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1話 ターゲット:登録者数150万人の有名配信者
しおりを挟む『皆さんこんめるる♪今日も配信していくよー!』
コメント
:めるちゃんきちゃ!
:わくわく
:今日も可愛いです!
:めるちゃん可愛くてほんとすこ
:元気もらえるなー
時間帯は夜の19時を過ぎたあたり。
そこでは、1人の女性がカメラに向かって元気よく声を上げていた。
女性の年齢はおよそ24歳。若々しく綺麗な肌にぱっちりとした綺麗な二重、そして女性の理想的とも言える細身でありつつも程よく肉付きのある身体。
彼女はこの男女比の狂った世界で人気の女性配信者だった。その登録者は驚異の150万人。ネットの考察サイトでは、年収がおよそ1億を超えると言われていることからその凄さが伝わるだろう。
『男がいないからってなんぼのもんじゃい!そんな事よりも楽しくゲームだよ!』
コメント
:それな!
:男なんてチヤホヤされるだけの無能
:私はめるちゃんがいればそれでいい!
:めるちゃんでも彼氏できないのに私なんか出来るわけないじゃん…
:ほんと男が少ないのが悪い
:男は黙って女の相手をすればいいだよ無能政府め
女性の溌剌な声にコメントが加速する。
女性に賛同する声も多いが、しかし、男に対する鬱憤を書き込む人たちも多かった。
『コメントありがとう!わぁ、みんな愚痴ばっかりだよー!す、少しは落ち着こう?ね?』
『確かに男性が少ないから出会いも少ないのは辛し、特に女性は本能的に男性をら求めちゃうから余計に大変だよねー?』
コメントを宥めながらも一定の賛同を示す女性。特に、男性を求めてしまう気持ちは女性にとっても一緒だった。
なぜならーー
この世界は女性の性欲が強いせいで男性を強く求めてしまう世界なのだから。
「こいつら・・・いつも同じ愚痴ばっかり言ってて飽きないのか?」
そしてそんな彼女達のやり取りを呆れながら見ているのが、この部屋のもう1人の人物である男性。
その男は女性が配信している部屋の前で物音を立てないように盗み聞きをしていた。
なぜそんなことをしているのか。
ああなるほど、配信中の女性を思い遣って騒音を出さないようにしているのか。いい人だなぁ。
――そんなわけなかった。
「めるー?配信終わったかー?」
『…え、きゃ?!』
突然そう声をかけて女性の部屋に入る男。
女性はその男を見て驚きの声を上げた。何故なら、その人は自分にとってまったく面識のない人物で・・・しかも男だったから。
「あれ?まだ終わってなかった?!…まじかごめん…!!これ、まずいよな…?!」
『え、男?!あっあっ……じゃ、じゃなくて!あなた誰ですか?!どうやって入ったんですか?!』
「え?なに言ってんのめる……あっ、そういうことか…すまん」
女性の声に男が不思議そうに反応する。
そしてすぐ、まるで何か女性の意図を察したかのように声を小さくして謝罪した。
コメント
:えっ、なに、どうしたの?
:お、男?いま、めるって…
:嘘でしょめるちゃん…?
:めるちゃん…彼氏いたの?いたのにあんなこと言ってたの…?
:信じられない…私たちを笑ってたんだ…!!
蚊帳の外にされた視聴者達。
しかし、女性と男のやり取りからある程度察したのか、今度は男に向けていたはずの矛先を女性へと向け始める。
『あ、みんな、えっと、今のは違くて…!!本当に知らない人が部屋に入ってきて…!!』
コメント
:ふーん…知らない人ねぇ
:めるちゃんってオートロックの部屋に住んでるって言ってたよね?どうやって知らない人が入ってこれたんだろ?不思議だな^_^
:慌て過ぎてて草。もうちょっとマシな言い訳しろよ
:めるちゃん彼氏いたんですね。
:信じてたのにっ!ファンやめます!
女性が必死に説明しようとするもうまく言葉が出ずに伝えることができなかった。当然だろう。誰だって急に知らない人が部屋に入ってきたらそうなるはずだ。
しかし、入ってきたのが男であること、また、女性の部屋がオートロックであると公表していたこと、そして、女性の言い訳を考えたけど思いつかずに焦っているように見える姿。
それがうまく相乗効果を発揮したことで、女性の言い分を信じている人は殆どいなかった。
その日、女性は150万人もいたチャンネル登録者数を100万人と、たった1日で大きく減らした。
何より不味かかったのが、視聴者へ「言い訳ばっかり」「すぐ謝ればもう少しは軽傷だったのに」「自分は彼氏と同居しながら喪女で負け組の私たちを馬鹿にしてたんだ」と思わせてしまったこと。
彼女の人気はこの日を境に低迷し、1週間後には配信者活動を一時休止することになるのだった。
――そして、騒動の発端となった男はというと。
「ふぅ…ナイスキルっ!」
「やっぱり調子に乗ってる女はこうでないとな!」
「ざまぁ!!!女さん、ざまぁ!!ふぉぉおおおおお!!!!」
ネットニュースに流れてくる騒動の切り抜きや掲示板の荒れ具合を見て快感が抑えきれず、部屋で発狂していた。
★★★
あとがき
どうやらこの世に化け物を誕生させてしまったようだ・・・!!
次回はこの女性に高級焼き肉を奢らせます(クズ)
読了感謝です!
もしよければ☆☆☆をくれたら作者が喜びます!
また、コメント等もモチベーションが上がります!
今後ともよろしくお願いします!
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