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第9章 魔王と灰の国篇
第119話 これからのセールイ
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ダムはリュート達の破壊力に勝てず、崩壊し始めた。
「何故だ?何故あの攻撃にあれほどの威力が…」
「簡単な話だ。弾丸に俺の魔力を込めた。それがブレイズの炎と反応して大爆発を引き起こしたのさ」
「クソ!まだだ!まだ私は!」
ダムは立ち上がろうとするが限界が来たのか起き上がることすら出来ない。
「せっかく、闇の使いに力を分け与えられたというのに!」
「闇の使い?」
「闇の使いか…。リュート、闇の使いって言うのはその名の通り、闇に触れたことにより、闇に体を奪われ、闇の意志のままに行動をする者の事だ。闇に堕ちた者よりも更に上位の存在であり、この世界の膿と言っても過言ではない。闇の使いが人々を闇に堕とし、闇に堕ちた者を増殖させている」
「おい!闇の使いってのは一体誰なんだ?」
「闇の使いはな?貴様たちでは手も足も出まい!なぜなら…」
ダムが闇の使いのことを語ろうと口を開くと、
「があぁ!」
ダムの体内から闇が溢れ出す。
「リュート!離れろ!」
「ちっ!」
「ぎえぇぇぇ!闇に…呑まれ…」
そのままダムは全身を闇に包まれ、跡形もなく消え去った。
「消えたか…」
「ブレイズ?今のは一体?」
「あぁ、あれは恐らくだが、闇の使いがあいつに仕込んでいた魔法術式だろう。自分のことを話そうとした者を消すために用意したんだろう。闇の使いは相当用意周到な奴のようだな」
そんな会話をしていたリュートは玉座の側で誰かが倒れているのを発見する。
「おい!大丈夫か?」
そこに倒れていたのは、セールイ王国の王セールイであった。
「うぅ…こ、ここは…」
セールイは体を起こす。
「うっ!頭が…私は今まで何をしていたんだ…」
リュートは今までの出来事を説明する。
「なるほど。つまり私はダムの野望のために踏み台にされていたという訳か…」
「まぁそういうことになるかもな…」
「リュート王、誠にすまなかった。今まで私は欲に溺れ、ダムに唆され、悪逆非道な行いをしてきた。私は今までの行いを悔い、これからやり直していきたいと考えている。どうかリュート王、今までの私を許してはくれないだろうか。今まで私がして来たことは取り返しのつかないことかもしれない。しかし、私がこの国を守りたいという気持ちは本当なんだ。どうか…頼む」
セールイは目に涙を浮かべ、頭を下げる。その言葉に嘘偽りが無いことはリュートでもわかった。
「わかった。セールイ、今からでもやり直せることがある。俺も手伝う。これからはお互いに高めあって寄り良い国を作ろうぜ?」
「ありがとう…そして、本当にすまなかった…」
こうして、セールイとフリーダムの戦争は終結したのだった。
「何故だ?何故あの攻撃にあれほどの威力が…」
「簡単な話だ。弾丸に俺の魔力を込めた。それがブレイズの炎と反応して大爆発を引き起こしたのさ」
「クソ!まだだ!まだ私は!」
ダムは立ち上がろうとするが限界が来たのか起き上がることすら出来ない。
「せっかく、闇の使いに力を分け与えられたというのに!」
「闇の使い?」
「闇の使いか…。リュート、闇の使いって言うのはその名の通り、闇に触れたことにより、闇に体を奪われ、闇の意志のままに行動をする者の事だ。闇に堕ちた者よりも更に上位の存在であり、この世界の膿と言っても過言ではない。闇の使いが人々を闇に堕とし、闇に堕ちた者を増殖させている」
「おい!闇の使いってのは一体誰なんだ?」
「闇の使いはな?貴様たちでは手も足も出まい!なぜなら…」
ダムが闇の使いのことを語ろうと口を開くと、
「があぁ!」
ダムの体内から闇が溢れ出す。
「リュート!離れろ!」
「ちっ!」
「ぎえぇぇぇ!闇に…呑まれ…」
そのままダムは全身を闇に包まれ、跡形もなく消え去った。
「消えたか…」
「ブレイズ?今のは一体?」
「あぁ、あれは恐らくだが、闇の使いがあいつに仕込んでいた魔法術式だろう。自分のことを話そうとした者を消すために用意したんだろう。闇の使いは相当用意周到な奴のようだな」
そんな会話をしていたリュートは玉座の側で誰かが倒れているのを発見する。
「おい!大丈夫か?」
そこに倒れていたのは、セールイ王国の王セールイであった。
「うぅ…こ、ここは…」
セールイは体を起こす。
「うっ!頭が…私は今まで何をしていたんだ…」
リュートは今までの出来事を説明する。
「なるほど。つまり私はダムの野望のために踏み台にされていたという訳か…」
「まぁそういうことになるかもな…」
「リュート王、誠にすまなかった。今まで私は欲に溺れ、ダムに唆され、悪逆非道な行いをしてきた。私は今までの行いを悔い、これからやり直していきたいと考えている。どうかリュート王、今までの私を許してはくれないだろうか。今まで私がして来たことは取り返しのつかないことかもしれない。しかし、私がこの国を守りたいという気持ちは本当なんだ。どうか…頼む」
セールイは目に涙を浮かべ、頭を下げる。その言葉に嘘偽りが無いことはリュートでもわかった。
「わかった。セールイ、今からでもやり直せることがある。俺も手伝う。これからはお互いに高めあって寄り良い国を作ろうぜ?」
「ありがとう…そして、本当にすまなかった…」
こうして、セールイとフリーダムの戦争は終結したのだった。
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