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1章

ドタバタキャンプ開始2

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アノン達は無事に湖に到着して、テントを張ると、
テントの周りに、魔物の群れが現れた。
その時アウラは動揺もせずに、魔眼を使用し、弱点を探った。
「みんな、あの魔物は首が弱点だからそこを狙って。」
アノン、ミリス、ミルリールは剣を使っていた為苦戦することはなかったが、弓使いのパリスと、槍使いのリサは苦戦していた。
その時アウラが魔物を拘束する魔法をかけて魔物の動きを止めた。その隙に、2人も魔物を倒すことに成功した。
「アウラのおかげで助かったよ。」
アウラは少し照れて顔を赤くしながら笑っていた。
「魔物の倒せたし、ご飯にしよう。」
アノンはこのキャンプで焼肉をする為に、肉を用意していた。
「みんな焼肉するから、枝を集めてこよう。」
「じゃあ私お肉の見張りと、魔法で火を起こす担当します。」
アウラが言った。
アノンはこのキャンプの中で一番アウラがなんでもできるんだと感心していた。
みんなは枝を集めアウラが火を起こし焼き肉を開始し、雑談を始めた。
そしてアノンは真っ先にアウラのところへ行き、魔法の使い方を聞いた。
「魔法はですね、自分でイメージして魔力をこめるんです。」
アノンはこの魔法の使い方を試し、氷をイメージしたが水が出てきた。
これは、アウラいわく、氷になる途中に集中が途切れて水ができたのではと言われた。
アノンが魔法の練習をしていると、アノンの皿の中の肉がなくなっていることに気づいた。
「誰、僕の皿から肉とった人。」
そう聞くとミリスが手を上げた。
「お腹すいて焼いてる時間が待てなくて。」
そんな他愛もない話をしてるうちに、いつの間にか夜になっていた。
「みんな明日も遊ぶから早く寝てね。」
アノンがそう言うとみんなおやすみなさいとアノンに頭を下げて、テントの中に入った。
アノンはそれを確認し、テントの見張りをしていた。
「今日は一日楽しかったな。」
アノンがそう言いながらあくびをすると、バランスを崩しアノンは湖に堕ちてしまった。
その時声が聞こえた。その時アノンの目の前に男性か女性か判別ができない人影が現れた。
「貴方は不運にもこのカーリアの湖に堕ちてしまったのです。」
アノンはそんなことを聞くこともなく意識を失った。
「アノンさん起きてください。」
アノンは5人の声を聞き目を覚ました。
「アノンさん大丈夫ですか。びしょびしょで意識失ってましたけど。」
アノンは5人に心配をかけたと謝り起き上がると、
肩が少し重くなった気がした。
アノンが自分の体を見ると、胸が膨らんでいた。アノンは驚きを隠し切れず叫ぶときいたことのない高い声が出てきた。それにみんなも驚いた。
「アノンさんなんか、胸大きくなってません。」
そうパリスが言うと、リサも、
「アノンさんの顔が少し女の子らしくなってます。それに髪も伸びてます。」
アノンは2人に指摘され湖で自分の顔を確認すると、顔が変わっていた。
その時、アノンはあることを思い出した。
「貴方はこのカーリアの湖に堕ちてしまったのです。」
「そして貴方には呪いにかかってしまったのです。」
「この呪いはあなたの体は変化し、新しい人格が産まれます。そしてその人格に貴方が呑まれれば貴方の人格は無くなります。ですが貴方がもう一つの人格に飲まれなかった場合もう一つの人格が消えます。」
アノンは戸惑いながらも状況を理解した。
「これからどうしよう」











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