異世界を統べるのは人ではなく竜だ

1ta

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第15章 闇との決戦篇

第201話 三人の王

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 エル大陸の空を黒雲が覆う。ベルデ王国の上空には暗黒のドラゴンが漂っている。

 「あれが予言の…」

 ヴォイド達が再びベルデ王国に攻め入ろうとしている時、大予言者のソフィアは新たな予言を出していた。

 「近いうちに真の災厄がこの地に現れる」

 災厄が何なのか、どこから現れるかまでは予言が出来なかったようだ。

 「さて、あれをどうにかしないと本当に世界が終わるな」

 アイザックが呟いた。ライアンとデザイアは何も話さないが、この空に浮かんでいるあのドラゴンこそが真の厄災であることは見当がついていた。

 「嬢ちゃん達は既に魔力切れ。残る戦力は我々だけという所か」

 「とにかくやるしかないわね。金の槍雨ゴールド・スピアレイン!」

 デザイアが唱えた魔法で、災厄の黒竜に金の槍が降り注ぐ。しかし、槍は闇のおーらに阻まれ当たらなかった。

 「…」

 災厄の黒竜は何も行動を起こさない。よく見ると、目を閉じているように見える。

 「あれはまだ目覚めたばかり。まだ完全には復活していないのかもしれません!」

 「やるなら今のうちだな。俺の作戦を聞いてくれるか?」

 アイザックは二人に作戦を説明した。

 「わかったわ」

 「やるだけやってみます」

 「よし、行くぞ!加速アクセラレーション!」

 アイザックが加速して飛び上がる。アイザックは黒竜の目の前で到達した。

 「金の天鎚ゴールド・ヘヴンリィハンマー!」

 アイザックの手元に超巨大な金色のハンマーが出現する。

 「守護領域ガーディアンレギオン硬化ハード!」

 金の巨大なハンマーをライアンの魔法が包み込むことで硬さが増し、破壊力が格段に上昇する。

 「さぁ!くらいやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

 アイザックは加速しながら、黒竜の脳天目掛けて金鎚を振りかざす。

 「三王合技スリーキングスユニオン覇王守護金鎚オーバー・ガーディアン・ゴールドストライク!」

 黒竜の頭部に巨大な金の鎚が叩きつけられる。

 「どうだ!」

 しかし、黒竜は仰け反っただけで全くの無傷だった。

 「何だと!」

 「…ん?」

 そして、黒竜の目が開く。

 「おぉ。力に呑まれて気を失っていたよ。目覚ましご苦労。消えろ。黒竜砲ブラック・キャノン

 「!?守護障壁ガーディアン・バリアー!」

 黒竜は口を開けると、そこに闇が集まっていき、それがビームのように放たれる。ライアンが張ったバリアも一瞬で破られる。

 「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 アイザックは闇のビームに焼かれた。
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みんなの感想(12件)

Odahima89
2021.06.21 Odahima89

White dragon, why inferior black hair

解除
Odahima89
2021.06.21 Odahima89

Typical jp author dragon not using wings/tail/claws for combat just poor "creative" magic low ability

解除
ねこぱんち
2020.02.01 ねこぱんち

カナトを援軍に呼ぼう(´・ω・`)

2020.02.03 1ta

感想ありがとうございます。カナトはこれ以上本編では出さないと思います。またいつの日か外伝にて活躍を書きたいと思っています。

解除

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