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1章

入学初日午後

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冬夜はその上級生のグループに思い切って話しかけてみた。
「初めまして。一年生の水月冬夜と言います。宜しくお願いします。」
冬夜が挨拶をすると、上級生のグループは少し驚きながら挨拶を返してくれた。
冬夜は相手が驚いてる事に首を傾げたが、上級生の反応は当たり前である。いきなり知らない下級生に話しかけられる。これは世の中の多数の人は驚くだろう。
「冬夜久しぶり。私のこと覚えてる。小中学校で先輩だった風森千尋だよ。」
一人の女性の先輩が名前を名乗るとその先輩は2つ年上の知り合いだった。
「先輩お久しぶりです。覚えてもらっていたこととっても嬉しいです。」
冬夜は先輩との再会に気持ちが舞い上がった。
千尋先輩は他の先輩達に僕のことを説明してくれた。
他の先輩達も自己紹介をしてくれた。
「俺は倉西拓人よろしく。」
「村島冬華です。宜しくお願いします。」
「冬華の彼氏の合田空よろしく。」
「千尋の彼氏の九岡悠二よろしく。」
冬夜は先輩達の自己紹介が終わり質問と勧誘の嵐が始まった。
「ボランティア部入らない。楽しいよ拓人と悠二それにこの千尋先輩も居るよ入らない。」
「図書局入りませんか。今局員2人しかいないの。図書室に来たってことは本に興味が少しはあるんじゃない。」
先輩達は部員を集めるために、目を輝かせながら勧誘してきた。しかし空先輩だけは何も言わなかった。
「空先輩は何部なんですか。」
「僕は帰宅部だよー楽だし。」
「そうなんですか。」
「で、どの部活に入るの。」
「まだ入部届貰ってないので貰ってからでも良いですか。」
冬夜はこの場をうまく丸め込む事に成功した。

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