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第11章 魔王と最北の国篇
第141話 心理障壁決壊
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白傲竜の攻撃でリュート達のパーティは半壊してしまった。
「さぁどうする?後は四人だが?」
「まだ諦めないさ。そして、クリアを危険な目に合わせたお前を俺が許すと思うなよ?」
「リュート!サレナ!私とルージュが援護する!」
「先生に合わせます!」
「雷雨」
雷を纏った矢が雨のようにアロガンスに降り注ぐ。
「そんな攻撃は効かない!」
アロガンスの能力で氷塊が矢を自動的に防ぐ。
「今だルージュ!」
「はい!炎の泉!」
その氷を瞬時に溶かすような炎の泉がアロガンスの足元に発生する。
「炎か…だが私には無意味だ」
アロガンスの足元の炎は次第に凍り始める。
「はぁぁぁぁ!」
リュートが神刀・夢幻白夜でアロガンスを切りつけようと飛びかかる。
「飄壁」
突然アロガンスを守るように展開した強烈な風がリュートの攻撃を阻んだ。
「ちっ!風か!」
「私の能力は氷だけではない!飄刃」
ザシュッ!ザシュッザシュッ!サレナ以外の三人の防寒具に切り傷が付く。
「ぐっ!」
この服は穴が空いたりすれば、耐寒の効果が下がる。アロガンスの近くに居たリュートの服はかなり切り裂かれ、耐寒の効力をかなり失った。
「なるほど…これは…きついかもしれない…」
竜は寒さに弱い。話には聞いていたが、これ程までとは…。寒くなった場所の感覚が無くなって行き、次第にその部位を動かせなくなっていく。
「み、皆様…わ、私は…」
スランプ状態のサレナは依然動けずに居た。リュートは以前からサレナの異変には気づいていた。だからこそ、今だからこそ言わねばならないことがあった。
「サレナ!君の目的は何だ!何のために今まで戦って来たんだ?」
「わ、私の目的…?それはもちろん、両親の仇を取ることですわ!」
「それだけか!その後はどうするんだ?サレナは他にも戦う理由があるはずだ!」
「はっ…!」
サレナは今まで足りなかったピースが嵌ったような感覚がした。
「そうですわ…。私は…」
両親の仇の魔神はあくまで戦い始めたきっかけに過ぎない。サレナの本当の戦う理由は他にあった。幸せを与えてくれたリュートに尽くし、仲間たちと共に過ごすために戦って来たのだ。
「私はリュート様と仲間たちの為に!」
ドクンッ!サレナの体内で何かが起こる。今まで感じたことない感覚だった。
『心理障壁決壊の発生を確認しました。素質解放が発生します』
「はぁぁぁぁぁぁ!」
サレナの身体から光が溢れ出したのだった。
「さぁどうする?後は四人だが?」
「まだ諦めないさ。そして、クリアを危険な目に合わせたお前を俺が許すと思うなよ?」
「リュート!サレナ!私とルージュが援護する!」
「先生に合わせます!」
「雷雨」
雷を纏った矢が雨のようにアロガンスに降り注ぐ。
「そんな攻撃は効かない!」
アロガンスの能力で氷塊が矢を自動的に防ぐ。
「今だルージュ!」
「はい!炎の泉!」
その氷を瞬時に溶かすような炎の泉がアロガンスの足元に発生する。
「炎か…だが私には無意味だ」
アロガンスの足元の炎は次第に凍り始める。
「はぁぁぁぁ!」
リュートが神刀・夢幻白夜でアロガンスを切りつけようと飛びかかる。
「飄壁」
突然アロガンスを守るように展開した強烈な風がリュートの攻撃を阻んだ。
「ちっ!風か!」
「私の能力は氷だけではない!飄刃」
ザシュッ!ザシュッザシュッ!サレナ以外の三人の防寒具に切り傷が付く。
「ぐっ!」
この服は穴が空いたりすれば、耐寒の効果が下がる。アロガンスの近くに居たリュートの服はかなり切り裂かれ、耐寒の効力をかなり失った。
「なるほど…これは…きついかもしれない…」
竜は寒さに弱い。話には聞いていたが、これ程までとは…。寒くなった場所の感覚が無くなって行き、次第にその部位を動かせなくなっていく。
「み、皆様…わ、私は…」
スランプ状態のサレナは依然動けずに居た。リュートは以前からサレナの異変には気づいていた。だからこそ、今だからこそ言わねばならないことがあった。
「サレナ!君の目的は何だ!何のために今まで戦って来たんだ?」
「わ、私の目的…?それはもちろん、両親の仇を取ることですわ!」
「それだけか!その後はどうするんだ?サレナは他にも戦う理由があるはずだ!」
「はっ…!」
サレナは今まで足りなかったピースが嵌ったような感覚がした。
「そうですわ…。私は…」
両親の仇の魔神はあくまで戦い始めたきっかけに過ぎない。サレナの本当の戦う理由は他にあった。幸せを与えてくれたリュートに尽くし、仲間たちと共に過ごすために戦って来たのだ。
「私はリュート様と仲間たちの為に!」
ドクンッ!サレナの体内で何かが起こる。今まで感じたことない感覚だった。
『心理障壁決壊の発生を確認しました。素質解放が発生します』
「はぁぁぁぁぁぁ!」
サレナの身体から光が溢れ出したのだった。
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