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外伝 新米転移者の異世界生活 2
その16 魔王が現れた件
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『戦闘が終了しました。経験値が付与されます』
多くの魔族を倒したのだ。それだけ入る経験値も多くなる。凄まじい力の漲りを感じる。
その時、聞いたことの無い声の脳内アナウンスが響き渡る。
《???があなたのスキルを変化させました》
初めて聞く声だ。どうやら俺のスキルが変化したらしい。
どれどれ…俺がどのくらい強くなったか確認してみるか。
「ステータスオープン」
名前 カナト・ミツルギ
種族 人
職業 冒険者
Lv 541
称号 因果の奏者
技能 因果律操作 鑑定 超会心 遠目
レベルが500を超えて称号というものが増えた。そして、スキル「豪運」が何やらとんでもないスキルへと変化していた。
〔因果律操作〕:自分のみならず、相手の運命を左右させることができる。このスキルを持つものの前では確率という概念は無に等しい。
鑑定してスキルを確かめた。説明を読む限りとんでもない能力のようだ。
「やりましたねカナトさん!」
エストに声をかけられたので、ステータスを閉じた。
「エストもだいぶ強くなったんじゃないか?」
「はい!カナトさんのおかげで私も強くなることが出来ました」
それは良かった。これで受けられるクエストも増えるだろう。そんな会話をしていると、再び空にゲートが開く。
「どれ、そろそろ人間界の侵略も終わった頃だろう」
先程倒したハブラーガが再びゲートから現れた。
「何?何故、人間がここに?俺の軍はどうした」
「後ろに転がってるさ」
「何だと?」
ハブラーガが背後を確認すると、そこには積み上がった魔族の山があった。
「ば、馬鹿な!俺の半身も居たはずだ!それにこの数の魔族を貴様ら二人が片付けただと?」
先程のハブラーガは分身だったようだ。
「そうだ。痛い目を見たくなかったら大人しく魔界に帰れ」
「ふざけるな!デイヴィスをも超える魔王ハブラーガ様の本体に、二人如きで勝てると思わないことだ」
ハブラーガが魔力を纏い始める。恐らくよくRPGとかである、第二形態と呼ばれる姿になるのだろう。ハブラーガは人間のような見た目から、巨大で禍々しい姿に変化した。
「ハッハッハ!この姿を見て、生き残ったものは居ない!貴様らまとめて塵になるがいい!」
「カナトさん!私たちでは明らかに勝てません!逃げましょう」
「いや、大丈夫だよ。エストは俺から離れないで」
俺はエストを背後に移動させる。俺には何故だか勝てる自信があった。
「闇の氷塊」
ハブラーガは、自らの頭上に巨大で禍々しい氷の塊を作り出す。どうやらこれを俺達に落とすようだ。
「さぁ!受けるがいい!魔王の魔法を!」
氷が俺たち目がけて飛んでくる。
「カナトさん!」
エストはカナトに抱きつき、あまりの恐怖に目を閉じた。
「因果律操作」
「ぐはああああああああ!」
エストが目を開けると、氷塊はハブラーガを押しつぶしていたのだった。
多くの魔族を倒したのだ。それだけ入る経験値も多くなる。凄まじい力の漲りを感じる。
その時、聞いたことの無い声の脳内アナウンスが響き渡る。
《???があなたのスキルを変化させました》
初めて聞く声だ。どうやら俺のスキルが変化したらしい。
どれどれ…俺がどのくらい強くなったか確認してみるか。
「ステータスオープン」
名前 カナト・ミツルギ
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技能 因果律操作 鑑定 超会心 遠目
レベルが500を超えて称号というものが増えた。そして、スキル「豪運」が何やらとんでもないスキルへと変化していた。
〔因果律操作〕:自分のみならず、相手の運命を左右させることができる。このスキルを持つものの前では確率という概念は無に等しい。
鑑定してスキルを確かめた。説明を読む限りとんでもない能力のようだ。
「やりましたねカナトさん!」
エストに声をかけられたので、ステータスを閉じた。
「エストもだいぶ強くなったんじゃないか?」
「はい!カナトさんのおかげで私も強くなることが出来ました」
それは良かった。これで受けられるクエストも増えるだろう。そんな会話をしていると、再び空にゲートが開く。
「どれ、そろそろ人間界の侵略も終わった頃だろう」
先程倒したハブラーガが再びゲートから現れた。
「何?何故、人間がここに?俺の軍はどうした」
「後ろに転がってるさ」
「何だと?」
ハブラーガが背後を確認すると、そこには積み上がった魔族の山があった。
「ば、馬鹿な!俺の半身も居たはずだ!それにこの数の魔族を貴様ら二人が片付けただと?」
先程のハブラーガは分身だったようだ。
「そうだ。痛い目を見たくなかったら大人しく魔界に帰れ」
「ふざけるな!デイヴィスをも超える魔王ハブラーガ様の本体に、二人如きで勝てると思わないことだ」
ハブラーガが魔力を纏い始める。恐らくよくRPGとかである、第二形態と呼ばれる姿になるのだろう。ハブラーガは人間のような見た目から、巨大で禍々しい姿に変化した。
「ハッハッハ!この姿を見て、生き残ったものは居ない!貴様らまとめて塵になるがいい!」
「カナトさん!私たちでは明らかに勝てません!逃げましょう」
「いや、大丈夫だよ。エストは俺から離れないで」
俺はエストを背後に移動させる。俺には何故だか勝てる自信があった。
「闇の氷塊」
ハブラーガは、自らの頭上に巨大で禍々しい氷の塊を作り出す。どうやらこれを俺達に落とすようだ。
「さぁ!受けるがいい!魔王の魔法を!」
氷が俺たち目がけて飛んでくる。
「カナトさん!」
エストはカナトに抱きつき、あまりの恐怖に目を閉じた。
「因果律操作」
「ぐはああああああああ!」
エストが目を開けると、氷塊はハブラーガを押しつぶしていたのだった。
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