次代の聖女は終わりの世界で心を捧げる

堕落人間

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7.次代の聖女と聖女の奴隷0【ローウェン視点】 ※

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 ――あっという間に、3年という月日が流れた。
 『聖女』に関する情報、それらを瓦解させる糸口はないかと探る日々が続いていたある日のことだ。
 いつもと変わらぬ微笑みを浮かべて彼女は言い放った。

「命令です、ローウェン。今からあの子が来るので抱きなさい」
「――は?」

 胸に刻印された証が鈍い光を放つ。直後、身体がずしりと重くなり、たまらず中腰姿勢になった。自分だけ重力が変わってしまったみたいだ。
 歯を食いしばって抗いつつも、涼しげに紅茶を飲んでいやがる聖女クソ女に鋭い目線を送る。

「いやいや待て待て、おい、いま何て言った。あの子って、」
「まあ、忘れてしまったの?」

 忘れるわけがない。
 けれど会ったのはもう3年前だ。ちょっとの期間話した人間と突然再会してやることではない。いやむしろ俺のことなんてもう忘れてるだろう。その可能性は十分に有り得る。それなのにこんなクソな命令、あの子にあんまりだ。
 1週間に2~3回、教皇猊下と閨を共にしてるのに欲求不満なのか? どこが聖女だ。「聖」の文字を変換して代わりにクソをつけろ。――と早口で罵ろうとしたが、突然部屋の中に白い光が生まれたことに驚いて口を噤んだ。
 考えるより先に腰に刺していた剣の柄に手をかけ、聖女を背後に匿うように移動する。ああ、くそ、身体が重い。強化魔法を重ねがけするが隷属の証がもたらす枷に、舌打ちをする。

 眩い光は大きくなり、徐々に人の形を作っていく。
 足先が地面に着いた瞬間、光は下から上へ駆け上がるように消散し、小柄な少女を出現させた。
 宙に散らばる白い髪、ひとつに束ねた三編みが緩やかに揺れ、ふわりと舞い上がった白いワンピースの裾が音もなく元の形へと戻る。

 俺は、ただ魅入った。

 ゆっくりと開かれた金色の瞳は生まれたばかりの赤子のように善も悪もなく、俺と目が合わさり心臓がドキリと跳ねる。
 あまりの神々しさに警戒心はまるっと奪われ、剣の柄から手を離していた。
 無機質な表情は俺を見るなり徐々に色を取り戻し、更には金眼がこれ以上無いほど輝き出す。

「ロー、」
「すごいわ。魔法、上達したわね」
「……」

 割り込んだ聖女の言葉に気を悪くしたのか、それとも俺が何かしてしまったのか。
 可憐な少女は、俺と俺の背後に庇われたままの聖女を視界に収めると、むうっと不機嫌そうに口を曲げる。その顔が記憶の中の少女とようやく合致して、惹きつけられていた俺は「あ、」と声を上げた。

「お前……あのチビか?」
「……本当に忘れてたの、貴方?」
「忘れてたんじゃない、ただ記憶と違いすぎて……」
「そんな変わっていないと思うけれど」
「だって俺が会ったときはこんなチビだったんだぞ」
「そのサイズだと、まだこの世に産まれてないわよ」

 人差し指と親指でサイズを再現する真顔の俺に、微笑んではいるが目は笑っていない聖女が正論を叩きつける。
 そんな俺達のやりとりを、眉も口もキュッと寄せた少女が冷え冷えとする口調で制止させた。

「――わたしを呼んだ用件はなに?」

 なんとなく、子犬が威嚇をしているように見えて頭を撫でたくなる。
 だがその用件を思い出し、いたたまれない気持ちになって少女から顔を逸らした。

「前に取引したでしょ? 私のためになんでもしてくれるって。それが嘘ではないと証明してほしいの」
「どうやって?」
「彼とこれから3日に一度、交わってもらおうかと思ってます」
「まじわう」

 きょとんとした目で、聖女が指差した俺を見てくる。やめて、その純心な目を俺に向けないで。心が痛い。

「まじわうってどうするの?」
「男性の性器を女性の性器にハメるのよ」

 そう言って彼女は美しいと称される笑みのまま右手で丸を作り、左手の人差し指をその丸に入れては出す。おい聖女。
 そしてふむふむと真面目に頷く次代の聖女。このカオスな空間から逃げたい、悪い冗談はもうやめてくれ。心の底から泣き出したい気持ちを堪えていた俺に、トドメとばかりに聖女が命じる。

「さあ、ローウェン。改めて命令します、次代の聖女を抱きなさい」
「っ、!」

 しまった。そう思った時にはもう身体が動いていた。
 無防備だった少女の肩を掴み、彼女の背後にあった大きなベッドへそのまま押し倒す。驚かせてしまったのだろう、少女は覆いかぶさる俺を目を丸くして見ていた。

 自由を奪われる感覚に恐怖しながらも、懸命に抗う。
 掴んだ肩は細く華奢で。服の隙間から覗く鎖骨が情欲を煽り、薄く開いた淡紅色の唇に吸い付きたい衝動に駆られる。
 ――まるで媚薬でも頭から被ったのではと思えるほどの欲情は、およそ胸にある印による効果なのだろう。ここまで絶対的支配権があるとは。つくづく恐ろしいものを刻まれたと自嘲する。

 正直、どこまで理性が保てるか分からない。
 だがこの無垢な少女を穢したくない。特に忌み子である俺などで、綺麗な身体が傷つくなどあってはならない。

「く……ッ、……っ!」

 玉のような汗を流しながら、シーツを握りしめ少女に触れないよう抵抗する。体重を支える腕は震え、荒い息が短い間隔で吐き出される。
 そんな俺の尋常でない様子に、何かを悟ったのだろう。組み敷かれている少女は、気遣うような目を俺に向けていた。

「ローウェン、苦しそう」

 白く細い腕が、俺の頬におずおずと伸ばされる。
 咄嗟に声を荒げた。

「だめだ、触るな!」

 俺の制止の声に、びくりと震え腕を下ろす。その様子を見て、落ち着くために深く息を吸い込み吐いた。
 いま触られたら、完全に理性が焼け千切れる。駄目だ。この子を傷つけることはしたくない。

 ――3年前、大司教に手篭めにされそうになって泣いていた少女の姿が、今も目に焼き付いている。
 小さく身体を震わせ、目からポロポロと涙の粒を零していたか弱い少女に、庇護欲を掻き立てられた。
 あのクソ変態肉ダルマ野郎は聖女との取引で教会から追放されたが、それと同列の存在になど堕ちてたまるものか。
 ましてや、同じことをして泣かせたくなどない。

 そんな俺の決意を、奴は軽くあしらう。

「……よくもまあ、『隷従の契約』による命令に抗えるわね。けれどあまり抵抗しすぎると、脳の血管が切れるわよ」

 高みの見物を決め込むクソ女にガンを飛ばす。
 今じゃほぼ廃れたはずの奴隷紋は強制力が激しく、反抗すれば痛みを、主人を害すれば激痛を与える、厄介な代物だ。
 まさかこんなことを命令されるとは思わず、苛立ちからか自分でも驚くほど低い声がでた。

「さっさと命令を取り下げやがれ……!」
「どうして? 抱けばいいじゃない」
「できるわけないだろ! こいつは俺にとって妹みたいなもんなんだ!」

 ぴくり、と俺の下にいる少女が微かに肩を揺らす。
 聖女は「ふふ」と口元に手を当て笑いを零すと、ゆったりとした足取りでベッドに近づいてきた。
 警戒する俺を尻目に、ベッドに沈んだまま俺から顔を逸らすように横を向く少女の髪を、優しく撫でる。
 乱れた横髪を耳にかけ、そっと囁いた。

「聞いた? 彼、貴方のこと女として見れないみたい」
「そっ――」

 否定しようとして、いや、と思い留まる。
 少女に対して欲情しているのは彼女の命令によるものだ。普段であれば持ち合わせない劣情。言い方は癪に障るが、反論を飲み込み口を閉ざす。
 その様子を切なそうに横目で見つめる少女が、どこか大人びた表情をしていてドキリと心臓が脈打った。

「でもこのままじゃ進まないから、手伝ってあげる。さ、身体を少し起こして」
「は? な、にを……」

 聖女は少女の頭を自分の膝の上に乗せると、胸元のボタンをひとつひとつ背後から丁寧に外し始めた。
 ぼんやりとした表情でそれを眺める少女は、なされるがままだ。
 カラカラの喉に、唾液が流れる。

 ボタンを外し終えると、大きく開かれた襟元を更にはだけさせて胸を露出させる。
 白く綺麗な柔肌と赤く色づく突起物が目の前に差し出され、慌てて顔を背けた。

「ああ、だめよ。ほらちゃんと見て、ローウェン」

 隷属の証が鈍く光る。くそったれ、と心の中で吐き捨てた。
 強制的に視線が少女の胸に向かう。

「小ぶりでとても可愛らしいわ。そう思うでしょ?」

 聖女の長い指が柔らかな膨らみをなぞり上げ、乳首を指先でつつく。

「ん、ぅ……」

 こそばゆそうに少女は肩をすくめた。その動きによって、緩められた服の襟部分が肩から腕へと滑り落ちる。
 ――あまりの官能的な光景に、劣情が膨らみ爆発しそうだ。必死に下唇を噛み締め耐える。鉄の味が口の中に広がった。

 小さくも主張をする乳首を指で挟み、刺激を加える。
 身じろぐ少女は苦悶の表情を浮かべ、弱々しくも色めいた声を漏らした。

「ふ……んん……」
「擦られるのはまだ痛いかしら。そうだ、押しつぶしながら揉んであげましょう」

 聖女は言葉通り、乳首を指の腹で押し込みながら弾力のある胸を持ち上げるように揉み込む。
 快感を拾う少女は腰をくねらせ、背中を浮かせた。

「は……、ぁん……あ、」
「そう、いい子ね。もっと胸を前に突き出して……彼に見せつけるの」

 蕩けた金眼が、双丘越しに俺を見つめる。
 「ロー……ウェン」と熱を帯びた小さな声で名を呼ばれ、全身が沸騰したみたいに熱くなった。まるで求められているような錯覚に目眩がする。

 その柔らかな肌に触れたい。胸に顔を埋め、舌で嬲ってみたい。無理に引きずり出される欲望が渦巻いて暴れる。自分の乱れた呼吸音が、内側から早い鼓動と共に聞こえてくるようだ。汗が流れ落ちる。だめだ、駄目だ。あの子は駄目なんだ。この世界の汚さを知らない、純一無雑の子。自分のような穢れで染めたくない。理性と本能がせめぎ合う。

「強情ね」

 ため息交じりに呟きを落とした聖女は、少女の胸を愛撫しながら白いワンピースのスカートをつまんだ。
 軽やかな布が滑らかに肌の上を流れ、徐々に露となる太ももが擦り合わさる。曲げられた膝のせいで、桜桃色の卑猥な箇所が見え隠れしていた。
 聖女は俺の反応に満足そうに笑みながら、手を止めること無くヘソの上まで捲くり上げる。

「さあ、足を開いて。『ここ』をたくさん見てもらいましょうね」

 あやすような物言いで、少女の腹の下へ手を伸ばす。
 こくん、と熱に浮かされたような表情で頷いた彼女は、戸惑いがちに俺の前で開脚した。

 ――履いてない。
 何がとは言い難いが、履いていないことに動揺する。そのせいではっきりと見えてしまった秘所に、俺は釘付けになった。
 未だ身体を縛る『命令』が暴れ始める。必死に理性をかき集めるが抑え込めない。酩酊したみたいに脳がクラクラする。

 しなやかな指が陰唇に触れ、俺を更に崖っぷちに立たせようと軽く開き見せつけてきた。

「あまり濡れてないわね。特別に『あれ』を使ってあげましょうか」

 そう言うと、何もない空間に黒い円が出現し、そこから掲げた聖女の手のひらに雫のように黒い一塊ひとかたまりが垂れ落ちる。
 円が消えると同時に塊からも黒いものが消え、現れたのは無色透明な液体が入った瓶だった。

 蓋を外し、瓶を傾けて手のひらにどろっとした液体を乗せる。それを少女の秘所を弄りながら塗り始めた。

「ぁ、うぅ……ん、」
「安心して、ただの潤滑剤よ。ただ興奮する作用があるから、効能が薄れるまで刺激を与えてもらわないとだけど」

 割れ目の内側をなぞり、陰核を濡らした後、入り口の浅いところを指を出し入れして丁寧に塗りたくる。
 溢れた潤滑剤が陰唇の端からとろりと溢れ、後ろの窪みへ流れ落ちた。
 卑猥な水音と少女のか細い喘ぎ声だけが部屋を満たす。ふと、聖女は思い出したように口を開いた。

「そういえば、さっきこの子を妹のように思っている、なんて言ってたわよね」
「……」

 不意に話を振られるが、答えられない。
 我慢に我慢を重ねていたために、受け答える余裕なんてもうどこにも残っていなかった。

「そんなに欲情しているのに――嘘つきね、貴方」
「っ、」

 妖艶な美女が、挑発するような視線を向けてくる。
 俺の股間は興奮に合わせ膨らみ、窮屈な服から出たいと主張するように大きくなっていた。
 指摘され、恥辱感に苛まれる。

「次代の聖女。貴方はどうしたい? もっと刺激が欲しいわよね?」
「し、げき……ん、ぁ……」

 彼女の指を咥え込む少女の肉壁がヒクつく。

「大きくて太いものでここを掻き回されるのは、とても気持ちがいいわよ」
「あ、っ……!」

 ぐちゅり、と指が奥へと入り込む。

「ねえ? もっと奥まで……もっと弄って欲しいわよね?」
「ほ……ほし、い……」

 聖女あくまに唆され、無垢な少女は頷いた。

「じゃあ、彼にちゃんとおねだりしないと」

 甘く蕩けた瞳が、俺をまっすぐに見つめてくる。
 思考がまとまらない。ただ目に見える光景が脳に焼き付く。酔いがまわって、クラクラする。
 少女は俺に向けて縋るように両腕をいっぱいに伸ばすと、濡れた唇を開いた。

「ロー、ウェン……欲しい……ローウェンが欲しい……」
「く、っ――!」

 理性が落ちる。どこまでも深く、深く堕ちていく。
 赦しを得た途端、腕が伸びた。

 少女の肌を這う手が俺の意思で動いているのか、それとも命令によるものなのか、もう分からない。
 腰を掴み、剛直を充てがって思うままに沈めた。幸い潤滑剤の興奮が効いているようで、痛みがさほど無いことに安堵する。ずぷずぷと飲み込まれ、温かく熱く、柔らかく締め付けてくる中の感覚に、甘美な悦びを得た。
 飢えたものを満たすように舌で味わい、四肢を絡ませ、少女の淫らな嬌声を聞きながら、小さな身体を揺さぶり貪った。
 抗いきれなかった。
 耐えきれなかった。
 男として、目の前の女を自分のモノにしたいと強く激しく思った。

 そんな欲望のままに睦み合う俺達を見下ろしながら、元凶である女がほくそ笑む。
 求めて止まないものを前に、愉悦さを隠しきれない様子で。

「ローウェン、ローウェン……!」

 ぎゅうっと俺の首に腕をまわし、身体を密着させてくる少女が愛しくてたまらない。この感情、この気持ちが欲からくるものだとしても。
 その愛しさのままに、ただひたすら掻き抱く。

「……ごめんな」

 耳元で小さく呟き、せめて唇は好いた男と交わせるよう触れずにいようと、心に固く誓った。

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