くろいやつのくろいつらつらですわ~

くろいゆき

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くろいゆきと創作論・自己投影

 皆様、ごきげんようですわ~。

 ちょっと長いタイトルなのですけど、『身に覚えのない理由で婚約破棄されましたけれど、仮面の下が醜いだなんて、一体誰が言ったのかしら』は御存知かしら?
 バナーの宣伝で結構な確率でアピールしてくるものですから、ついつい見てしまいますのよ~。

 でも、気になるのは内容ではなく、情けない王子様の方でしてよ。
 仮面をつけたヒロインに婚約破棄を叩きつける、色仕掛けに弱く、顔がイケメンであるくらいしか、価値の無い無能な王子様なのですけど……。
 舞踏会に出てきた仮面を外したヒロインを前に『婚約破棄なんてしない』と情けなく、泣いている姿がちょっと可愛いなんて、思いますのよ?
 あなたの泣いている姿をもっと見せなさいなというドエスな訳ではないですわ~。

 さて、それでは本題ですわね。
 創作論とサブタイトルにある割に毎度、大した内容を取り上げませんけど、今回は登場人物に肉付けし、キャラクターとして深めていくのにあたって、陥りやすい罠について、考えたいと思いますわ!

 まず、識者と呼ばれるその手のノウハウを記載したブログやエッセイなどを参考の為に見た方も多いのではなくって?
 そこでまず、注意として書かれているのが登場人物=作者として、描くべきではないということではないかしら?
 Twitterで作者は経験してもいないことを書くな! みたいな内容が炎上していたと思うのですけど、私はあの意見を言い出したのが、多分ラブコメや恋愛のジャンルの作品ではないかと思いますの。
 そうでなければ、異世界転生やファンタジー、SFだったら、作者が経験出来まして?
 出来ませんでしょう?

 話が脱線しかけましたわ~。
 つまり、作者が自身のパーソナリティを投影したキャラクターを造形しないようにと固く戒める傾向が多いですわね。
 これはなぜかしら?

 書く側からすれば、自分の経験や体験、自己のキャラクターを投影した方が楽なはずですもの。
 実は理由はとても、分かりやすいものでしてよ。
 自己投影したキャラクターはいわば、作者の分身と言っても過言ではない存在ですわね。
 分身である以上、とても動かしやすいと思いますの。
 そうなると脇役でも目立ってしまう可能性が高いですわ。
 さらに主人公やヒロイン、ヒーローといった重要な役どころであれば、分かりますでしょう?

 ではその場合、どういったことが起こるかしら?
 感想欄が開かれていて、読者様が自由に書き込めるという前提で考えてくださいな。
 生み出したキャラクターが絶賛される場合もあれば、その逆もあるということですわ。
 そして、ある危険性を孕んでいるからこそ、識者が警鐘を鳴らしているとも言えますわね。
 自己投影したキャラクター=作者の分身が褒められたら、作者冥利にも尽きるでしょうし、嬉しくなりますでしょう?
 人間ですもの。
 仕方がありませんわ。
 これが逆に貶められたり、批判されたら、どうかしら?
 まるで自分自身を否定されたように感じるのではなくって?
 そこで冷静になって、自分を鑑みることが出来たら、成長出来るのかもしれないですけど……。

 だから、危険なんですのよ?
 でも、書き手と言われる立場にある方は胸に手を置いたら、心当たりがあると思いますわ。
 無意識や潜在的に登場人物に投影していないとは言い切れませんもの。
 『アツクナラナイデマケルワ(棒読み)』
 これを覚えておくといいかもしれませんわね!?

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