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襲来とエピローグ
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「ちょっと待て! 今何時だ!?」
「なんだよ急に? 怖いなあ」
「俺、さっき間違い電話が来たっていっただろ?」
「ああ、言ってたな。それで? いや、いい。言わなくていい、もうわかった」
「この声のヤツ、だからタカシと電話してたみたいなんだ。あの時は気づかなかったけど」
「言わなくていいって言ってんだろ!」
「悪い、カンタ……多分、巻き込んじまったっぽい」
『テメェ、どこにいんだ。殺してやる、殺してやる、殺してやる、殺してやる』
「大丈夫だ、まず落ち着け、お前が俺の部屋居る事なんてタカシのヤツ知らないだろ。わかるわけねえよ」
「知らないかもしれないけど、でもちょっと考えりゃわかるって!」
「わからねぇだろ」
「わかるって! 俺、昨日も一昨日もお前と遊んでんだぞ。その後に、タカシと会ってんだぞ! 絶対、会った時に喋っちまってる……」
「ま、まだ決まったわけじゃねえだろ」
そう強がってみせるが、カンタの反応は見る見る変わっていった。
俺は机に置かれたデジタル時計の時間を恐る恐る確認した。
15時35分。
「そんな簡単に気づかねぇよ」
とカンタが精一杯の苦笑いを浮かべている。
最後は途切れるように「笑えねぇな」と続け、
……部屋から音が消えた。
その時である。
――ピンポン。
と、インターホンが鳴らされたのであった。
「なんだよ急に? 怖いなあ」
「俺、さっき間違い電話が来たっていっただろ?」
「ああ、言ってたな。それで? いや、いい。言わなくていい、もうわかった」
「この声のヤツ、だからタカシと電話してたみたいなんだ。あの時は気づかなかったけど」
「言わなくていいって言ってんだろ!」
「悪い、カンタ……多分、巻き込んじまったっぽい」
『テメェ、どこにいんだ。殺してやる、殺してやる、殺してやる、殺してやる』
「大丈夫だ、まず落ち着け、お前が俺の部屋居る事なんてタカシのヤツ知らないだろ。わかるわけねえよ」
「知らないかもしれないけど、でもちょっと考えりゃわかるって!」
「わからねぇだろ」
「わかるって! 俺、昨日も一昨日もお前と遊んでんだぞ。その後に、タカシと会ってんだぞ! 絶対、会った時に喋っちまってる……」
「ま、まだ決まったわけじゃねえだろ」
そう強がってみせるが、カンタの反応は見る見る変わっていった。
俺は机に置かれたデジタル時計の時間を恐る恐る確認した。
15時35分。
「そんな簡単に気づかねぇよ」
とカンタが精一杯の苦笑いを浮かべている。
最後は途切れるように「笑えねぇな」と続け、
……部屋から音が消えた。
その時である。
――ピンポン。
と、インターホンが鳴らされたのであった。
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