7 / 7
第7話 学校①
しおりを挟む十分ほど歩くと、前方に村人の家と比べて非常に大きな建物が見えてきた。
入り口の近くにはざっと50-60人ほどの子供達が集まっているようなので、あそこが学校のようだ。てっきり村長の家だと思っていたけどそんなこと無かった。ごめんなさい村長、俺はあなたを村の金を使いまくる悪徳村長だと思ってました。
到着した俺は、隅の方に集まっている男子の集団(5)の方へ向かう。
その途中女達(約50)からかなりの視線を頂いたが嬉しくないので返却したいところだ。
「俺、タイチ。よろしくね!」
第一印象は大事なので元気よく挨拶をする。
「……ああ、僕はタケル。よろしくな」
「……俺はテツヤ。よろしく」
「……僕はシュン」「……僕はユタカ」「……俺はアツシ」
男子は俺派が3人に僕派が3人と綺麗に別れていた。
気になるのは皆気分が悪そうな所。悲壮感が凄い気がする。
「皆どうしたの?体調でも悪い?」
気になったので聞いてみる。
「……ああ、タイチは今年からだよな」
「……なるほどな」
タケルとテツヤが納得した様子で頷く。
えっと、つまり?
「……僕とタケルはここに通って三年目なんだ」
「シュン、ユタカ、アツシは二年目だね」
テツヤの言葉にシュンとユタカとアツシが頷く。
「……タイチは女子の相手は得意かな?」
「いえ」
「……そっか。この学校では勉強するのも目的の一つだけど、本命は男女の交流なんだ」
「……え、マジすか」
学校では無く村の子供同士の交流場。
それってつまり……
「……そうだよ、女子の相手をするのがメインなんだ」
「」
――お見合いだと思ったらキャバクラの方だった?!
将来男は女相手に仕事をするのが多いからそのための特訓と言えば聞こえがいいが、つまり女達の青春欲求を満たさせろって事だよな。
「もしかして結婚とかも?」
「……あんまり聞かないけど、無いわけでは無いらしい」
「……その……どっちかと言えば性欲って言うか」
え、それって??
「……ほら、女子は性欲強いから、俺たちがその相手をするんだよ」
「……学校ではしないけど、終わった後に呼び出されて」
「……国の方針だから、ここ以外の場所でも同じような事があるって聞いた」
これまで黙り込んでいたシュン、ユタカ、アツシの三人が呟いた。
え、それ犯罪では?男の人権は?この世界の男は皆こんなことしてるの??
――と言うことは、まさか!
「えっと……聞きにくいんだけど、………皆はそういうことヤッたの?」
「「「「「……うん」」」」」
わーお。俺以外全員脱童◯していた。
だからさっき獲物を見つめるような目で見られてたのか……。
流石にこれは想定外すぎるでしょ。男子の権利とか全然無いじゃん。
「えっと、……それはどうだったの?」
「……俺はもう慣れたかな」
「……僕も。今年で終わりだし」
三年目のタケルとテツヤは意外に大丈夫そうだった。
いや、二年もやってならざるを得なかっただけかもしれないけど。
「……僕は怖い、かな」
「……僕も。女子は力が強くて乱暴だし」
「……俺は、まあ、うん」
二年目のシュン、ユタカ、アツシはまだダメみたいだ。
日本なら性的虐待にバリバリ当てはまるのに……。
「……あ、じゃあそろそろ時間だから中に入ろうか」
タケルの言葉に続いて、渋々俺たちは足を進めた。
結局男子は俺たち六人であり、タケルとテツヤは三年目、シュン、ユタカ、アツシは二年目なので、一年目は俺一人だった。
この世界に転生したこともそうだし、生意気な妹もいるし、村に同い年の男子いないし……俺ってめちゃくちゃ運悪くない?!何か悪いことした?してないよな?!
――俺には目の前の建物が監獄にしか見えなかった。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?
悠
ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。
それは——男子は女子より立場が弱い
学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。
拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。
「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」
協力者の鹿波だけは知っている。
大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。
勝利200%ラブコメ!?
既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?
貞操逆転世界で出会い系アプリをしたら
普通
恋愛
男性は弱く、女性は強い。この世界ではそれが当たり前。性被害を受けるのは男。そんな世界に生を受けた葉山優は普通に生きてきたが、ある日前世の記憶取り戻す。そこで前世ではこんな風に男女比の偏りもなく、普通に男女が一緒に生活できたことを思い出し、もう一度女性と関わってみようと決意する。
そこで会うのにまだ抵抗がある、優は出会い系アプリを見つける。まずはここでメッセージのやり取りだけでも女性としてから会うことしようと試みるのだった。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜
水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。
その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。
危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。
彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。
初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。
そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。
警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。
これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。
この世界、貞操が逆で男女比1対100!?〜文哉の転生学園性活〜
妄想屋さん
SF
気がつけば、そこは“男女の常識”がひっくり返った世界だった。
男は極端に希少で守られる存在、女は戦い、競い、恋を挑む時代。
現代日本で命を落とした青年・文哉は、最先端の学園都市《ノア・クロス》に転生する。
そこでは「バイオギア」と呼ばれる強化装甲を纏う少女たちが、日々鍛錬に明け暮れていた。
しかし、ただの転生では終わらなかった――
彼は“男でありながらバイオギアに適合する”という奇跡的な特性を持っていたのだ。
無自覚に女子の心をかき乱し、甘さと葛藤の狭間で揺れる日々。
護衛科トップの快活系ヒロイン・桜葉梨羽、内向的で絵を描く少女・柊真帆、
毒気を纏った闇の装甲をまとう守護者・海里しずく……
個性的な少女たちとのイチャイチャ・バトル・三角関係は、次第に“恋と戦い”の渦へと深まっていく。
――これは、“守られるはずだった少年”が、“守る覚悟”を知るまでの物語。
そして、少女たちは彼の隣で、“本当の強さ”と“愛し方”を知ってゆく。
「誰かのために戦うって、こういうことなんだな……」
恋も戦場も、手加減なんてしてられない。
逆転世界ラブコメ×ハーレム×SFバトル群像劇、開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる