403 / 529
第7章 集いし者篇
第83話 怒熱
しおりを挟む
リュートとニナは翠怠竜本体の元にたどり着いた。
「へぇー…思ったより早かったね。君たち結構やるんだね」
「さっさとお前を倒して二人と合流しないとな」
「そうですね」
「僕を倒す?君たちで?面白い冗談だね。そして、君に一つお知らせしておくよ。二人の内片方は既に疲弊しているようだね」
「何だと!」
遡ること数分前、分断されたオリアナは近くに居たブレイズに守られていた。
「ありがとうブーちゃん!助かりましたー」
「気にするなマスター。さて、てめぇ!マスターに近づくとはいい身分だな?マスター下がってな、こいつなんて直ぐに倒してやるぜ。先輩はマスターの警護を頼むぜ?」
「わかった!まかせて!」
スライムのムーはオリアナの近くで待機する。
「グオォ…」
苔むしたドラゴンは目の前に立ちはだかっている、赤色のドラゴンに気後れしている。
「分体ごときが俺に勝てるなんて思ってないよな?」
シュウゥゥゥ…。ブレイズの足元から煙が出始める。ブレイズの体が熱を帯び始めたのだ。
「怒り・10パーセント。赤域!」
ブレイズがそう唱えると、ブレイズの足元の煙が苔むしたドラゴンの方向へ広がって行く。
「グガァァァ!」
「俺の怒りは熱いだろ?俺の能力『怒熱』の味はどうだ?」
苔むしたドラゴンの苔が次第に熱で剥がれていく。ブレイズが放つ熱は次第に温度を上げていく。
「熱いですー!」
「ごしゅじん!ぼくをつかって!」
オリアナはあまりの暑さに服を脱いだ。そして、ひんやりとしたムーを体にまとまりつかせた。
「すまないマスター!先輩と共に少し我慢してくれ!」
ジュウゥゥゥ!ますます周囲の温度が上昇していき、苔むしたドラゴンは焦げはじめ、動きが鈍り始めた。
「消えやがれ!分体!」
ブシュウゥゥゥ…。苔むしたドラゴンは炭となり消えた。
「よし。リュート達と合流するぞ!」
「はいー!」
オリアナは服を着直し、リュートの元へ向かう。
そして、リュートとニナは翠怠竜との戦闘を始めていた。
「すぐに終わらせる!」
リュートが刀を振りかざす。
「遅いよ。怠惰の木」
バキバキ!リュートの刀を受け止めるようにリュートの目の前には木が生え、攻撃を受け止める。
「ちっ!厄介な能力だ!」
「私の攻撃も通らないです!」
ニナの攻撃も同様に防がれてしまっていた。
「苦戦してるみたいだな!」
ジュウゥゥゥ!目の前に生えた木が瞬間的に炭になる。
「待たせたな!ブレイズ、前線復帰だ!」
リュート達とオリアナ達が合流したのだった。
「へぇー…思ったより早かったね。君たち結構やるんだね」
「さっさとお前を倒して二人と合流しないとな」
「そうですね」
「僕を倒す?君たちで?面白い冗談だね。そして、君に一つお知らせしておくよ。二人の内片方は既に疲弊しているようだね」
「何だと!」
遡ること数分前、分断されたオリアナは近くに居たブレイズに守られていた。
「ありがとうブーちゃん!助かりましたー」
「気にするなマスター。さて、てめぇ!マスターに近づくとはいい身分だな?マスター下がってな、こいつなんて直ぐに倒してやるぜ。先輩はマスターの警護を頼むぜ?」
「わかった!まかせて!」
スライムのムーはオリアナの近くで待機する。
「グオォ…」
苔むしたドラゴンは目の前に立ちはだかっている、赤色のドラゴンに気後れしている。
「分体ごときが俺に勝てるなんて思ってないよな?」
シュウゥゥゥ…。ブレイズの足元から煙が出始める。ブレイズの体が熱を帯び始めたのだ。
「怒り・10パーセント。赤域!」
ブレイズがそう唱えると、ブレイズの足元の煙が苔むしたドラゴンの方向へ広がって行く。
「グガァァァ!」
「俺の怒りは熱いだろ?俺の能力『怒熱』の味はどうだ?」
苔むしたドラゴンの苔が次第に熱で剥がれていく。ブレイズが放つ熱は次第に温度を上げていく。
「熱いですー!」
「ごしゅじん!ぼくをつかって!」
オリアナはあまりの暑さに服を脱いだ。そして、ひんやりとしたムーを体にまとまりつかせた。
「すまないマスター!先輩と共に少し我慢してくれ!」
ジュウゥゥゥ!ますます周囲の温度が上昇していき、苔むしたドラゴンは焦げはじめ、動きが鈍り始めた。
「消えやがれ!分体!」
ブシュウゥゥゥ…。苔むしたドラゴンは炭となり消えた。
「よし。リュート達と合流するぞ!」
「はいー!」
オリアナは服を着直し、リュートの元へ向かう。
そして、リュートとニナは翠怠竜との戦闘を始めていた。
「すぐに終わらせる!」
リュートが刀を振りかざす。
「遅いよ。怠惰の木」
バキバキ!リュートの刀を受け止めるようにリュートの目の前には木が生え、攻撃を受け止める。
「ちっ!厄介な能力だ!」
「私の攻撃も通らないです!」
ニナの攻撃も同様に防がれてしまっていた。
「苦戦してるみたいだな!」
ジュウゥゥゥ!目の前に生えた木が瞬間的に炭になる。
「待たせたな!ブレイズ、前線復帰だ!」
リュート達とオリアナ達が合流したのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる