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02. A Letter from Anatole to Her
しおりを挟む親愛なるヴィヴィアン
君の存在が、どれだけ私を勇気づけてくれているか、君には想像もつかないだろう。
私は、自分の功績を声高に自慢するつもりはまったくなかった。
もし前の手紙で、それについて大袈裟に語ってしまっていたとしたら、ヴィヴィアン、私は君に謝る必要があるだろう。
どれだけ高貴な言葉で飾ったところで、私のしたことは結局、仲間よりもすこし多くの敵を殺したというだけなのだから。
もし私に誇れることがあるとしたら、それはあの出会いの日、君を見付けということだけだ。
そして君が、私の存在に救いを見いだしているのを知るたび、誇らしさで胸があふれ、はじめて一人の人間に戻ったような気がする。
戦場で、私たちは犬だ。
ヴィヴィアン。
私は、とりわけ残酷で、手の負えない狂犬といったところか。
君に誇れることはあまりない。私はただ、君が住む国を守るため、そして自分が生き延びるためだけに、この手を血で濡らして戦っている。
この道が君に続くことだけを願って。
それにしても、君は牧場で働いているといったね。
君がその白く優雅な手で、雑草や虫と格闘している姿を思うと、今すぐ飛んでいって仕事を代わってやりたい気持ちになるよ。どうか怪我だけはしないでくれ、私の可愛いヴィヴィアン。
巷では終戦がささやかれている。
今までも、こういう噂は何度もあったから、無邪気に信じるのは賢くないが……もしかしたら、私が君のもとへ帰れる日も遠くはないのかもしれない。
その時がきたら、私は、何をおいても、どんな天候のもとでも、君のところへ急ごう。
君こそが私の救いだ。
そして誰よりも、君よりも、私こそが、エリオット牧場にたたずむ君の背中を抱きしめたいのだということを、知ってほしい。
──君の幸運を祈って、アナトール
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