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第40話
しおりを挟む「……んっ、ジェイクさん」
海から陸へ戻るなり、ジェイクはロンファの肩を引き寄せて接吻をした。痩せた胸に指を這わせ、太腿の黒い紐に触れると、「あっ」と、ロンファが短く叫んだ。
「どうした?」
「……だって、……それは」
「これのことか?」
ジェイクは、黒い紐を少し強く引いて訊ねた。結び目をたしかめようとしてロンファのシャツをめくると、恥ずかしそうに口唇をふるわせた。左足のつけ根に固く結んである紐は、植物の蔦のように見えたが、布地のような繊維質でもある。
(……簡単には切れそうもないな)
妙な質感は気になったが、青年の下半身へ目を留めたジェイクは、そっと、手のひらを添えた。先ほどまで泳いでいた肌は冷えていたが、男性器を撫でると熱を感じとれた。軽く擦りあげて興奮を煽ると、ロンファは当惑した。
「な、なにしてるの……」
「この前の続きをしようか」
ロンファの手を引いて平らな場所へ移動したジェイクは、濡れた前髪を指で掻きあげると、肌に張りつく衣服を脱いだ。適度に筋肉質な胸板を見せつけられたロンファは、うっとりとして、ジェイクに身を委ねた。波の音を聞きながら、ふたりの呼吸は次第に乱れてゆく。ロンファの細い躰にかぶさって、首筋や胸もとへ舌を這わせるジェイクだが、この先の展開に迷いが生じた。
(このまま、最後までしていいのか? ロンファにとって性通は、重要な意味があるはずだったが……)
なぜかロンファは無抵抗につき、ジェイクのほうで躊躇した。ロンファの股をひらいて、奥まった部位へ指先で触れてみると、一瞬、ビクッと腰をふるわせたが、瞼をとじたまま、動かない。
「ロンファ」
試しに声をかけると、青年はパチッと目を開けた。淡い水色の双瞳にジェイクの顔が映りこむ。
「……続けても、いいのか?」
熱を帯びて汗ばむ肌は感性を刺激し、ロンファは答えるかわりに再び瞼をとじた。その反応を正しく理解したジェイクは、互いの性器を手のなかで擦り合わせた。
(俺は、おまえを離したくない……。おまえが好きだ、ロンファ……)
✓つづく
※次話より[転生編]となります。ロンファ視点の物語です。ジェイクの出番は(しばらく)ありませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
✕ ✕ ✕ ✕ ✕ ✕ ✕
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