2 / 12
目覚めたら横に天使がいました
しおりを挟む
「サマンサ! サマンサ! ねぇ、起きてってば‼︎」
⁇ 目の前に天使がいるのですが?
「サマンサ? 寝ぼけているの?」
天使が首を傾げました。どうやら、私に言っているらしい……
「えっと……?」
「サマンサ! わたくしがサマンサの言うこと聞かなかったからとうとう壊れてしまったのね! ごめんなさい、次からはやめるからどうか戻ってきて!」
「はぁ……⁇」
情報過多の上に天使が泣き出してしまいました。あれ? おかしいな、私って死んだんだよね? サマンサって誰よ。
「おじょう、さま?」
「サマンサ‼︎」
……はい、私のようですねぇ。それにどことなく声も若いような。
「お嬢様、とりあえず退いてください」
「ええ、分かったわ。なんだか今日のサマンサは優しいのね」
コテンと首を傾げる天使はとても愛らしいです。いえ、誰かは本当に分かんないんだよ。とりあえず、鏡で自分の姿を確認しないことにはどうにも。
「ーー…………っぱねぇ」
「パネェ?」
美人になってるーーーーー!!!!
にっこり笑みを浮かべてみたんですがね、鏡に映る美人さんもにっこり笑みを浮かべたんですよ。前世の私のように愛想笑いみたいな感じじゃなくて、なんていうか光が溢れているみたいな?
「お嬢様」
「なぁに?」
「つかぬことをお聞きしますが、ここはどこで私は誰ですか」
「サマンサはサマンサで、私は私。ここは貴女の働く職場でしょう?」
ーーっ! お嬢様ぁぁぁ!!!! それは大体想像はつくんです。私めは、その具体的な情報が欲しいんです!
「く、詳しく教えてくださいませんか?」
「え? は!」
ポンと手を打ち、何かに勘づいたかのような表情を浮かべる美少女。
あれ? お嬢様? 変な設定盛らないでくださいよ?
「サマンサってば、本当に壊れて記憶喪失になっちゃったのね!?」
なるほど、そうきたのね。ならばその設定を通しましょう!
「ええ、そうなのです。サマンサは一度壊れてしまいまして、記憶がなくなってしまいました」
「そ、そうなのね! 大変だわ! わたくしが1から教えて差し上げる!!!!」
ふんすっと鼻息の荒いお嬢様。そんなお嬢様も素敵……ひと目見た時から我が天使! でも、見たところ小学生くらいの年齢の方です。はたして、私の知りたい内容を教えてくれるのだろうか……
「えーっとね、サマンサはルビー子爵令嬢で、わたくしの侍女よ。そして、わたくしはダイヤ公爵家の一人娘、イリージェよ‼︎」
っすばらしい!! 私の心配は杞憂に終わったようだ。天使、いや、イリージェお嬢様は優秀でございました。
「では普段私はお嬢様のことをなんとお呼びしていたのでしょう?」
「お嬢様とかイリージェ様とかよ」
なるほど、ならばお嬢様でよさそうですね。
「お嬢様、ありがとうございます。また分からないことがあったら聞いてもよろしいですか?」
「ええ、いいわ! あ、そうだ! サマンサは記憶がないのでしょう? なら、仕事も難しいと思うからわたくし付きの侍女になったらいいわ!」
え、天使のお世話ができるの? やるやるやるやる! 絶対やる‼︎
「よろしいのですか?」
「うん! あ、でもお給料は低くなっちゃうけどいいかしら?」
え? 何か問題でもあるの? ないよね? うん、ない。
「もちろんです!」
「ありがとう‼︎ サマンサ大好き!」
チュッとリップ音が私の頬で聞こえたのですが、これは現実ととってもよろしい? よろしいわよね?
「っかわいい!」
「サマンサ、よろしくね!」
「はい!」
異世界で目覚めて数分後、私は天使の侍女になりました。
⁇ 目の前に天使がいるのですが?
「サマンサ? 寝ぼけているの?」
天使が首を傾げました。どうやら、私に言っているらしい……
「えっと……?」
「サマンサ! わたくしがサマンサの言うこと聞かなかったからとうとう壊れてしまったのね! ごめんなさい、次からはやめるからどうか戻ってきて!」
「はぁ……⁇」
情報過多の上に天使が泣き出してしまいました。あれ? おかしいな、私って死んだんだよね? サマンサって誰よ。
「おじょう、さま?」
「サマンサ‼︎」
……はい、私のようですねぇ。それにどことなく声も若いような。
「お嬢様、とりあえず退いてください」
「ええ、分かったわ。なんだか今日のサマンサは優しいのね」
コテンと首を傾げる天使はとても愛らしいです。いえ、誰かは本当に分かんないんだよ。とりあえず、鏡で自分の姿を確認しないことにはどうにも。
「ーー…………っぱねぇ」
「パネェ?」
美人になってるーーーーー!!!!
にっこり笑みを浮かべてみたんですがね、鏡に映る美人さんもにっこり笑みを浮かべたんですよ。前世の私のように愛想笑いみたいな感じじゃなくて、なんていうか光が溢れているみたいな?
「お嬢様」
「なぁに?」
「つかぬことをお聞きしますが、ここはどこで私は誰ですか」
「サマンサはサマンサで、私は私。ここは貴女の働く職場でしょう?」
ーーっ! お嬢様ぁぁぁ!!!! それは大体想像はつくんです。私めは、その具体的な情報が欲しいんです!
「く、詳しく教えてくださいませんか?」
「え? は!」
ポンと手を打ち、何かに勘づいたかのような表情を浮かべる美少女。
あれ? お嬢様? 変な設定盛らないでくださいよ?
「サマンサってば、本当に壊れて記憶喪失になっちゃったのね!?」
なるほど、そうきたのね。ならばその設定を通しましょう!
「ええ、そうなのです。サマンサは一度壊れてしまいまして、記憶がなくなってしまいました」
「そ、そうなのね! 大変だわ! わたくしが1から教えて差し上げる!!!!」
ふんすっと鼻息の荒いお嬢様。そんなお嬢様も素敵……ひと目見た時から我が天使! でも、見たところ小学生くらいの年齢の方です。はたして、私の知りたい内容を教えてくれるのだろうか……
「えーっとね、サマンサはルビー子爵令嬢で、わたくしの侍女よ。そして、わたくしはダイヤ公爵家の一人娘、イリージェよ‼︎」
っすばらしい!! 私の心配は杞憂に終わったようだ。天使、いや、イリージェお嬢様は優秀でございました。
「では普段私はお嬢様のことをなんとお呼びしていたのでしょう?」
「お嬢様とかイリージェ様とかよ」
なるほど、ならばお嬢様でよさそうですね。
「お嬢様、ありがとうございます。また分からないことがあったら聞いてもよろしいですか?」
「ええ、いいわ! あ、そうだ! サマンサは記憶がないのでしょう? なら、仕事も難しいと思うからわたくし付きの侍女になったらいいわ!」
え、天使のお世話ができるの? やるやるやるやる! 絶対やる‼︎
「よろしいのですか?」
「うん! あ、でもお給料は低くなっちゃうけどいいかしら?」
え? 何か問題でもあるの? ないよね? うん、ない。
「もちろんです!」
「ありがとう‼︎ サマンサ大好き!」
チュッとリップ音が私の頬で聞こえたのですが、これは現実ととってもよろしい? よろしいわよね?
「っかわいい!」
「サマンサ、よろしくね!」
「はい!」
異世界で目覚めて数分後、私は天使の侍女になりました。
0
あなたにおすすめの小説
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
なんか、異世界行ったら愛重めの溺愛してくる奴らに囲われた
いに。
恋愛
"佐久良 麗"
これが私の名前。
名前の"麗"(れい)は綺麗に真っ直ぐ育ちますようになんて思いでつけられた、、、らしい。
両親は他界
好きなものも特にない
将来の夢なんてない
好きな人なんてもっといない
本当になにも持っていない。
0(れい)な人間。
これを見越してつけたの?なんてそんなことは言わないがそれ程になにもない人生。
そんな人生だったはずだ。
「ここ、、どこ?」
瞬きをしただけ、ただそれだけで世界が変わってしまった。
_______________....
「レイ、何をしている早くいくぞ」
「れーいちゃん!僕が抱っこしてあげよっか?」
「いや、れいちゃんは俺と手を繋ぐんだもんねー?」
「、、茶番か。あ、おいそこの段差気をつけろ」
えっと……?
なんか気づいたら周り囲まれてるんですけどなにが起こったんだろう?
※ただ主人公が愛でられる物語です
※シリアスたまにあり
※周りめちゃ愛重い溺愛ルート確です
※ど素人作品です、温かい目で見てください
どうぞよろしくお願いします。
身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」
魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。
鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。
(な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?)
実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。
レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。
「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」
冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。
一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。
「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」
これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
強面夫の裏の顔は妻以外には見せられません!
ましろ
恋愛
「誰がこんなことをしろと言った?」
それは夫のいる騎士団へ差し入れを届けに行った私への彼からの冷たい言葉。
挙げ句の果てに、
「用が済んだなら早く帰れっ!」
と追い返されてしまいました。
そして夜、屋敷に戻って来た夫は───
✻ゆるふわ設定です。
気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。
二度目の子育て~我が子を可愛がったら溺愛されました
三園 七詩
恋愛
私は一人娘の優里亜の母親だった。
優里亜は幼い頃から体が弱く病院でほとんどの時間を過ごしていた。
優里亜は本が好きでよく私にも本の話をしてくれた。
そんな優里亜の病状が悪化して幼くして亡くなってしまう。
絶望に打ちひしがれている時事件に巻き込まれ私も命を落とした。
そして気がつくと娘の優里亜が大好きだった本の世界に入り込んでいた。
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる