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第四章
αの親との対面
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「昭仁さんここですよ。」
俺達2人は行きつけのカフェで待ち合わせをしていた。
「悪い、少し遅れた。」
「大丈夫ですよ。俺も少し前に来たばかりですから。それより早く行きましょ。」
「いいけど、ここからどのくらいのところなんだ?」
「ここから歩いて数分のところですよ。」
有名企業の社長とは聞いてわいたがこんな、高級なオフィス街に会社を構えているとは驚きだった。俺は大企業の社長が俺と陽一が結婚するのを、許してけれるのか正直不安だが、今は陽一を信じて真っ直ぐ陽一の父親の武臣さんがいる会社に向かうしかないのだった。
「失礼します。社長、陽一様が社長とお会いしたいとの事です。」
「わかった、通せ。」
俺はガチガチに緊張しながら、失礼しますと一言言って中に入った。するとそこには黒髪でオールバックの目つきの悪い男が、真ん中の大きな社長机の椅子に座っていた。
「久しぶりに顔を見せたと思えば、その人は誰だ?」
「俺と番になる予定の吉田昭仁さん。」
武臣さんは「Ωか」と一言言うと、すっと椅子から立ち上がり俺の前に来て挨拶をしてきた。まさか武臣さんから挨拶をしてくるとは思ってもみなかったので、俺は一瞬硬直したが、俺はその後普通に挨拶し返した。そして武臣さんは挨拶をする際にじっと俺の顔を見た。そして急にボソボソっと何かを言い俺の両親について聞き始めた。
「昭仁さん。君の御両親の名前はなんて言うんだい?」
「え、はい。俺の父の名前は吉田正樹です母は俺が5歳の時に出ていきました。名前は夏子です。」
「年齢は?」
「父は今年で45歳です。母は分かりません。」
それを聞いた武臣さんはその時一瞬だけ微笑んだ。俺はあの目つきの悪そうな顔からあんな優しい顔が出来るとは思っていなかったので、正直とても驚いた。陽一は驚きすぎて完全に口がポカーンと開いていた。そして武臣さんは陽一の方を向き、真剣な眼差しで言った。
「陽一お前昭仁さんの事を捨てるなよ。」
陽一はその言葉にイラッと来たのか、武臣さんを睨んで言った。
「あんたみたいに簡単に捨てるわけないだろ。」
「フッ、それもそうだな。お前は俺の若い頃より頑固だからな。」
「なっ!?」
「それより、お前昭仁さんの親に挨拶しに行ったか?」
「え、一応この後行く予定だからまだ行ってない。」
「そうか、なら俺も行こう。」
「はぁ!?何言ってんだよ。仕事はどうするつもりなんだよ。」
「俺の部下は優秀だからな、まぁなんとかなる。」
「はぁ、勝手すぎるだろ。」
陽一は父親の自由っぷりに呆れたのか、大きなため息をついた。そして俺に大丈夫そうかと聞いてきた。
「まぁ、父さんは誰でも来いって感じの人だから大丈夫だとは思うよ。」
「ならいいですけど。」
そして俺達3人は俺の父に挨拶しに行くことになった。まさかこの後あんな修羅場になるとは思ってもみなかったけどな。
俺達2人は行きつけのカフェで待ち合わせをしていた。
「悪い、少し遅れた。」
「大丈夫ですよ。俺も少し前に来たばかりですから。それより早く行きましょ。」
「いいけど、ここからどのくらいのところなんだ?」
「ここから歩いて数分のところですよ。」
有名企業の社長とは聞いてわいたがこんな、高級なオフィス街に会社を構えているとは驚きだった。俺は大企業の社長が俺と陽一が結婚するのを、許してけれるのか正直不安だが、今は陽一を信じて真っ直ぐ陽一の父親の武臣さんがいる会社に向かうしかないのだった。
「失礼します。社長、陽一様が社長とお会いしたいとの事です。」
「わかった、通せ。」
俺はガチガチに緊張しながら、失礼しますと一言言って中に入った。するとそこには黒髪でオールバックの目つきの悪い男が、真ん中の大きな社長机の椅子に座っていた。
「久しぶりに顔を見せたと思えば、その人は誰だ?」
「俺と番になる予定の吉田昭仁さん。」
武臣さんは「Ωか」と一言言うと、すっと椅子から立ち上がり俺の前に来て挨拶をしてきた。まさか武臣さんから挨拶をしてくるとは思ってもみなかったので、俺は一瞬硬直したが、俺はその後普通に挨拶し返した。そして武臣さんは挨拶をする際にじっと俺の顔を見た。そして急にボソボソっと何かを言い俺の両親について聞き始めた。
「昭仁さん。君の御両親の名前はなんて言うんだい?」
「え、はい。俺の父の名前は吉田正樹です母は俺が5歳の時に出ていきました。名前は夏子です。」
「年齢は?」
「父は今年で45歳です。母は分かりません。」
それを聞いた武臣さんはその時一瞬だけ微笑んだ。俺はあの目つきの悪そうな顔からあんな優しい顔が出来るとは思っていなかったので、正直とても驚いた。陽一は驚きすぎて完全に口がポカーンと開いていた。そして武臣さんは陽一の方を向き、真剣な眼差しで言った。
「陽一お前昭仁さんの事を捨てるなよ。」
陽一はその言葉にイラッと来たのか、武臣さんを睨んで言った。
「あんたみたいに簡単に捨てるわけないだろ。」
「フッ、それもそうだな。お前は俺の若い頃より頑固だからな。」
「なっ!?」
「それより、お前昭仁さんの親に挨拶しに行ったか?」
「え、一応この後行く予定だからまだ行ってない。」
「そうか、なら俺も行こう。」
「はぁ!?何言ってんだよ。仕事はどうするつもりなんだよ。」
「俺の部下は優秀だからな、まぁなんとかなる。」
「はぁ、勝手すぎるだろ。」
陽一は父親の自由っぷりに呆れたのか、大きなため息をついた。そして俺に大丈夫そうかと聞いてきた。
「まぁ、父さんは誰でも来いって感じの人だから大丈夫だとは思うよ。」
「ならいいですけど。」
そして俺達3人は俺の父に挨拶しに行くことになった。まさかこの後あんな修羅場になるとは思ってもみなかったけどな。
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