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101 沈黙の池上と暴走の山森②
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申し訳ないがこの中身を預からせて欲しい、と辻堂刑事に頼まれて、景子夫人は渋々了承した。
私が川真田氏に誘拐されそうになり、その後自宅に空き巣が入ったことを告げ、もしかしたらこのブレスレットを探していたのかもしれないと理解していただく事が出来た。
「私も気になるので、よければ何だったのか教えて下さいね」
「うーん、もしこれが日比野さんの誘拐とか空き巣に関係してるなら、知らない方がいいのかもしれませんよ?」
「そうですね。すみません。部外者が詮索して。でもこれが原因かは分からないですものね。まだちょっと怖いですが、もう川真田氏はいないし」
「それでも用心はして下さいね」
「はい」
明日からは久々に出勤だ。早めに帰るべしと頭では思うのだが、どうしても聞きたくなって辻堂刑事に質問してしまう。
「池上さんのことですが、まだ何も話さないんですか?」
「そうですね、今のところは。でも警察としては、先に川真田さんの遺書の内容確認と、彼の家や車、それからヨシイ古書店とやろうとしていたミュージアムのことを調べています」
「池上さんのことを犯人と断定はしてないのですね」
「そりゃそうです。まだ一人の告発があっただけで、裏取りも済んでいませんし、本人も認めていない。
その他にもおかしなことがありますよ。ニッコー門木さんはいくつかの雑誌社と仕事をしていますが、編集者とのやりとりは基本的にフリーメールのみで電話はなし。覆面ライターとして売っているから編集者も特に詮索しないらしいですけどね。そして成果物や明細書などの発送先は私設私書箱宛になっている。
また口座はネット銀行なのですが、入金されたものは全て送金されているようなんです」
「送金?」
「牧田道佳さんに、です。おかしいでしょう?」
牧田氏と池上の接点は何だろう?
そもそも接点なんてあるのか?
年齢も大きく違うし、牧田氏が当館でアルバイトしていたのも20年程前にだろうから、20歳離れた池上と交流など考えにくい。
そこでふと思った。山森は牧田氏と一緒に働いた時期があると言っていたことを。山森経由で池上も関わりがあるのか?
「どうします、会ってみます? 池上さんに」
私が川真田氏に誘拐されそうになり、その後自宅に空き巣が入ったことを告げ、もしかしたらこのブレスレットを探していたのかもしれないと理解していただく事が出来た。
「私も気になるので、よければ何だったのか教えて下さいね」
「うーん、もしこれが日比野さんの誘拐とか空き巣に関係してるなら、知らない方がいいのかもしれませんよ?」
「そうですね。すみません。部外者が詮索して。でもこれが原因かは分からないですものね。まだちょっと怖いですが、もう川真田氏はいないし」
「それでも用心はして下さいね」
「はい」
明日からは久々に出勤だ。早めに帰るべしと頭では思うのだが、どうしても聞きたくなって辻堂刑事に質問してしまう。
「池上さんのことですが、まだ何も話さないんですか?」
「そうですね、今のところは。でも警察としては、先に川真田さんの遺書の内容確認と、彼の家や車、それからヨシイ古書店とやろうとしていたミュージアムのことを調べています」
「池上さんのことを犯人と断定はしてないのですね」
「そりゃそうです。まだ一人の告発があっただけで、裏取りも済んでいませんし、本人も認めていない。
その他にもおかしなことがありますよ。ニッコー門木さんはいくつかの雑誌社と仕事をしていますが、編集者とのやりとりは基本的にフリーメールのみで電話はなし。覆面ライターとして売っているから編集者も特に詮索しないらしいですけどね。そして成果物や明細書などの発送先は私設私書箱宛になっている。
また口座はネット銀行なのですが、入金されたものは全て送金されているようなんです」
「送金?」
「牧田道佳さんに、です。おかしいでしょう?」
牧田氏と池上の接点は何だろう?
そもそも接点なんてあるのか?
年齢も大きく違うし、牧田氏が当館でアルバイトしていたのも20年程前にだろうから、20歳離れた池上と交流など考えにくい。
そこでふと思った。山森は牧田氏と一緒に働いた時期があると言っていたことを。山森経由で池上も関わりがあるのか?
「どうします、会ってみます? 池上さんに」
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