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第3章 爆剣鎧竜の探索篇
第29話 向き不向き
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「やあぁぁぁ!」
ブォン!クリアが振りかざした剣は空を切る。
「あれ?当たらない…」
「次は私が行きます!はあぁぁぁ!」
スカッ!オリアナが振りかざした剣もやはり同様に空を切った。
「グギャ?グギギィ!」
隙を見つけたゴブリンがオリアナに飛びかかる。
「あ、危ない!」
クリアが叫ぶ。
「剣飛ばし!」
「グエェ!」
オリアナの背後から飛んできた剣にゴブリンは貫かれて倒れた。
「おいおい…これで三回目だぞ?」
「ごめんリュート…」
「す、すみませんリュートさん…」
二人に剣を持たせて分かった事がある。クリアとオリアナは圧倒的に剣使いに向いていないという事だ。剣を振るえど敵には当たらず、それどころか逆に隙だらけになり、攻撃される始末だ。
「やっぱり私に剣は向いていない見たいですね…」
「私も同じみたいだね…」
「向いてないものは仕方ないさ。他の武器を試してみるしかないだろう。オリアナは逆に何なら使えるんだ?」
「ええっと…わかりません…」
「えぇ…」
「人には向き不向きがあります。その人が持つ潜在能力によって成れる職業が変わります。私はずっと村に住んでいて、能力診断を受けていないので、適性職がわからないんですー」
能力診断?そんなものがあるのか!そいつを受ければその人物がどんな職業に向いているかわかるみたいだ。
「へぇ…そんなものがあるんだな。それはどこで受けられるんだ?」
「確か、診断スキルを持っている人物が能力診断を行う事ができるみたいです。街に行けばそう言ったお店もあると聞きました」
「リュート!私も受けてみたい」
「そうだな。いつか受けてみないとな」
だが、今のままでは街に入ることすら危うい。早くこんな体は卒業しなくては。
「先ずは周囲を探索しないとな。夜寝ることも出来ないぞ」
「そうだね」
「私なりに頑張ります!」
ある程度東に進んだが、集落がある程度で特に新しい発見は無かった。
「仕方ない。一旦引き返して南側を調べよう」
「了解」
「了解ですー」
「ちょっと飛ばすか…よし、二人とも俺の背中に捕まってくれ」
歩く時間は惜しいので、少し飛行を試してみる。背中や体の剣は引っ込める事が可能なので、二人が危なくないように引っ込める。
「よし、捕まったな?」
「うん」
「大丈夫ですー」
「いざ、空へ!」
バサッ!翼を広げ、空へ飛び立つ。あまり高空は飛べないが、それでも気持ちいい。
そのまま、着地と飛行を繰り返し、朝居た拠点まで戻ってきた。すると、そこには見知った人物がいた。
「家が壊れてる…リュートさん達が何者かに襲われたのか?リュートさん達は無事なのか?」
そこに居たのは数日前に会ったばかりの、ミハエルだった。
ブォン!クリアが振りかざした剣は空を切る。
「あれ?当たらない…」
「次は私が行きます!はあぁぁぁ!」
スカッ!オリアナが振りかざした剣もやはり同様に空を切った。
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隙を見つけたゴブリンがオリアナに飛びかかる。
「あ、危ない!」
クリアが叫ぶ。
「剣飛ばし!」
「グエェ!」
オリアナの背後から飛んできた剣にゴブリンは貫かれて倒れた。
「おいおい…これで三回目だぞ?」
「ごめんリュート…」
「す、すみませんリュートさん…」
二人に剣を持たせて分かった事がある。クリアとオリアナは圧倒的に剣使いに向いていないという事だ。剣を振るえど敵には当たらず、それどころか逆に隙だらけになり、攻撃される始末だ。
「やっぱり私に剣は向いていない見たいですね…」
「私も同じみたいだね…」
「向いてないものは仕方ないさ。他の武器を試してみるしかないだろう。オリアナは逆に何なら使えるんだ?」
「ええっと…わかりません…」
「えぇ…」
「人には向き不向きがあります。その人が持つ潜在能力によって成れる職業が変わります。私はずっと村に住んでいて、能力診断を受けていないので、適性職がわからないんですー」
能力診断?そんなものがあるのか!そいつを受ければその人物がどんな職業に向いているかわかるみたいだ。
「へぇ…そんなものがあるんだな。それはどこで受けられるんだ?」
「確か、診断スキルを持っている人物が能力診断を行う事ができるみたいです。街に行けばそう言ったお店もあると聞きました」
「リュート!私も受けてみたい」
「そうだな。いつか受けてみないとな」
だが、今のままでは街に入ることすら危うい。早くこんな体は卒業しなくては。
「先ずは周囲を探索しないとな。夜寝ることも出来ないぞ」
「そうだね」
「私なりに頑張ります!」
ある程度東に進んだが、集落がある程度で特に新しい発見は無かった。
「仕方ない。一旦引き返して南側を調べよう」
「了解」
「了解ですー」
「ちょっと飛ばすか…よし、二人とも俺の背中に捕まってくれ」
歩く時間は惜しいので、少し飛行を試してみる。背中や体の剣は引っ込める事が可能なので、二人が危なくないように引っ込める。
「よし、捕まったな?」
「うん」
「大丈夫ですー」
「いざ、空へ!」
バサッ!翼を広げ、空へ飛び立つ。あまり高空は飛べないが、それでも気持ちいい。
そのまま、着地と飛行を繰り返し、朝居た拠点まで戻ってきた。すると、そこには見知った人物がいた。
「家が壊れてる…リュートさん達が何者かに襲われたのか?リュートさん達は無事なのか?」
そこに居たのは数日前に会ったばかりの、ミハエルだった。
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