32 / 50
第32話 セシリアの決意
しおりを挟む
「グラン先生なら彼を助けられるのですよね?」
セシリアはこぼれ落ちた涙を拭うこともせずに俺に問いかける。
「出来る……が、俺の考えではこの領内で起こった事に対しては極力この地の住民で解決して欲しいとの考えがある。便利な俺が居るとついつい頼ってしまうだろう」
「――その言葉。そっくり先生にお返し致します」
「どういうことだ?」
「グラン先生はこの依頼が終わればこの地に居を構えるつもりだと父から聞きました。であれば、グラン先生にとってこの地は新たな住処となります。つまり、この地の住民を救うのにグラン先生が手を貸すのは何の問題もないということですよね?」
セシリアは俺にそう叫ぶと顔を俺の胸に押し付けて懇願した。
「力を貸してください! もっと勉強しますから! 私にはこの地に住む領民の命を守る義務があるのです。お願いします……」
最後は身体を震わせながら呟くように声を絞り出す。
「――負けたよ。セシリア嬢の言うことが正しい」
俺は彼女の頭を軽く叩くと肩を押して横に躱す。その足で倒れている男の傍に片膝を着くと傷口に手をかざしてから魔法を唱えた。
「――治癒回復」
魔法が発動すると俺の手が緑色の光を帯びて患者の身体がほのかに光の膜に覆われる。癒しの光だ。
「ううっ」
時間にして数十秒ほどで男は意識を戻した。見ると身体中に見えた傷は殆ど塞がり流れていた血も止まったようだ。
「俺は助かったのか?」
意識が戻った男は身体に異常がないことに驚き、俺の顔を見て問いかけた。
「あんたが助けてくれたのか?」
俺はその言葉に首を振り、セシリアに視線を向けて男に告げた。
「彼女がそれを望んだから結果としてそうなっただけだ」
「ああ。ありがとうございました。お嬢様」
男はセシリアの前で頭を下げて深くお辞儀をしたままそう言うと涙を流して感謝の言葉を何度も繰り返したのだった。
「――さて、コイツの処理をしておかないとな」
治療を終えた俺は巨大な氷の槍が突き刺さった状態の魔角猪の傍に歩み寄るともう一つの魔法を発動させる。
「電撃」
バチッ
電撃が音を立てて弾けると共に氷を通して魔獣の身体内に電撃を運んでいく。その衝撃は魔角猪の心臓を硬直させ、その生命活動を止める。
「せっかくの獲物だ。こいつも加工用の肉になってもらおうか」
俺はそう言うと巨大な魔角猪を魔法鞄に取り込んだのだった。
「――有言実行だぞ。今日から治癒回復魔法について教えるからな」
「はい。わたくしが本当に習得出来るかはわかりませんが一生懸命に勉強します」
「グラン殿。なにもかも任せっきりになって申し訳ないが、娘を宜しく頼みますぞ」
騒ぎの片づけが終わり、村長のジンから感謝の言葉をもらった俺とセシリアは男爵家の屋敷に戻って来ていた。男爵に事の顛末を報告し、領内に優秀な治癒士が不在との指摘をしてセシリアに教え込むと宣言したのだ。
「それで、何からすれば良いのでしょうか?」
セシリアはやる気を前面に出して俺の指示を待つ。やる気なのは良いがそれほど気合を入れる必要はないのだが……。
「くう。ねる。つかう」
「え?」
「だから、食う、寝る、使う。だ」
「食べて、寝て、使うのですか? それが治癒回復魔法の極意!?」
「――冗談だと思うだろうが、本当のことだ。先ずはこれを食ってくれ」
俺は魔法鞄から瓶に入った液体を取り出すとセシリアに手渡す。
「何ですか、この液体は?」
「聖属性の適性があるかどうかを見る魔法液だ。心配しなくても毒性のあるものじゃない」
「本当ですね? 信用しますからね」
その液体の存在さえ知らないものをいきなり飲めと言われたのだ。セシリアが戸惑うのも無理はないだろう。
――ごくごくごく
セシリアは覚悟を決めてその液体を飲み干す。無味無臭なので問題なく飲めるはずだ。
「飲みました。次は寝るのですかぁ……すぴぃ」
魔法薬を飲み干したセシリアは急に意識を失いテーブルに伏せて寝息をたてながら眠る。
「セ、セシリア!?」
魔法薬を飲んだ娘が突然、魔法で眠らせられているかのようになったのだ。ドンスタン男爵が驚くのも無理はない。
「男爵。心配せずとも大丈夫ですよ。ほら、見てください。彼女の身体を緑の光膜が覆って行くのが見えますよね? これは聖属性魔法に適性がある証拠になります」
「おおっ! セシリアには聖属性の適性もあったのか」
娘の才能に涙する男爵の姿に俺は息を吐きながら頷くと寝ている彼女に魔力を流し込んで行く。その度にセシリアを覆っていた光膜は輝きを増していき、身体中に行き届いたタイミングで俺は彼女を起こしたのだった。
「おはよう。よく眠れたか?」
「ふへっ!? わ、わたくし眠っていましたか?」
声をかけられ現実の世界に意識を戻したセシリアは俺にそう問いかける。
「喜べ。セシリアには聖属性の適性があることがわかったぞ」
「え? 本当ですか?」
「ああ、父親である男爵も一緒に確認しているから間違いない」
俺がそう教えるとセシリアは父親に視線を向けて頷くのを確認すると、涙を浮かべて喜んだ。
「感動しているところ悪いが、最後の仕上げが残っているぞ」
「え? 最後の仕上げって?」
「食って、寝たから使ってみるのが残っているだろうが」
「えっと、魔法を発動させるのですよね?」
「そうだ。魔法を使う素質は十分にある。後はイメージを固めるだけだ」
俺はそう言って萎れた花をセシリアの前に置く。
「いきなり生き物の治療はハードルが高いだろうから、練習は植物で試すのが一番だろう」
「植物にも効果はあるのですね」
「それはそうだろう。治癒回復魔法の治癒は主に傷や病気を治すもの。回復はその生き物自身の自然回復力を速めて自己治癒をさせるものだ。それを魔法で同時に癒すことで治療が出来るんだ。それは当然ながら植物にも当てはまるぞ。見てろ」
俺はそう言うともう一本取り出した萎れた花に魔法をかける。その直後、花は萎れていた花びらや葉をぴんと張って綺麗な姿を見せてくれた。
「次はセシリアがやる番だ。とりあえず、植物で合格出来たら次のステップに進んでやるから頑張るんだな」
「はい。頑張ってみます」
セシリアは気合とともに挑戦したがなかなか上手くいかず、結果的に成功するのに二週間を要したのだった。
セシリアはこぼれ落ちた涙を拭うこともせずに俺に問いかける。
「出来る……が、俺の考えではこの領内で起こった事に対しては極力この地の住民で解決して欲しいとの考えがある。便利な俺が居るとついつい頼ってしまうだろう」
「――その言葉。そっくり先生にお返し致します」
「どういうことだ?」
「グラン先生はこの依頼が終わればこの地に居を構えるつもりだと父から聞きました。であれば、グラン先生にとってこの地は新たな住処となります。つまり、この地の住民を救うのにグラン先生が手を貸すのは何の問題もないということですよね?」
セシリアは俺にそう叫ぶと顔を俺の胸に押し付けて懇願した。
「力を貸してください! もっと勉強しますから! 私にはこの地に住む領民の命を守る義務があるのです。お願いします……」
最後は身体を震わせながら呟くように声を絞り出す。
「――負けたよ。セシリア嬢の言うことが正しい」
俺は彼女の頭を軽く叩くと肩を押して横に躱す。その足で倒れている男の傍に片膝を着くと傷口に手をかざしてから魔法を唱えた。
「――治癒回復」
魔法が発動すると俺の手が緑色の光を帯びて患者の身体がほのかに光の膜に覆われる。癒しの光だ。
「ううっ」
時間にして数十秒ほどで男は意識を戻した。見ると身体中に見えた傷は殆ど塞がり流れていた血も止まったようだ。
「俺は助かったのか?」
意識が戻った男は身体に異常がないことに驚き、俺の顔を見て問いかけた。
「あんたが助けてくれたのか?」
俺はその言葉に首を振り、セシリアに視線を向けて男に告げた。
「彼女がそれを望んだから結果としてそうなっただけだ」
「ああ。ありがとうございました。お嬢様」
男はセシリアの前で頭を下げて深くお辞儀をしたままそう言うと涙を流して感謝の言葉を何度も繰り返したのだった。
「――さて、コイツの処理をしておかないとな」
治療を終えた俺は巨大な氷の槍が突き刺さった状態の魔角猪の傍に歩み寄るともう一つの魔法を発動させる。
「電撃」
バチッ
電撃が音を立てて弾けると共に氷を通して魔獣の身体内に電撃を運んでいく。その衝撃は魔角猪の心臓を硬直させ、その生命活動を止める。
「せっかくの獲物だ。こいつも加工用の肉になってもらおうか」
俺はそう言うと巨大な魔角猪を魔法鞄に取り込んだのだった。
「――有言実行だぞ。今日から治癒回復魔法について教えるからな」
「はい。わたくしが本当に習得出来るかはわかりませんが一生懸命に勉強します」
「グラン殿。なにもかも任せっきりになって申し訳ないが、娘を宜しく頼みますぞ」
騒ぎの片づけが終わり、村長のジンから感謝の言葉をもらった俺とセシリアは男爵家の屋敷に戻って来ていた。男爵に事の顛末を報告し、領内に優秀な治癒士が不在との指摘をしてセシリアに教え込むと宣言したのだ。
「それで、何からすれば良いのでしょうか?」
セシリアはやる気を前面に出して俺の指示を待つ。やる気なのは良いがそれほど気合を入れる必要はないのだが……。
「くう。ねる。つかう」
「え?」
「だから、食う、寝る、使う。だ」
「食べて、寝て、使うのですか? それが治癒回復魔法の極意!?」
「――冗談だと思うだろうが、本当のことだ。先ずはこれを食ってくれ」
俺は魔法鞄から瓶に入った液体を取り出すとセシリアに手渡す。
「何ですか、この液体は?」
「聖属性の適性があるかどうかを見る魔法液だ。心配しなくても毒性のあるものじゃない」
「本当ですね? 信用しますからね」
その液体の存在さえ知らないものをいきなり飲めと言われたのだ。セシリアが戸惑うのも無理はないだろう。
――ごくごくごく
セシリアは覚悟を決めてその液体を飲み干す。無味無臭なので問題なく飲めるはずだ。
「飲みました。次は寝るのですかぁ……すぴぃ」
魔法薬を飲み干したセシリアは急に意識を失いテーブルに伏せて寝息をたてながら眠る。
「セ、セシリア!?」
魔法薬を飲んだ娘が突然、魔法で眠らせられているかのようになったのだ。ドンスタン男爵が驚くのも無理はない。
「男爵。心配せずとも大丈夫ですよ。ほら、見てください。彼女の身体を緑の光膜が覆って行くのが見えますよね? これは聖属性魔法に適性がある証拠になります」
「おおっ! セシリアには聖属性の適性もあったのか」
娘の才能に涙する男爵の姿に俺は息を吐きながら頷くと寝ている彼女に魔力を流し込んで行く。その度にセシリアを覆っていた光膜は輝きを増していき、身体中に行き届いたタイミングで俺は彼女を起こしたのだった。
「おはよう。よく眠れたか?」
「ふへっ!? わ、わたくし眠っていましたか?」
声をかけられ現実の世界に意識を戻したセシリアは俺にそう問いかける。
「喜べ。セシリアには聖属性の適性があることがわかったぞ」
「え? 本当ですか?」
「ああ、父親である男爵も一緒に確認しているから間違いない」
俺がそう教えるとセシリアは父親に視線を向けて頷くのを確認すると、涙を浮かべて喜んだ。
「感動しているところ悪いが、最後の仕上げが残っているぞ」
「え? 最後の仕上げって?」
「食って、寝たから使ってみるのが残っているだろうが」
「えっと、魔法を発動させるのですよね?」
「そうだ。魔法を使う素質は十分にある。後はイメージを固めるだけだ」
俺はそう言って萎れた花をセシリアの前に置く。
「いきなり生き物の治療はハードルが高いだろうから、練習は植物で試すのが一番だろう」
「植物にも効果はあるのですね」
「それはそうだろう。治癒回復魔法の治癒は主に傷や病気を治すもの。回復はその生き物自身の自然回復力を速めて自己治癒をさせるものだ。それを魔法で同時に癒すことで治療が出来るんだ。それは当然ながら植物にも当てはまるぞ。見てろ」
俺はそう言うともう一本取り出した萎れた花に魔法をかける。その直後、花は萎れていた花びらや葉をぴんと張って綺麗な姿を見せてくれた。
「次はセシリアがやる番だ。とりあえず、植物で合格出来たら次のステップに進んでやるから頑張るんだな」
「はい。頑張ってみます」
セシリアは気合とともに挑戦したがなかなか上手くいかず、結果的に成功するのに二週間を要したのだった。
32
あなたにおすすめの小説
異世界カードSHOP『リアのカード工房』本日開店です 〜女神に貰ったカード化スキルは皆を笑顔にさせるギフトでした〜
夢幻の翼
ファンタジー
自分のお店を経営したい!
そんな夢を持つアラサー女子・理愛(リア)はアルバイト中に気を失う。次に気がつけばそこでは平謝りする女神の姿。
死亡理由が故意か過失か分からないままに肉体が無い事を理由に異世界転生を薦められたリアは仕方なしに転生を選択する。
だが、その世界では悪事を働かなければ自由に暮らして良い世界。女神に貰ったスキルを駆使して生前の夢だった店舗経営に乗り出したリア。
少々チートなスキルだけれど皆を笑顔にさせる使い方でたちまち町の人気店に。
商業ギルドのマスターに気に入られていろんな依頼も引き受けながら今日も元気にお店を開く。
異世界カードSHOP『リアのカード工房』本日も開店しています。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
家の庭にダンジョンができたので、会社辞めました。
希羽
ファンタジー
都内のブラックIT企業で働く社畜・佐藤健太(27歳)。
手取り18万、残業100時間。唯一の資産は、亡き祖母から相続した郊外のボロ戸建てだけ。
「このまま死ぬのかな……」
そう絶望していたある夜、庭の物置の裏に謎の穴が出現する。
そこは、なぜか最弱モンスターしか出ないのに、ドロップアイテムだけは最高ランクという、奇跡のボーナスダンジョンだった。
試しにスライムを叩いたら、出てきた宝石の査定額はなんと――【1,000,000円】。
「……え、これ一個で、俺の年収の3分の1?」
スマホアプリで即換金、ドローン配送で手間いらず。
たった10分の庭仕事で5000万円を稼ぎ出した健太は、翌朝、上司に辞表を叩きつけることを決意する。
※本作は小説家になろうでも投稿しています。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
【完結】スキルを作って習得!僕の趣味になりました
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》 どんなスキル持ちかによって、人生が決まる。生まれ持ったスキルは、12歳過ぎから鑑定で見えるようになる。ロマドは、4度目の15歳の歳の鑑定で、『スキル錬金』という優秀なスキルだと鑑定され……たと思ったが、錬金とつくが熟練度が上がらない!結局、使えないスキルとして一般スキル扱いとなってしまった。
どうやったら熟練度が上がるんだと思っていたところで、熟練度の上げ方を発見!
スキルの扱いを錬金にしてもらおうとするも却下された為、仕方なくあきらめた。だが、ふと「作成条件」という文字が目の前に見えて、その条件を達してみると、新しいスキルをゲットした!
天然ロマドと、タメで先輩のユイジュの突っ込みと、チェトの可愛さ(ロマドの主観)で織りなす、スキルと笑いのアドベンチャー。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
親友と婚約者に裏切られ仕事も家も失い自暴自棄になって放置されたダンジョンで暮らしてみたら可愛らしいモンスターと快適な暮らしが待ってました
空地大乃
ファンタジー
ダンジョンが日常に溶け込んだ世界――。
平凡な会社員の風間は、身に覚えのない情報流出の責任を押しつけられ、会社をクビにされてしまう。さらに、親友だと思っていた男に婚約者を奪われ、婚約も破棄。すべてが嫌になった風間は自暴自棄のまま山へ向かい、そこで人々に見捨てられた“放置ダンジョン”を見つける。
どこか自分と重なるものを感じた風間は、そのダンジョンに住み着くことを決意。ところが奥には、愛らしいモンスターたちがひっそり暮らしていた――。思いがけず彼らに懐かれた風間は、さまざまなモンスターと共にダンジョンでのスローライフを満喫していくことになる。
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる