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外伝 新米転移者の異世界生活 2
その18 人類が勝利した件
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魔王はこの世界から消えた。俺の因果律操作を使用し、魔王ハブラーガが生まれてきたという原因を書き換え、初めからハブラーガという存在が無かったことにした。こんなことも出来るとは、本当に恐ろしい能力だ。こんなに恐ろしい力だ、使い所を間違えないようにしなければ。
『戦闘が終了しました。経験値が付与されます』
流石の魔王だけあって体に入ってくる経験値もかなり多い。今回の戦いで俺はかなり強くなったことだろう。しかし、今はステータスを確認している時間は無い。辺りに転がっていた魔族の死体を全て消した。
「もう少しだ!」
「本当にこっちに魔族が居るのか?」
どうやら兵士たちが戻って来たようだ。こうしてはいられない。
「よし、逃げよう!」
「えっ?」
俺はエストを連れてその場から離脱した。突然のことでエストは驚いている。
「どうして逃げるんですか?」
「エスト。普通に考えて見てくれ。魔族の軍団だけで無く、終いには魔王をも倒した者がいたとする。その人物はどうなると思う?」
「それはもう英雄ですから、国中からもてはやされ、王様から報酬が貰えますね。あの魔王を倒したんです。カナトさんも国の英雄になれますよ?」
「だが、英雄になると自由が無くなるだろう?俺はいつまでも自由でありたいんだ。国の英雄になって、国に縛られるのはごめんだ」
「なるほど。そういう考え方もあるんですね」
「そういう事だ。英雄になるのは俺の望むところではないからな」
兵士たちが俺達がいた場所に辿り着いた。兵士たちは何事も無かったかのような場所で驚きの声を上げた。
「馬鹿な…死体が1つも無い…」
「俺は夢でも見てるのか…」
俺は国から英雄視されるのを嫌い、その場から逃げるようにムガ王国へ向かう事にした。
「本当によかったんですか?英雄になるチャンスを自ら捨てるなんて…。それに、カナトさんが懸命に戦った事を誰も知ることが出来ないなんて…」
「知っている人は居るだろう?」
「えっ?」
「エスト。俺には君が居る。だから大丈夫だよ」
「カナトさん…」
俺達がムガ王国に帰還した頃、既に空は晴れ、光が戻っていた。人類は魔族に勝利したようだ。
俺達の世界に平和が訪れた。後にわかる事だが、魔王デイヴィスを倒したのはやはりリュートさんだったようだ。流石はリュートさんだ。俺達がムガ王国に帰った後、リュートさん達も帰ってきた。リュートさんは国民達から熱烈な歓迎を受けていた。
こうして、俺達はつかの間の平和を手に入れたのだった。
『戦闘が終了しました。経験値が付与されます』
流石の魔王だけあって体に入ってくる経験値もかなり多い。今回の戦いで俺はかなり強くなったことだろう。しかし、今はステータスを確認している時間は無い。辺りに転がっていた魔族の死体を全て消した。
「もう少しだ!」
「本当にこっちに魔族が居るのか?」
どうやら兵士たちが戻って来たようだ。こうしてはいられない。
「よし、逃げよう!」
「えっ?」
俺はエストを連れてその場から離脱した。突然のことでエストは驚いている。
「どうして逃げるんですか?」
「エスト。普通に考えて見てくれ。魔族の軍団だけで無く、終いには魔王をも倒した者がいたとする。その人物はどうなると思う?」
「それはもう英雄ですから、国中からもてはやされ、王様から報酬が貰えますね。あの魔王を倒したんです。カナトさんも国の英雄になれますよ?」
「だが、英雄になると自由が無くなるだろう?俺はいつまでも自由でありたいんだ。国の英雄になって、国に縛られるのはごめんだ」
「なるほど。そういう考え方もあるんですね」
「そういう事だ。英雄になるのは俺の望むところではないからな」
兵士たちが俺達がいた場所に辿り着いた。兵士たちは何事も無かったかのような場所で驚きの声を上げた。
「馬鹿な…死体が1つも無い…」
「俺は夢でも見てるのか…」
俺は国から英雄視されるのを嫌い、その場から逃げるようにムガ王国へ向かう事にした。
「本当によかったんですか?英雄になるチャンスを自ら捨てるなんて…。それに、カナトさんが懸命に戦った事を誰も知ることが出来ないなんて…」
「知っている人は居るだろう?」
「えっ?」
「エスト。俺には君が居る。だから大丈夫だよ」
「カナトさん…」
俺達がムガ王国に帰還した頃、既に空は晴れ、光が戻っていた。人類は魔族に勝利したようだ。
俺達の世界に平和が訪れた。後にわかる事だが、魔王デイヴィスを倒したのはやはりリュートさんだったようだ。流石はリュートさんだ。俺達がムガ王国に帰った後、リュートさん達も帰ってきた。リュートさんは国民達から熱烈な歓迎を受けていた。
こうして、俺達はつかの間の平和を手に入れたのだった。
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