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35 一級フラグ立て建築士
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「シエロ、ごめんね」
「ああ。大丈夫。これも大事な経験と思っておくさ」
思う存分、ストレス発散してる面々を他所に粛々と自分のやるべきことをやってるシエロは立派だと思う。
シエロには貧乏くじを引かせた形になった。
申し訳ないと思ってるけど、空を飛べるのは彼だけ。
この利点を生かさない点はないので上から、偵察してもらったのだ。
「この先をもう少し、行くと礼拝堂らしき建物があった」
「礼拝堂?」
「それ以外、目ぼしい建物はなかったよ」
「ふぅ~ん。じゃあ、そこにあるのかな?」
「可能性は高いと思う」
何のことはない。
このダンジョン、古典的な迷宮ではなく、フィールドタイプだった。
これなら、スサナも連れてこれたのにと後悔してる。
でも、物は考えよう。
『鷹(アルコン)隊』メンバーはステラの死亡フラグになりうる存在だ。
だけど、無理に戦いに出さなくてもいいんじゃない?
彼女の狙撃の腕は確かに魅力的だけど……。
孤児院で確固たる居場所を築きつつある穏やかな彼女を見てるとそう思ってしまう。
それから、阿鼻叫喚な絵図が展開されつつもゆっくりと歩みを進めて、景観の良い場所に出た。
シエロが言った通り、礼拝堂ぽい建物があった。
これまでゾンビぽいのがわらわら出てきたのにどこか、厳かな佇まいをしている。
気持ちが引き締まるのはなぜだろう。
「雰囲気抜群じゃん。こういうの苦手なんだよね。にゃはははは」
「アレ、壊すの?」
長い付き合いの二人がこれである。
マジで疲れる。
ブランカとヴィトーはクロミアと似たようなもので「敵! 壊す!」をやりたいのか、武器を構えて嫌な笑みを浮かべてる。
「違うからね。壊すんじゃないから。探しに来たの! 分かってる?」
シエロは「やれやれ」みたいに他人の振りをしてる。
何もしない罪で後でとっちめてやろうと思う。
まぁ、このまま何も無いのなら、礼拝堂に安置されてる『栄光(グロリア)』をゲットで帰ればいいだけだ。
その時、地面がぐらぐらと揺れ始めた。
地震かと思ったら、揺れてるのは礼拝堂の辺りだけで限定されてる。
地響きに近いのかもしれない。
結構、揺れが酷くて、立ってられないくらいだ。
「ですよね。そうだと思ってた」
何も無ければなんて、フラグを立てた私が悪かったんだろうか。
何としてでも礼拝堂に行かせたくない明確な意志を感じる。
地響きが終わり、ひび割れた地面からとんでもない化け物が現れたのだ。
大きい。
とにかく大きい。
体は象よりも遥かに大きいし、長い尻尾が生えてるから、余計に大きく見える。
ぱっと見では全身を鱗が覆っていて、ワニやトカゲみたいな爬虫類ぽいけど……。
違う。
そんな生易しい生き物じゃない、これ。
首が三つ生えてるし、翼があるし……。
一番、不気味なのは背中から、にょっきりと生えてる金髪の女性の上半身だ。
人なのかも分からない。
人だとしたら、大きすぎる。
人間離れした彫像のようで美しいけど、無機質で血が通ってないせいか、不気味なのだ。
目も白目がなくて、藍色だけでどこを見てるか、分からないのが怖さを増してる。
「何なの、アレ」
「まあ、少なくても友好的じゃないのは確かだよねー。にゃはは」
この状況でもヴィーはいつも通りで変わらない。
頼もしくもあり、何だか釈然としないものを微かに感じる。
クロミアも無言で臨戦態勢に入ってる。
残念ながら、男の子組は戦力に数えられない。
思春期の男の子には刺激が強すぎると思うんだ。
いくら人外とはいえ、何も着てないスタイルのいい女の人は……。
「ああ。大丈夫。これも大事な経験と思っておくさ」
思う存分、ストレス発散してる面々を他所に粛々と自分のやるべきことをやってるシエロは立派だと思う。
シエロには貧乏くじを引かせた形になった。
申し訳ないと思ってるけど、空を飛べるのは彼だけ。
この利点を生かさない点はないので上から、偵察してもらったのだ。
「この先をもう少し、行くと礼拝堂らしき建物があった」
「礼拝堂?」
「それ以外、目ぼしい建物はなかったよ」
「ふぅ~ん。じゃあ、そこにあるのかな?」
「可能性は高いと思う」
何のことはない。
このダンジョン、古典的な迷宮ではなく、フィールドタイプだった。
これなら、スサナも連れてこれたのにと後悔してる。
でも、物は考えよう。
『鷹(アルコン)隊』メンバーはステラの死亡フラグになりうる存在だ。
だけど、無理に戦いに出さなくてもいいんじゃない?
彼女の狙撃の腕は確かに魅力的だけど……。
孤児院で確固たる居場所を築きつつある穏やかな彼女を見てるとそう思ってしまう。
それから、阿鼻叫喚な絵図が展開されつつもゆっくりと歩みを進めて、景観の良い場所に出た。
シエロが言った通り、礼拝堂ぽい建物があった。
これまでゾンビぽいのがわらわら出てきたのにどこか、厳かな佇まいをしている。
気持ちが引き締まるのはなぜだろう。
「雰囲気抜群じゃん。こういうの苦手なんだよね。にゃはははは」
「アレ、壊すの?」
長い付き合いの二人がこれである。
マジで疲れる。
ブランカとヴィトーはクロミアと似たようなもので「敵! 壊す!」をやりたいのか、武器を構えて嫌な笑みを浮かべてる。
「違うからね。壊すんじゃないから。探しに来たの! 分かってる?」
シエロは「やれやれ」みたいに他人の振りをしてる。
何もしない罪で後でとっちめてやろうと思う。
まぁ、このまま何も無いのなら、礼拝堂に安置されてる『栄光(グロリア)』をゲットで帰ればいいだけだ。
その時、地面がぐらぐらと揺れ始めた。
地震かと思ったら、揺れてるのは礼拝堂の辺りだけで限定されてる。
地響きに近いのかもしれない。
結構、揺れが酷くて、立ってられないくらいだ。
「ですよね。そうだと思ってた」
何も無ければなんて、フラグを立てた私が悪かったんだろうか。
何としてでも礼拝堂に行かせたくない明確な意志を感じる。
地響きが終わり、ひび割れた地面からとんでもない化け物が現れたのだ。
大きい。
とにかく大きい。
体は象よりも遥かに大きいし、長い尻尾が生えてるから、余計に大きく見える。
ぱっと見では全身を鱗が覆っていて、ワニやトカゲみたいな爬虫類ぽいけど……。
違う。
そんな生易しい生き物じゃない、これ。
首が三つ生えてるし、翼があるし……。
一番、不気味なのは背中から、にょっきりと生えてる金髪の女性の上半身だ。
人なのかも分からない。
人だとしたら、大きすぎる。
人間離れした彫像のようで美しいけど、無機質で血が通ってないせいか、不気味なのだ。
目も白目がなくて、藍色だけでどこを見てるか、分からないのが怖さを増してる。
「何なの、アレ」
「まあ、少なくても友好的じゃないのは確かだよねー。にゃはは」
この状況でもヴィーはいつも通りで変わらない。
頼もしくもあり、何だか釈然としないものを微かに感じる。
クロミアも無言で臨戦態勢に入ってる。
残念ながら、男の子組は戦力に数えられない。
思春期の男の子には刺激が強すぎると思うんだ。
いくら人外とはいえ、何も着てないスタイルのいい女の人は……。
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