異世界で美少年奴隷になっちゃった?!

緋川真望

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第9話 まさか愛する人のために

9-(3) 相思相愛

 後始末をしてくれるというエディに甘えて、僕はちょっと眠ってしまったんだけど、それはほんとにちょっとの間だった。
 僕は、こっそり目を覚ましていた。
 でも、エディに触られるのが嬉しくて、そのまま寝たふりをしていた。

 エディはもうとっくに僕を水魔法で洗ってしまったようなのに、何度も軽くキスしながら僕の体を撫でている。それはエッチの時とは違って、僕がここにいるのを確かめているような静かな触り方だった。

「夢でも見ているみたいだ……」

 嬉しそうな呟きが聞こえて、僕はつい笑顔になってしまった。

「あ……ヨースケ、起きていたのですか」
「はい」

 目を開いて、くすくすと笑ってしまう。

「何を笑うのです」
「だって、僕もまるで夢みたいな気分だから」

 すぐそこにあるエディの唇に、ちゅ、ちゅ、と何度もキスをする。

「ダメです。ヨースケにキスされるとまた理性が飛んでしまう」
「ええー、別にいいのに」
「まず食事にしましょう。離れている間にまた少し痩せていませんか」

 そんなに痩せたとは思わなかったけれど、確かに吹雪の城にいる間は食欲が無かった。色とりどりのお料理が出されたはずなのに、あんまり味を覚えていない。

 エディは僕の体を立ち上がらせて、上からズボッと服をかぶせてきた。

「私のしか無いので、少し大きいですが」

 それはエディのローブだった。

「わぁ」

 僕は嬉しくなって、だいぶ引きずっている裾をつかんで、くるくると回った。

「おおー、いかにも魔法使いっぽい」
「ヨースケ、魔法使いはそんなふうに踊ったりしませんよ」

 エディは笑いながら僕をひょいと抱き上げて、そのまま椅子に座った。

「抱っこしてくれるんですか」
「ええ。ここには椅子が一脚しかないので」

 僕は体をひねってエディの胸にしがみついた。
 すぅーっとエディの香りを肺に吸い込む。

「どうしました?」
「もう二度と、抱っこしてもらえないと思っていたから……」
「ヨースケ……」
「今、本当にエディのそばに戻って来られたんだなぁと実感して、嬉しくて……」

 滲んできた涙をエディの指が拭った。

「さあ、食べましょう。たいしたものはありませんが」

 と言いながら、腰に下げた黒いバッグに手を突っ込む。
 そして、少し大きめの瓶を取り出した。それをテーブルに置くと、また手を突っ込んで今度は布で包まれた焼き菓子を取り出す。さらに、木のコップや、干した果物まで出して並べていくので、僕は目を丸くした。
 明らかに、バッグの容量よりたくさんのものが入っている。

「え、エディ、そのバッグって……」
「このマジッグバッグが何か?」
「マジックバッグ!」

 異世界もののお話には必ずと言っていいほど登場する、かの有名な便利アイテムがここに!? 思い返してみれば、レオもフィルも腰に革製のバッグをさげていた。あれはマジックバッグだったのか。

「そんなに珍しいものでもないのですが、ヨースケのいた世界には無かったのですか?」
「はい! 憧れだったんです。あの、触ってみてもいいですか」
「ええ、どうぞ」

 エディはそれを僕に渡してくれたので、じっくりと見てみる。普通の革のバッグみたいだけど、ふたのように垂れている部分にきれいな模様があって小さな宝石が埋まっている。

「これが魔法陣で、これが魔石ですか?」
「ええ、そうです。繰り返し使う内に魔石から魔力が無くなっていくのです。輝きを失ったら、新しい魔石に交換しなくてはなりません」
「魔石が、魔法を使うためのエネルギーなんですね」

 魔石って、なんだか電池みたいだ。

「手を入れてみなさい」
「はい」

 ふたをめくって、手を入れてみる。

「うわっ」

 僕の指先が見えなくなる。

「うっそ、指が消えた!」
「ヨースケ、ポーションの瓶を思い浮かべてみてください」

 僕がポーションを思い浮かべると、指先に何か触った。

「それをつかんで出してみて」
「あっ! すごい! ほんとに取り出せた! すごく便利ですね! 魔法みたい!」

 僕が取り出したポーションを、エディはニコニコしながら受け取ってテーブルに置いた。

「あなたのいた世界のことも、いろいろと詳しく聞いてみたかったですね……」
「はい、なんでも聞いてください。って大口を叩けるほど説明はうまくないんですけど。でも、これからずっと一緒にいるんですから、いっぱいお話しできますよね。僕は何回だって説明しますよ」

 エディは両腕を僕の体に回して静かに抱きしめてきた。

「ヨースケ……あなたを愛しています……」
「はい……僕もです、エディ」





 食事をして、青い洗浄薬で口の中を洗った。
 なんだか、最初に使い方を教えられた日を思い出してしまう。便利な薬に驚いていると、その後、ピンクの洗浄薬の使い方をエディに教えてもらったんだっけ。

「エディ、ピンク色の方をください」

 言いながら、僕はローブを脱いで椅子に掛けた。首にはお守りの革袋が下がっているから、それもそっと外した。

「だめです。渡せません」
「え?」

 エディは薬の入っている瓶を後ろへ隠した。でも、その顔は笑っている。

「今度は私がたくさんヨースケに触ります」

 エディは瓶を持ったままで僕を軽々と抱き上げ、ベッドへ連れて行く。

「僕もエディに触りたい……」
「いいえ、私にヨースケの体を味わわせてください」
「味わうんですか?」
「はい、隅から隅まで全部味わっちゃいますよ」

 エディがいたずらっぽく言ってベッドに横たえさせるから、僕も笑いながら大の字になってみせた。

「はい、ではどうぞ。美味しく召し上がれ」

 お互いにくすくす笑いながらキスをした。

「ではまず、右手の指から」

 エディは僕の手を取って、右の小指をれろーっと舐めた。

「やん、くすぐったい」
「動いちゃだめです、ヨースケ」

 言って、エディは小指を口に含んでおしゃぶりのように音を立てて吸い始める。

「ん……」

 指を舐められているだけなのに、エディの顔が色っぽくて、唾液の音がいやらしくて、体が熱くなってくる。

 エディは宣言通りに小指を味わい尽くすと、次に薬指をしゃぶり始めた。
 そしてあいている手で、僕の耳たぶをくにくにと揉み始める。

「あ……ん……」

 指を舐めるって、すごくエッチだ。
 舌の温度や歯の当たる感触、吸われる感覚……直接性器に触れられていないせいで、余計に敏感になってしまう。
 右手の指を五本、左手の指も五本、その一本一本をゆっくりしゃぶりながら、エディのきれいな手は僕の耳や髪や首すじ、腕や肩や脇腹などをさわさわと柔らかく撫でてくる。

 上を向いている胸の先端も、立ち上がって来た中心も、エディの手はわざと避けていくので、ひどくもどかしい。
 脇の下や足の付け根、膝の裏など、いつもはそんなに触れないところまでしつこく撫でられて、体が敏感になっていくのを感じる。

「あ……あん……」

 耐えきれずに自分でこすろうとすると、がしりと手を抑え込まれる。

「エディ……うう……」
「そういう欲しくてたまらないという顔もいいですね」
「お願い……もう……」
「ふふ、もうちょっと頑張って」

 エディは楽しそうに僕の片足を持ち上げた。
 やっと挿れてもらえると思ったら、エディは足の指までねぶり始めた。

「いやっ、あんっ」

 足なんて舐められるのは初めてで、恥ずかしくて声が出る。

「エディ、だめ……」
「どうぞ召し上がれって、誰が言ったのでしたっけ?」
「ああ、でも……」

 エディは僕の足の指を舐めながら、手のひらでそうっと太もも、膝、ふくらはぎを優しく撫でていく。

「んん……」

 初めはくすぐったかったのに、次第に僕はうっとりしてきて、全身でエディの愛撫を感じ始めた。エディは足の指を全部舐め終わったのに、今度は踵とか足の裏とかにしつこいくらいにキスしてきて、いやらしく舌を動かしている。

「は……ああ……エディ……」

 僕は全身とろんと脱力しているのに、時々ぴく、ぴく、と震えてしまう。

「気持ちいいですか、ヨースケ」
「なんだかもう、体が溶けそう……」

 エディは満足そうに笑って僕をそっとうつぶせに寝かせた。 
 お尻の丸みをゆっくりと撫でながら、背筋に唇を落としていく。

「んあっ、ああ……」

 我慢できなくなってきて、シーツにこするように腰が動いてしまう。

「ヨースケ、自分だけイっちゃう気ですか」
「ああ、だって……」
「もう欲しい?」
「はい、欲しいです、エディが欲しいです」

 耐えきれなくて、シーツを握りしめて悶える。

「お願い、もう、挿れてください……」
「かわいいですね、ヨースケ……」

 やっとエディが洗浄薬の瓶に手を伸ばす。
 僕は震えながらお尻を突き出した。

「はやくぅ……」
「ふふ、はしたないですね」
「だって、もう……」
「ごめんなさい、ヨースケ。これ以上焦らすのもかわいそうですね」

 エディの指がつぷりと後ろに入ってきて、洗浄薬がシュワっと溶けた。

「あ……」

 その小さな刺激すら気持ちが良くて、エディの指が中をほぐし始めると、もう声が抑えきれなかった。

「あん、あ、ああ……!」
「かわいい声を上げて……この中も欲しがってうねっていますよ」
「エディ、もう……お願いです……」

 どういう風に見えているのかなんて考えられなくて、腰を突き上げてエディの下半身に自分からこすりつけてしまう。

「もうください……我慢できない……」

 満足そうに息を吐くのが聞こえた。
 エディが僕の腰をつかんで、ゆっくりと後ろから差し入れてくる。
 入ってくるエディのものが、すごく熱い。

「ああああ」

 体が勝手に震えてしまう。

「あ……すごい……」

 その呟きに興奮したように、エディは僕の腰をつかんで大きく揺らし始めた。

「あ、あ、あ、ああっ」

 体が熱い。中が溶ける。
 気持ちが良すぎて、訳が分からなくなる。

「ああ、だめ、だめ、すごい……」

 欲しくてたまらないものを与えられて、快感が爆発的に全身をめぐる。
 もうおかしくなってしまいそう。

「あっ、ごめんなさ……イっちゃ……」

 あっという間に、僕は達してしまった。
 痺れるような快感に、知らず涙とよだれが出ていた。

「一回抜きましょうか?」

 エディが後ろから聞いてくれる。
 僕は首を振った。

 まだ足りない。
 もっと欲しい。
 もっとエディが欲しい。

「つ、づけて……」

 エディは腰を振る速度を緩めて、ゆっくりゆっくり僕を揺らしていく。

「ヨースケ、苦しくありませんか」
「ああ……うそ……気持ちいい」

 苦しいくらいに気持ちがいい。
 エディのものが僕の痺れるところをちょうどよくこすっていく。

「気持ちいいのですか」
「あ……僕、さっきイったのに……ああ、ずっと気持ちいいよぉ……」

 自然に腰が揺れてしまって、それに合わせるようにエディも動くから、どんどん興奮が増していく。

 エディの呼吸も、僕の喘ぐような呼吸も、どんどん速くなっていく。

「ああ、あ、だめ……なんか来る! 来ちゃう!」

 突然、僕はぎゅうっと硬直した。
 エディの下で体が勝手に弓形ゆみなりに反る。

「ああっ」

 びゅくびゅくと勢いよく液体を吐き出し、僕はがくりと脱力した。

 全身がまだ痺れている。
 余韻で体が動かない。

「ヨースケ……」

 愛しそうに僕を呼ぶ声で我に返った。
 サーっと血の気が引く。
 お腹の下がびちゃびちゃに濡れている。

 僕は恥ずかしすぎて、ううっと呻くような声を出して両手で顔を覆った。

「ヨースケ? どうしました?」
「う……ご、ごめ……なさ……」

 下を向いたまま、エディに顔を見せられない。

 エディは驚いたように自分のものを引き抜き、僕の体を仰向けにした。

「ご、ごめんなさい、僕、漏らした……」

 エディは目を丸くしてから、僕のお腹の液体を指ですくってぺろっと舐めた。

「エディ? だ、だめです!」

 エディがふふッと楽しそうに笑う。

「これはおしっこじゃありませんよ」
「え」

 きょとんとして顔を上げると、エディはなんだか嬉しそうに僕を見ていた。

「男の子も、潮を吹くことがあるんです」
「しお……? そう……なんですか……?」
「それだけ気持ち良かったんでしょう?」

 僕はカーッと頬を赤らめて、うなずいた。

「きもち、よかった……今までで一番………」

 幸せすぎて、気持ち良すぎて、どうにかなりそうだった。
 エディはにっこり笑って僕にキスをした。

「たとえおしっこでもヨースケのものなら平気ですけどね」
「そ、そんな……」
「続き、してもいいですか」

 僕はこくこくとうなずいた。
 エディのものはまだ大きくて、興奮状態にあった。
 僕が迎えるように自分で足を広げると、エディがゆっくりと挿れてくる。
 さっきまでつながっていたから、それはまったく抵抗なく入ってくる。

「ん……」
「ヨースケ、私の背中に手を回してください」
「はい」

 僕はエディの背中に手を回してローブをぎゅっとつかんだ。
 エディも僕の背中に手を回してくれて、密着しながらゆすっていく。

「は……ああ……」

 僕は幸せだった。
 怖いくらいに幸せだった。

「ヨースケ、愛しています……」

 僕の大好きな人が、僕の本当の名前を呼んでくれるから。
 僕の大好きな人が、僕を抱きしめていてくれているから。
 僕の大好きな人が、ここにいてくれるから。

 エディのほかに、何もいらない。
 そんな恋愛映画みたいなことを、本当に思う時が来るなんて……。

「エディ、好き、大好き……」

 ずっとそばにいたい。
 もう離れたくない。

 この人と、一緒に生きていきたい。







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