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第8章 自国の強化篇
第102話 動き出す国
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リュートによる、建国宣言及び式典は無事に終了した。
「ふぅ…緊張した…」
「凄かったよリュート。緊張しているようには全然見えなかったよ?」
「そうじゃな。王らしい立派な姿だったと言えよう」
「そう言われると、俺の肩の荷も降りるよ」
「じゃが、お主の物語はまだまだ始まったばかりじゃぞ?」
「そうだな…気を引き締めないとな」
会場の警備にあたっていた、サレナ達も仕事を終え、戻ってきた。
「感動致しましたわ、リュート様」
「あぁ。リュートはすっかり王だな」
「みんなも仕事ご苦労さま。ゆっくり休んで」
「ありがたきお言葉ですわ」
なんだか王になったこともあり、サレナの忠誠度合いが上がっている気がするが、サレナはそういう性分なので、仕方がないのだろう。
「リュートさん」
「どうしたニナ?」
「他国に動きがあったみたいです。私の兵から連絡がありました」
ニナの兵士たちは隠密行動に長けた、諜報舞台だ。他国の情報はこのようにすぐにでも伝えることができるようだ。中々優秀な兵士達である。
「どうしたんだ?何があった?」
「隣国のセールイ王国から使いの者が来ています。リュート王宛に伝言があるそうです」
一体セールイ王国が何の用だろうか。まぁ来たものを拒むほど余裕が無い訳では無いし、第一、断る理由もない。
「まぁ話を聞いてみるか」
一応形式的なものがあるので、玉座に座り、待機する。
「失礼します。セールイの使いの者です」
「一体なんの用だ?」
「はい。この度、リュート王の就任を我が国の王が祝いたいとの事で、是非ともリュート王や王妃様を我々の国に招待させて欲しいということです」
「なるほどな…」
セールイには元赤の国ロート王国国王が亡命している。裏が有るのが丸わかりだ。だが、そっちがその気なら乗らない手は無い。
「わかった。ぜひ行かせてもらおう」
すると、イモージェンが近づいてきて、耳打ちをする。
「リュート王?あれは明らかな罠じゃ。あんなにあからさまなのは怪しいじゃろう?」
「もちろんわかっているさ。だからこそだ。挑んでくるならそれを返り討ちにするだけさ」
「ふっ。やはりお主は面白いな。わしの出る幕は無かったようじゃな」
「では、お迎えの準備をして再び戻って参ります。本日の夜には我が国にお越し頂けるかと」
「了解した。そちらのもてなしを期待しているぞ」
そして、兵士は自分の国へと帰って行った。
「さて、どういう手でくるんだ?セールイ」
こうして、リュート達はセールイ王国に招待されたのだった。
「ふぅ…緊張した…」
「凄かったよリュート。緊張しているようには全然見えなかったよ?」
「そうじゃな。王らしい立派な姿だったと言えよう」
「そう言われると、俺の肩の荷も降りるよ」
「じゃが、お主の物語はまだまだ始まったばかりじゃぞ?」
「そうだな…気を引き締めないとな」
会場の警備にあたっていた、サレナ達も仕事を終え、戻ってきた。
「感動致しましたわ、リュート様」
「あぁ。リュートはすっかり王だな」
「みんなも仕事ご苦労さま。ゆっくり休んで」
「ありがたきお言葉ですわ」
なんだか王になったこともあり、サレナの忠誠度合いが上がっている気がするが、サレナはそういう性分なので、仕方がないのだろう。
「リュートさん」
「どうしたニナ?」
「他国に動きがあったみたいです。私の兵から連絡がありました」
ニナの兵士たちは隠密行動に長けた、諜報舞台だ。他国の情報はこのようにすぐにでも伝えることができるようだ。中々優秀な兵士達である。
「どうしたんだ?何があった?」
「隣国のセールイ王国から使いの者が来ています。リュート王宛に伝言があるそうです」
一体セールイ王国が何の用だろうか。まぁ来たものを拒むほど余裕が無い訳では無いし、第一、断る理由もない。
「まぁ話を聞いてみるか」
一応形式的なものがあるので、玉座に座り、待機する。
「失礼します。セールイの使いの者です」
「一体なんの用だ?」
「はい。この度、リュート王の就任を我が国の王が祝いたいとの事で、是非ともリュート王や王妃様を我々の国に招待させて欲しいということです」
「なるほどな…」
セールイには元赤の国ロート王国国王が亡命している。裏が有るのが丸わかりだ。だが、そっちがその気なら乗らない手は無い。
「わかった。ぜひ行かせてもらおう」
すると、イモージェンが近づいてきて、耳打ちをする。
「リュート王?あれは明らかな罠じゃ。あんなにあからさまなのは怪しいじゃろう?」
「もちろんわかっているさ。だからこそだ。挑んでくるならそれを返り討ちにするだけさ」
「ふっ。やはりお主は面白いな。わしの出る幕は無かったようじゃな」
「では、お迎えの準備をして再び戻って参ります。本日の夜には我が国にお越し頂けるかと」
「了解した。そちらのもてなしを期待しているぞ」
そして、兵士は自分の国へと帰って行った。
「さて、どういう手でくるんだ?セールイ」
こうして、リュート達はセールイ王国に招待されたのだった。
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