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サマンサは不思議
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「お、お嬢様、また皇太子様と?」
「ええ! 今日は王宮に招かれたの! 温室を見せてくださるって!」
なるほど、なるほど。お嬢様は楽しい鑑賞会だと思っている様子。いやね、確かに鑑賞会だよ? でも少し、いやぁーな予感がひしひしと……
ー
ーー
ーーー
ーーーー
ーーーーー
「ルビー子爵令嬢は、俺といる約束でしょう」
「まぁ!!!!」
お嬢様‼︎ 「まぁ!!!!」じゃないです! サマンサのピンチなんですよ? なぜ、そんなに目を輝かせていらっしゃるので!?
「イリージェも行こうか?」
なっ!? いつのまに、お嬢様を呼び捨てに!?
「分かりましたわ! サマンサ、頑張ってちょうだいね!」
「お嬢さ……むぐっ!?」
「ほら、行きますよ」
「きゃあ!」
いや、お嬢様。何故頬を染めているのです? よく見てください。サマンサは誘拐されかけております。ルベルトとという名の悪魔に!
「さ、貴女は貴女でやることがありますからね?」
有無を言わさぬ口調とはまさにこのこと。待ってお嬢様! お嬢様がご想像なされている事とは180度ほど事実と異なっております! サマンサは、サマンサは!!!!
「このむぐむむぐぅむむむむむむーーーー!」
ガバッと悪魔に後ろから口を塞がれ私の悲痛な訴えはかき消された。
「あら? サマンサが何か言っているようなのだけど……」
「ふふ、そうかな? 多分気のせいだと思うよ」
おいーーーーーーー!?!? 王子! 横目で見ながら嘘つくんじゃない!!!! しかも、しっかりとお嬢様の顔をホールドしてこっち見ないようにしてる!
「キィーーーー! お嬢様に指一本振れさせたくなかったのに!!!!」
2人の姿がやっと見えなくなったところでルベルト様がやっと手を離してくれた。
「……一応言っておきますが、あの方々は婚約者です」
ええ、もちろんよく分かっています。王子がお嬢様のことが好きなのも! だからこそ!
「お嬢様に危険が!!!!」
「落ち着きなさい」
落ち着いてられるかい!!!!
「一応護衛が離れて見守っておりますので、万が一の時は間に入ります。危険はありません」
そーかいそーかい。だが、あの王子は策士である。人の目を掻い潜ってお嬢様にキスなんかしたら……
「キスゥ!?!? いけません! やはり私がお側にいなければ!!!!」
走り出しかけた私の腕をパシリと掴んだルベルト様の顔は般若になっていた。例えるならば、いうことを聞かない子供を叱る直前の母の顔……
「ゴホンッ! さ、貴女はこちらです。勉強の成果を見せていただきましょうか」
「……はい。申し訳ありませんでした」
「よろしい」
鷹揚に頷く姿はまさに世間一般の母そのもの。精神年齢私の方が上なんだけど、なぜだろう、5歳児になったように錯覚してしまうのは。
「ええ! 今日は王宮に招かれたの! 温室を見せてくださるって!」
なるほど、なるほど。お嬢様は楽しい鑑賞会だと思っている様子。いやね、確かに鑑賞会だよ? でも少し、いやぁーな予感がひしひしと……
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「ルビー子爵令嬢は、俺といる約束でしょう」
「まぁ!!!!」
お嬢様‼︎ 「まぁ!!!!」じゃないです! サマンサのピンチなんですよ? なぜ、そんなに目を輝かせていらっしゃるので!?
「イリージェも行こうか?」
なっ!? いつのまに、お嬢様を呼び捨てに!?
「分かりましたわ! サマンサ、頑張ってちょうだいね!」
「お嬢さ……むぐっ!?」
「ほら、行きますよ」
「きゃあ!」
いや、お嬢様。何故頬を染めているのです? よく見てください。サマンサは誘拐されかけております。ルベルトとという名の悪魔に!
「さ、貴女は貴女でやることがありますからね?」
有無を言わさぬ口調とはまさにこのこと。待ってお嬢様! お嬢様がご想像なされている事とは180度ほど事実と異なっております! サマンサは、サマンサは!!!!
「このむぐむむぐぅむむむむむむーーーー!」
ガバッと悪魔に後ろから口を塞がれ私の悲痛な訴えはかき消された。
「あら? サマンサが何か言っているようなのだけど……」
「ふふ、そうかな? 多分気のせいだと思うよ」
おいーーーーーーー!?!? 王子! 横目で見ながら嘘つくんじゃない!!!! しかも、しっかりとお嬢様の顔をホールドしてこっち見ないようにしてる!
「キィーーーー! お嬢様に指一本振れさせたくなかったのに!!!!」
2人の姿がやっと見えなくなったところでルベルト様がやっと手を離してくれた。
「……一応言っておきますが、あの方々は婚約者です」
ええ、もちろんよく分かっています。王子がお嬢様のことが好きなのも! だからこそ!
「お嬢様に危険が!!!!」
「落ち着きなさい」
落ち着いてられるかい!!!!
「一応護衛が離れて見守っておりますので、万が一の時は間に入ります。危険はありません」
そーかいそーかい。だが、あの王子は策士である。人の目を掻い潜ってお嬢様にキスなんかしたら……
「キスゥ!?!? いけません! やはり私がお側にいなければ!!!!」
走り出しかけた私の腕をパシリと掴んだルベルト様の顔は般若になっていた。例えるならば、いうことを聞かない子供を叱る直前の母の顔……
「ゴホンッ! さ、貴女はこちらです。勉強の成果を見せていただきましょうか」
「……はい。申し訳ありませんでした」
「よろしい」
鷹揚に頷く姿はまさに世間一般の母そのもの。精神年齢私の方が上なんだけど、なぜだろう、5歳児になったように錯覚してしまうのは。
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