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第3話 まさか剛腕の大剣士さまと
3-(5) 見られている?
「ううー……」
涙が出た。
僕は両手で顔を覆った。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」
「リュカ」
フィルが僕の手をはずさせて、お湯の中から僕を見上げてくるけど、恥ずかしすぎて目を合わせられない。
「なんで謝る」
「だって、僕のなんて、き、汚いから……!」
「汚くなんてない。リュカのを飲むのも初めてじゃないし」
「の、飲ん……?」
平然と言うフィルに、僕はサーっと血の気が引いた。
「今の、飲んだんですか!」
「ああ、今回はいつもより薄かったな」
「う、うす……?」
「昨夜、あの魔導士と何回やったんだ?」
「え、な、なにを言って……」
ざばりとフィルがお湯から出て、階段の上へあがってくる。
顔を寄せてきて、息が届く距離で囁いてくる。
「教えてくれよ、リュカ」
「何回なんて……わ、分からない……」
「どうして」
「ぼ、僕、途中で寝ちゃって……」
フィルが剣呑に目を細めた。
「寝ちゃったんじゃなくて、気絶するほど責められたんだろ。あいつ、人前では紳士面しといて意外と鬼畜だな」
僕は慌てて首を振った。
「ち、違います! エディはすごく優しいです! ただ僕がその、めちゃくちゃ気持ち良くなっちゃって……えっと……」
フィルの目がさらに鋭く細められる。
「そうか……。じゃぁ、優しく抱かれて、気持ち良すぎて気を失ったと?」
「あ……う……た、多分……」
フィルが観察するように顔を寄せてくる。
恥ずかしくて顔を背けると、フィルは僕の胸にキスをした。
ちゅうっと乳首を吸われて体が跳ねる。
「あ……や、吸わないで」
フィルは舌先を動かして乳首をころころしてくる。
「ひゃ、あ、あんっ」
敏感に反応して、体が反っていく。
「おっと」
フィルが大きな手で僕の背中を支えた。
「ここだと背中を痛めるな。上の平らなところへ行こうか」
「あ、あの、このまま外でするんですか」
「ああ。ここへは誰も来ない」
「でも」
「見られるとしたら、動物ぐらいだ。恥ずかしくないだろ」
見られているかどうか以前に、外でするってこと自体が恥ずかしいのに!
フィルはさわやかな笑顔を見せると、僕を抱き上げてスタスタと上へあがっていく。
どこから取り出したのか、柔らかそうな布を敷いて、僕の体をそこへ横たえた。
「あいつより優しくして、気持ちよくしてやるから」
「で、でも、フィルぅ」
「ん、なんだ?」
「僕、ちょっと怖い……」
僕の目には、大きく鎌首をもたげたそれがすごい迫力で映っている。
フィルは不思議そうに僕の視線を追って、自分のものを見た。
「あー、これが怖いか……。記憶を失くす前はそんなこと一言も言わなかったのにな」
うう。そうなの、リュカ?
リュカはこんな大きいのを平気で受け入れたの?
それは、あの王子様が言っていたように、王宮で調教されたから?
フィルがちょっと悲しそうに僕を見ている。
「ご、ごめんなさい……フィル」
「いや、正直でかわいいよ」
と、フィルは僕にチュッとキスをした。
「じゃぁ、約束する。出来るだけゆっくりやって、痛くないようにするから。リュカがやめてって言ったら、ちゃんとそこでやめる。な、それならいいだろ?」
僕はこくっとうなずいた。
奴隷なんて、嫌がっても泣き叫んでも、むりやり犯されるようなイメージだったけど。
『愛玩奴隷』ってこういうものなのかな。
それともエディとフィルが特別に優しいのかな。
もしかしたら、美少年『リュカ』がそれだけ特別な存在だったのかなぁ……。
フィルはいつのまにかピンクの錠剤を取り出して僕の足を広げていた。
「あ、僕、自分でやります」
愛玩奴隷がどういう風に準備をするのか、ちゃんとエディに教えてもらった。
失礼が無いようにちゃんと自分でしなくちゃ。
「リュカは何もしなくていい」
「え」
フィルは俺の体をそっと押さえて、また横たわるように促す。
「俺はリュカを抱きたいんだ。リュカにご奉仕させたいわけじゃない」
フィルは洗浄薬をペロッと舐めて、俺のお尻にするりと入れた。
しゅわーと薬が溶ける感覚が分かる。
直後、指がぬるっと入って来た。
「あっ」
体がピクリと反応する。
指がねっとりと中をかき回し始めて、声が出てしまう。
「ああ、あ……」
「服を脱がせるのも、洗浄薬を入れるのも、後始末して寝間着を着せるところまで、俺は何もかもすべてしてやりたい。リュカは俺の愛撫を受け入れて俺だけを感じていればそれでいいんだ。いいか、俺をイかせようとして余計なことはするなよ」
経験が少なすぎて、そもそも余計なことというのが何かも分かりませんけど?
僕はこくこくと必死でうなずいた。
フィルが口角を上げて僕を見下ろし、指で中をこねくり回しながらキスをしてくれる。
口の中に舌が入ってきて、別の生き物みたいに動く。
上下両方の刺激がいっぺんに来て、ぞくぞくぞくっと背筋が震える。
フィルは僕の舌を軽く噛んでから唇を離し、今度は耳を舐めてくる。
「指を増やすぞ」
フィルが耳元で囁くと同時に、入ってくる圧力が増す。中がこすれて、快感がのぼってくる。
「ふあ、あ、あ」
「そんなに指を締め付けると動かしにくいぞ、リュカ」
「あ、あ、僕、だめ……」
「え?」
「僕もう」
「え、もう?」
「んんーっ」
びくんと体が跳ねてしまって、僕は精液を吐き出していた。
「あ……ごめ……なさ……」
はーはーと胸が上下する。
フィルが少し驚いたように僕を見ている。
「感じやすいな、リュカ。まだ指しかいれていないのに」
「だって、フィルの指が……」
「俺の指が?」
「気持ち……よすぎて……」
「はは、かわいいことを言う」
フィルは僕の顔にちゅ、ちゅ、といっぱいキスをした。
僕はうっとりと微笑んでしまう。
その時、突然、フィルがずるりと指を引き抜き、そばにあった剣を取って構えた。
鋭い眼光で周囲を睨む。
「フィル……?」
「静かにっ。……動くなよ、リュカ」
僕みたいな素人にもピリピリと肌に感じるくらいに、フィルは強い殺気を放っている。
僕は怯えて、身を縮めた。
誰かいるの?
僕には何も見えないけど、フィルは何か感じたのかな。
ここは神殿みたいな遺跡の中だけど、崩れてしまっているから屋根は無い。
周囲には人影も、動物の姿も見当たらない。
心配して見上げると、フィルは急にくっくっくっと喉の奥で笑った。
「どうやら角を持ったでかい猿が見ているらしいな」
「猿……?」
角のある猿って、なに? 魔獣?
「ああ、リュカの色気に当てられて、思わず覗いてしまったらしい」
「え」
僕は自分で自分の体を抱きしめた。
「今も見られているんですか」
「ああ。どうやらお前から目が離せないらしいぞ」
僕は怖くなって、フィルの方へ近づいた。
「なぁに、害は無いさ。見たいなら、いくらでも見せてやればいい」
「え、フィル?」
フィルは剣を置くと、僕をぐいっと捕まえて深い口付けをしてきた。
きつく抱きしめられたまま、強く吸われて、求められる感じが嬉しくて抗えない。
力の抜けた僕の体をフィルが抱え上げ、座った自分の足の上にまたがる様に座らせた。僕の背中を左手で軽々と支え、右手で後ろの穴に指を入れてくる。
「ひゃあんっ」
さっきと指の当たる角度が変わって、僕は悲鳴のような嬌声を上げた。
「み、見られているのに……」
僕は両手でフィルの首にすがりつく。
フィルは耳元で笑った。
「見せつけてやれ。俺とリュカが愛し合うところを」
指がさらに増やされる。
圧迫感がすごくて苦しいのに、なぜか快感も増していく。
恥ずかしいのと、気持ちいいので、僕は訳が分からなくなっていって、ただ必死にフィルにつかまっていた。
・
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