」
泡を拭いてその男は倒れてしまった。それを見て、他の幕府軍の連中は逃げていってしまった。
「あ、ごめんなさい。一人しか捕らえられなかったわ」
「い、いえいえ!Sランク冒険者様のお手を煩わせてしまいまして、大変申し訳ございません!」
そう言って謝罪してくる受付さん。私がSランクなのか疑っていたようだが、どうやらそれは払拭されたようで……まるで神でもみるかのような目をこちらに向けてくる。
こう見えて有名人なのだよ!
「おい、聞いたことあるぞ?定期領主集合会で、将軍様を遮った冒険者がいたとか!」
「確か、子供だったらしいな……まさかSランク冒険者だったとは」
「はっはっはっ!お前らまだまだだな!あのお方は、ステイラル王国の公爵令嬢でありながら、『神童』と呼ばれていた王国の切り札だぞ?かの有名な『大賢者』とも仲がいいらしい」
褒められるのは嬉しいけど……。
「そこの方達?マレスティーナとはそこまで仲良くないわよ?この間だって戦ってきたばかりなんだから」
マレスティーナの悪ふざけに付き合っていたこっちのみにもなってくれ……。
「うわぁ……Sランク冒険者様に話しかけられた!もう死んでもいい!」
「っていうか、大賢者様を名前呼びしてるぞ?それに、戦ったって……人類最強クラスじゃないか!」
あー……なんかもっと良くない方向に進んだ気がする。
「とりあえず、この人の身柄は組合で管理していいですよ。もし、幕府の上の人が文句をつけに来たら私の肩書きをちらつかせてくださいな」
「はい!ありがとうございます!」
「それで、仙人調査……を引き受けたわけだけど、他に誰か一緒に受けた人はいるのかしら?」
「いえ……Sランクの依頼なので、Sランク未満が参加することは許可されていません」
そりゃそうか。今この国でSランク冒険者は三人いる。
ミサリーに協力してもらうか?でも、ミサリーに私が調査対象であることがバレたら、あとで怒られてしまう……。
「招集特権をご使用為されれば指名は出来ますが……」
Sランク冒険者は一応Sランク未満の冒険者を名指しで招集できるという制度がある。だが、私には冒険者の知り合いがいない。
レオ君たちがいるじゃないかって?
ミサリーと同じく私が調査対象であることがバレたくない。
「そうだねぇ……」
《ご安心ください》
とその時ツムちゃんが語り掛けてきた。
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え、ツムちゃんが集めるわけじゃないでしょ?どうやって集まるの?
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うーん、そこまで言うなら明日まで待つよ。
♦
次の日
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お?
「それはつまり?」
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人手だ!
手柄とかはむしろ幕府に押し付けたほうがこっちとしては助かる!
「そうなんだね、そりゃあよかったね」
「お、おい、もっと落ちこめよ!」
どうやら気に食わなかったらしい幕府軍の方。
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