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第2話 まさか癒しの大魔導士さまと
2-(5) 愛玩奴隷指南
大きなテントの中の一つしかないベッドに二人で座る。いくつものランタンが優しい光を放っている。
僕はドキドキしながら、昨日みたいにエディが抱きしめてくれるのを待っていた。
「リュカ。明後日には剣士殿のもとへ行くのですから、愛玩奴隷の常識も少し知っておいた方がいいでしょうね」
冷たい水をかけられたみたいに、しゅんと体温が冷えた。
そうだった……。
甘い夢を見ている場合じゃない。僕はただの奴隷だった。
「は、はい。教えてください、大魔導士様」
僕はそこに起立して、姿勢を正した。
「まず、基本的に服は自分で脱ぎます」
「あ、はい!」
僕は慌てて貫頭衣を脱ぎ捨て、生成りのパンツの紐を解いて、ストンと落とした。
エディが小さく噴き出す。
「そんなに慌てなくていいのですよ。ゆっくり、じらすように脱いだ方が色気があって盛り上がりますし、私みたいに自分で脱がせたいという男もいます。相手の好みに合わせることが重要です」
「はぁ……」
経験値ほぼセロな僕が相手に合わせるとか、まず無理な気がするんですけど……。
一気に不安になって、冷や汗が出る。
真っ裸で所在なく立ちすくむ僕を、エディは穏やかな目で見ている。
「大丈夫。剣士殿も他の方々も、リュカが記憶をなくしているのは知っていますから、多少の粗相があっても怒りませんよ。ああ、それとこれを……」
エディは棚から瓶を取って、ピンク色の錠剤を一粒取り出した。
「それも洗浄薬ですか」
「ええ、お尻の洗浄薬です」
「お尻の?!」
「ええ、穴の中をきれいにして、男を受け入れやすいように適度にぬめる様になっています」
直接的すぎる説明にくらくらする。
昨日エディのものが僕のどこに入って来たのかを、まざまざと思い出してしまって、焦ってしまう。
「ああああの、ききき昨日は」
恐る恐る質問する。
「ええ、私が入れてあげました。気付きませんでしたか」
「はい……まったく……」
ただただ押し寄せる快感に夢中で、こんな薬を入れられたなんて全然気付きませんでした……。
「本当は、召し出しを指名された時点で、自分でこれをお尻に入れて、適度にほぐしてから、ご奉仕先に出向くものなのです」
ぬあ! 自分で入れてほぐすですと!?
想像しただけで、顔から火を噴きそうになる。
で、出来るのか? 僕、昨日が初体験だったのに……!
「やってみますか?」
んげ! いまここで? エディの目の前で?
まさか冗談でしょ、と言いたかったけれど、エディの目は冗談を言っている目では無かった。
「それくらいはできないと他の方の前できっと困りますよ」
「は、はい……やります……やらせてください……」
僕は震える指で洗浄剤を受け取った。
「ベッドの上に四つん這いになって、私にお尻が見えるようにして入れてみて下さい」
「え、あの、そんなの……恥ずかしいです……」
消え入りそうな声で言っても、エディはにっこりして言葉を続ける。
「初めてなんですから、ちゃんとできているか見てあげますね」
「う、は、はい」
サンダルの紐を解いて、泣きそうな気分でベッドに上がり、エディに向かってお尻を突き出す。おずおずと右手を後ろへ持っていく。
「あ、あれ? 入らない?」
「そうですか。じゃぁちょっと、自分の唾液で濡らしてみてください」
「えっと、じゃぁちょっと舐めて……こうですか? あ、入った! うあっ」
ジュワジュワ~と中でそれが溶ける感覚が分かった。
気持ち悪いけれど、微妙に気持ちいい。
「これで、きれいになったんですか……」
「ええ。次は、自分でほぐしてみてください」
「自分で……は、はい」
僕はもう涙目で、また手を後ろへ持っていく。
人差し指を、つぷ、と差し込む。
「うわ……なんか、ぬるぬるしてますぅ……」
「ぬるぬるしていないと、私のが入らないでしょう?」
「そ、そうですけど」
エディはきっと経験豊富なんだと思う。
イケメンだし、魔王級の強さだというし、男でも女でも相手は選びたい放題に決まっている。
僕が死ぬほど恥ずかしくて心の中で悶えているのに、ぎこちなく指を出したり入れたりしているところを、エディはまったく平然とした顔で腕を組んで見下ろしている。
「もう一本、指を増やしてください」
「は、はい」
僕は人差し指と中指を一緒に差し込んでみた。
ぞわりとするのを我慢して、出し入れを始める。
「んっ……んんっ……あっ」
なんか声が出た。顔が熱い。
「自分の指が気持ちいいんですか、リュカ」
とても気持ち良かった。
でも僕は、いやいやというように首を振った。
「は、はずかしい……」
「感じてもいいんですよ、ほら、続けて」
「は、はい……」
指を動かすたびに体が熱くなって、奥の方が疼いてくる。
「大魔導士様……助けて、くださ……」
「愛し合う時はエディと呼んでください、リュカ」
「エディ……お願い……」
中が切ない。
昨日みたいにして欲しい。
抱き合って、僕の体を揺らしてほしい。
「お願いです……僕……欲しい……」
エディがいきなり、がばりとベッドに乗って来た。靴も履いたままで、魔導士のローブも着たままで、僕の腰をつかむ。
「私も今すぐリュカが欲しいです」
僕が後ろを振り向く間もなく、いきなりぐいっとそれが入って来た。
「ああっ」
悲鳴というより、嬌声が漏れた。
「ひゃぁ、あ、あ、あ、」
激しく腰を打ち付けられて、一気に頂点に達してしまう。
僕のが精液を吐き出しているのに、エディはかまわず腰を揺らしてくる。
「あ、や……くるし……」
「ごめんなさい、リュカ。ちょっと興奮しすぎて我慢できません」
「うあ、ああ、ああっ」
必死でシーツをつかむ。
エディの熱いものが僕を何度も貫く。
四つん這いが崩れてベッドに這いつくばっても、エディは上にのしかかってきて、一番奥までぐいぐいと挿れてくる。
「あー、あ、あ、あっ」
リズミカルに中をかき混ぜられ続けるせいで、一度萎えた僕のものがまた立ち上がってくる。
エディの息が少し上がっているのが聞こえる。
一番奥のところを突かれて、一番浅いところまで出ていく。
その動きに合わせて僕の腰が揺らめいてしまう。
中がきゅうっと収縮してしまう。
「エディ、エディ、あう、あっ、気持ち、いい……」
エディは左手で僕の腰をグイっと持ち上げ、右手で僕自身をしごき始める。
「や、そんなにしたらまた出ちゃう……!」
「一緒にイきましょう、リュカ」
「うぅ、いっしょに……あっ……いっしょ、に……ああっ」
どくどくと熱を吐き出す。
どくどくと熱を注がれる。
エディが僕の腰をぎゅっとつかんで、出し終わった後もしばらく離さなかった。
僕は全身がぴくぴくと痙攣するようで、エディが僕の中から出ていくまで、じっとしてその存在を感じていた。
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