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・ 登場人物設定その3(※ネタバレあり注意)※学園長、国王、第二王子、王妃の設定です

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◆ゴードン学園長
現国王レオンハルトの学園時代の先輩だった人物で、伯爵家当主。
現在も国王と当時の彼の取り巻き達とは私的な交流は続いている。本名、ゴードン・カプリコン。

ルカス達が学園始まって以来、最大の問題児集団となったため、白髪が増え、胃薬を手放せなくなった。

学園長は王国国民達の教育者の長という立場から、生徒側に問題がある場合は相手が王族であっても、捕縛・拘束、尋問することを国王から正式に認可されている。

ルカス達の問題行動は全て王家を始めとした各家にも重要書類として送っていた。ルカス達にも警告文を何度も発送していたが、彼等は全員、その封書すら開けずに放置してカレンとの放蕩に耽っていた。

卒業式の事前に予め、国王・王妃に次に問題行動を起こしたら学園の反省室(独房)に入れる許可を上申して快諾を得ていた。

講義ばかりか試験と学園行事を欠席したルカス達は当然、出席日数と単位という卒業するために必要な条件を満たしていなかった。

更に、反省室ではおとなしくしていたが、反省室を出る際に全員が反省している様子が見られず、後進の在校生達に悪影響を与える懸念があったため、職員会議で留年ではなく、退学にすることが決定、実施された。

ルカスの弟であるジェラール第二王子が在学中に立太子し、優秀な成績を残して卒業、即位したタイミングで学園長職を信頼できる人物に譲ると同時に、息子に当主の座を譲って、妻と共に平穏な隠居生活を送る。

◆レオンハルト・アバロン
現アバロン王国国王。茶髪青目。学園入学前は次期国王と考えていたルカスの問題行動に頭を悩ませ、繰り返し呼び出して諫めていたが、その場限りだったため、王妃と共に嘆息が尽きなかった。

ルカスが学園2年次の年末にソフィアという婚約者がいながら、カレンと肉体関係を結んだ報告を直属の間諜から聴いた直後に、ルカスとソフィアの婚約を白紙撤回することと、ルカスの廃嫡を決定。秘密裏に会見したアルビオン公爵に謝罪し、ともにソフィアの名誉のためにルカス有責での婚約の白紙撤回についての手続きを進めた。結局、ルカスが卒業記念パーティー会場で婚約破棄宣言をしなくとも、婚約の白紙撤回とルカスの廃嫡は恙なく手続きが完了しており、ソフィアの学園卒業後に公表されることが確定していた。

◆ジェラール・アバロン
アバロン王国第二王子。年齢はルカス、ソフィア、シリウス達の1つ下で、学園の2年生。父譲りの茶髪と母である王妃譲りの碧眼。

カレンと出会ってから変わり、婚約者であるソフィアを蔑ろにする様になった兄ルカスに何度も諫言するも聞き入れられなかった。

学園入学後の年末にルカスがカレンと肉体関係をもったことを独自の情報網から知り、ルカスを完全に見限り、ソフィアを娶ることを決意していた。

本来、第二王子として、婚約者を決めなければいけない立場であるが、幼少から慕っているソフィアがルカスと正式に結婚するまでは学園で上位の成績を残すことを条件に婚約をしないことを両親に認めさせていた。

ルカスが放置していた王子が王太子となるべくこなすソフィアが処理できない政務を実は学園入学前から国王両親了承の下、引き受けていた。

婚約白紙撤回後のソフィアとの婚約に関しては彼女の心情を慮って半ば諦めていたが、ジェラールへの後見を決めたアルビオン公爵の援護もあって、ソフィアとの婚約が成立する。

婚約成立後は腑抜けることなく、正式にアルビオン公爵家の後見を得たことで、より一層精力的に動き、卒業してから2年後に譲位されて国王となるとともにソフィアと相思相愛で結ばれる。

※時間経過として、婚約の白紙撤回から半年後にジェラールは王太子となり、ソフィアはその立太子式から社交界に復帰し、王妃補佐の仕事を拝命しています。その半年後、婚約破棄宣言・白紙撤回公表の1年後にジェラールは学園を卒業し、ソフィアと婚約。ソフィアはこのときに王太子妃となりました。その2年後にジェラールは即位しています。

後世、アバロン王国中興の祖として名を残すとともに、「無類の愛妻家」、「稀代の親馬鹿」だったという文献も多数残っている。

◆王妃様
アバロン王国の現王妃。レオンハルトの妻。金髪碧眼の美女。実家は侯爵家の筆頭となっているガーネフ侯爵家。名前はレティシア・アバロン。

現国王を支える女傑で、厳しい王太子妃教育を学園入学前に終了したソフィアを気に入っていた。

現国王、アルビオン公爵と共にルカスの放蕩に激怒していた1人で、道義に外れてカレンと肉体関係を結んだルカスを見限る。

ソフィアを義娘にすることが諦めきれず、彼女の社交界復帰とともに特例として王妃補佐の職に就けることを夫である国王に認めさせた。

※認めさせた背景に王太子妃教育を再度行う費用や対象者の再選抜などが現状で困難であることがあった。

実子2人には等しく愛情を注いでいたものの、きちんと教育を受けていたにもかかわらず、王族・貴族の子息として弁えるべき公私の区別を怠って放蕩を繰り返すルカスよりも、順調に育つジェラールをソフィアとくっつけ様と画策し始めていた。

ジェラール即位後は退位した夫ともに時に先達として、ジェラールとソフィアに助言しつつ、王城内の離宮で生まれた孫達の成長を温かく見守って余生を過ごした。
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