僕らと異世界

山田めろう

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第二章 異人であること

北境の王国

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 自分でも忘れかけていた回想の終わりで、僕は目を覚ました。
 ひどく暑かった、遠い夏の記憶。
 もう過去だとしまい込んでいたはずなのに、今になってどうして夢でなど見るのだろうか。

「・・・・・・疲れてるのかな」

 寝起きには相応しくない一言だが、環境が変わったせいかもしれない。
 まだ覚醒しきらない意識でベッドから出ようとする。

「・・・・・・」

 そして、意識の覚醒と引き替えに、僕は再びベッドへと潜り込んだ。
 おかしいな。昨日、寝る前は気にならなかったのに・・・・・・。

「さ、さむい」

 それも、かなり気合いの入った感じで。
 冷え込むなどという域を超えている気さえするその寒さは、あわや自分が凍りつくのでは、という馬鹿げた冗談さえ口をついて出そうになるほどである。

「今、何時なんだろ・・・・・・時計もないし」

 携帯電話もない。
 朝なのかどうかすら分からない僕は、完全に時間の感覚が前後不覚に陥っていた。
 とはいえ、何か具体的な打開策があるわけでもなく、ただ毛布にくるまっていることしかできない。

「・・・・・・こんな時、ターナがいたらなぁ」

 二日目にして、僕はターナに全幅の信頼を寄せていた。
 クロム王が言っていた通り、何かあればとりあえず頼る。
 縁もゆかりもないこの世界では、彼女の存在はあまりに大きかった。
 そんな僕の想いが通じた――とは考えにくいが、控えめなノックの音を、僕は聞き逃さなかった。
 数秒の間をおいて、ゆっくりと部屋の扉が開かれる。

「あ、おはようございます、ユウスケ様」
「おはよう、ターナ」
「随分と早起きでいらっしゃいますね」

 そう言いながら、ターナは慎重な動きで僕の部屋に妙なものを運び入れた。
 全体像は土鍋みたいな形をしているそれは、鉄製のようにも見える。が、あくまで僕の感想であり、実際のところはまったくの不明である。
 そんな僕の不思議そうな様子に気づいたターナは、部屋の岩壁にぽっかりと空いた正方形の穴に、それを置いた後こちらへ向き直った。

「これは、暖具です。朝は特に冷え込みが厳しいので、どの部屋もこの暖具で暖めるんですよ」

 そう言うと、ターナは鍋掴みみたいな厚手の手袋を嵌め、暖具の蓋を取ってみせる。
 そこには、真っ赤に発熱する炭みたいなものが僅かに見えた。

「それって、炭?」
「いえ、これは熱した石です。燃石しょうせきという特殊な鉱石で、北部の山脈でたくさん採れます。ネグロフの特産物でもあるんですよ」
「へぇー、石なんだ」

 内心、僕は炭でなくてよかったと安堵した。
 もし炭だったら、換気性が謎に包まれている自室では、うっかり練炭自殺になりかねないところだ。
 というか、ターナはこんなに寒いのに、上着ひとつ羽織っていないというのはどういうことだろう。

「ターナ、寒くないの?」
「はい。私は慣れていますので。ユウスケ様はごゆっくりとお体を休めてください。朝食までは、まだお時間がございますから」

 という返答だった。
 本音を言えば、慣れとかそういう次元ではないと思うのだけど・・・・・・。
 ま、まぁ、本人がそう言うんだから、そういうことにしておこうと思う。

「ユウスケ様、温かい飲み物でもご用意しましょうか?」
「え、ほんと?」
「はい。紅茶になりますが、よろしいでしょうか?」
「うん、大丈夫だよ。僕、砂糖なくても飲めるからっ」

 一瞬の間が空き、ターナがくすりと笑う。
 あれ、僕なにかおかしなこと言ったかな?
 僕がきょとんとしている間にも、ターナは慣れた手つきで――おそらくは、僕の部屋に備え付けの――茶具を準備していく。
 暖具と一緒に持ち込んでいた荷物の中には、鉄製のポットらしきものがあり、ターナがその中身を注ぐと同時に湯気があがった。

「・・・・・・」

 僕は、そんなターナの淀みない動作もさることながら、姿そのものに見とれてしまっていた。
 そうなると時間が経つのは一瞬で、はっと気づいた頃には紅茶が淹れ終わったようだった。

「ユウスケ様、お待たせいたしました」
「ありがとう」

 昨日名も知れぬメイドさんからもらった上着と同じものを、ターナが用意してくれる。下半身は相変わらず防御力ゼロの状態だが、あとは淹れたての紅茶でなんとかなるのではないか。
 一縷の望みを懸け、僕はベッドと反対にある椅子へと辿り着く。
 覚えのある香りに、飲む前でさえほっと力が抜けそうになる。

「いただきます」

 ティーカップをゆっくりと持ち上げ、口元へと運ぶ。
 沸騰寸前の熱湯を想像して飲んだのだが、意外にも熱すぎない・・・・・・ということはなく。
案の定、舌が痺れるくらいの熱さに目をつむってしまう。

「・・・・・・はぁ、でもあったかい」
「熱すぎませんでしたか?」
「ちょっぴりね。でも、部屋がまだ寒いから、正直これくらいがいいよ」

 僕がそう言うと、ターナも安心したように頷いた。
 曰く、どうやらネグロフではその寒さゆえにすぐ冷めてしまうため、温かい飲み物は大抵あっつあつの状態で出てくるそうだ。
 うん、びっくりするけど、僕もその方がいいと思う。
 だって、舌が慣れちゃえばあとは美味しいだけだもん。

「そういえば、ネグロフって北国なのかな。これだけ寒いと、ずっと北の方とか?」
「はい、ネグロフ王国は最北端の国家になります。北境に近い国家は幾つかありますが、ネグロフはその中で最も境界線に近いということです」
「うわっ、そりゃ寒いわけだよね。・・・・・・雪とかも凄いの?」
「そうですね・・・・・・ユウスケ様の想像していらっしゃる光景がどれほどかは分かりませんが、一夜で家屋の半分くらいまでは積もる時がありますよ」
「・・・・・・っ」

 危うく紅茶が口から飛び出そうになった。
 それ、相当降ってるよね!?
 一夜ってことは、半日未満でってことでしょ・・・・・・?

「ゆ、雪かきとか大変そうだね・・・・・・」
「そうですね、雪除けは必須です。ネグロフでは、雪除け師という職業が成り立つくらいですから。きっと、今日も王城・城下町問わず雪除けが行われていると思いますよ」

 と、そこで僕はまだ外の光景をほとんど見たことがないことに、気がついた。

「城下町、見てみたいなぁ」
「きっと今日は城内施設の案内も含めて、見られると思いますよ」
「あ、そっか。僕たち、まだ何したらいいかも分かってないんだった。今日は、きっとそのあたりの話があるのかな・・・・・・」

 そうなのだ。
 僕はもう気分的には数日間は経ったような濃い記憶があるのだが、まだ二日目でしかないのである。
 今日からどうなるのかドキドキするけど、正直・・・・・・別段ワクワクはしなかった。
 昨日のクロム王の話を聞いている限り、その雲行きが決して良くないことは想像に難くない。
 だが逃げるわけにもいかない上、逃げ込める場所もないため、僕に選択肢は残されていなかった。

(戦い、かぁ・・・・・・まったくできる気がしないや)

 そもそも運動が得意でもない僕が、異世界に来たからと突然運動神経が良くなるとは思えない。
 こればかりは憶測での物言いになるけど、他のクラスメイト達だってそうだろう。
 元の世界ではせいぜい柔道、剣道があるくらいで、本物の剣や鎧なんて見たことさえないはずだ。
 だというのに、クロム王やターナを含め、僕たちに対する異様なまでの期待感が僕を不安にさせる要因の一つだった。

「ユウスケ様」
「・・・・・・ん? あ、はいっ」

 考え込んでしまっていたせいか、生返事にはっとして敬語が出た。
 虚空を見ていた視線がターナのそれと交わる。
 柔和な笑み。安心させるようなその表情は、まるで僕の不安を知っているようだ。
 いや、実際に顔に出てしまっていたのかもしれない。

「もしかしたら、既にお聞きかもしれませんが・・・・・・この世界にとって、異人の方を迎え入れるのは、今回が初めてではありません」
「・・・・・・え、そうなの?」

 なんか・・・・・・クロム王が、そんなニュアンスのことを口にしてた気はするけど、あまり記憶には残っていなかった。少なくとも、ターナほど断定してはいなかったはずだ。

「私も正確なことは分かりませんが、初めて異人様を呼び寄せることに成功したのは、今から百年近く前だと言われています」
「へぇ、百年前、かぁ・・・・・・って、待って。じゃあ、もしかして僕たち以外にも異人っているの!?」

 思わず身を乗り出して聞く僕に、ターナはしっかりと頷いた。

「ただ、他の異人様がどこにいらっしゃるかは分かりません。ですが、行商人や旅の方の話で聞くことは一度や二度ではありませんので、決して噂や作り話ではないかと思います」
「そうなんだ・・・・・・僕たちの他にも、僕たちみたいに来た人達がいるんだ」
「はい。ですので、きっと大丈夫です。いきなり無茶なことを、異人の皆様に強制したりはしないはずです」
「・・・・・・うん」

 まぁ、それならある程度は僕らの価値観というか、この異世界にまったく馴染みがないことは把握してくれていると信じたい。
 そんなことを話していると、なんだか扉の外が慌ただしくなってくるのを感じた。

「あ、そろそろ起床の時間のようです」
「はは、確かに早起きだったね、僕。でも、ターナに紅茶淹れてもらったおかげで、目も覚めたしお腹も減ってきたよ」
「お役に立てて光栄です。では、朝食もお持ちしましょうか?」
「うん、お願い」

 「かしこまりました」と、ターナは部屋を後にする。
 どうやら朝食は各自部屋で食べるみたいだ。
 ターナが戻って来るまでの間、僕は残りの紅茶を味わうことにした。
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