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27 竜の城
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「どうぞこちらでお休みください。そちらの方もどうぞ」
少女は優しい微笑みを浮かべながら言った。
「そちらの…」
「その胸の石に隠れておられる方ですわ。食事を運ばせましょう。ゆっくりなさって下さいませね」
そう言うと少女は部屋を出て行った。
案内された部屋はとても落ち着く内装だった。
全体的に白を基調としているが、冷たさは感じない。
少女が部屋を出て扉を閉めるとサーフェスの声が聞こえた。
「さすが竜の王だな。僕の存在にも全く動じない」
久々にサーフェスが姿を現した。
「大丈夫なの?その姿でいると苦しいって言ってたよね?」
「うん、ここでは平気だね。きっと邪気が無いからだろう。僕がもともといた空間に近い」
「へぇ…良く分からないけど」
ソファーに座って話をしていたら、ドアがノックされ使用人らしき羊人間がワゴンを押して入ってきた。
「急遽取り寄せましたので、お口に合えばよろしいのですが」
そう言ってテーブルに置かれたのはコンビニのおにぎりとカップ麵だった。
「取り寄せたって…わざわざ?」
「はい、こちらがおなた様のお国では一番人気のお食事だと伺いましたので」
「あ…ありがとうございます。確かにそうではありますが…」
戸惑う僕などまるで無視して羊の使用人は下がっていった。
「まあ、あながち間違ってはいないだろうから…のびる前に食べてしまおう」
サーフェスは慣れた手つきでカップ麺のスタを開け、おにぎりの包装をぺりぺりと剝がした。
「おっ!梅干しとおかか!」
なぜかサーフェスは喜んでいる。
僕も自分の前に置かれた食事に手を伸ばした。
「日本人って貧しい食生活が定着してるんだね」
「貧しくはないさ。だって旨いじゃんこれ。僕はほぼ毎日食べてたよ」
「そうなの?」
「このおにぎりもラーメンも進化し続けているからね。研究者の努力と熱意には頭が下がるよ。しかも安いしさ。栄養価も考えられているし。凄いよね」
「そう?かな…」
「君はいいものを食べてきたんだろうね。羨ましいことだ」
「うん、山下さん夫妻の追いお陰だね」
僕は明美さんが作ってくれる食事を思い出した。
今頃はクサナギさんが一人で楽しんでいるのかな…そんな事を考えていた。
「そう言えばサーフェスはクサナギさんに何か思うところがあったの?」
おにぎりを片手で持ちながら器用にカップ麵を口に運ぶサーフェスがこちらを見た。
ちょっとお行儀が悪いぞ?
「思うところっていうか、会ってしまうとお互いの魂が共鳴してしまうだろうから、奴に感知されやすくなると思ったんだ」
「魂の共鳴?」
「ああ、おそらくクサナギっていうトオルの家庭教師は、神刀クサナギの魂の現身だと思うよ。そしてそのことを本人も自覚している。あまりにもはっきりした記憶を持っているような感じだから……おそらく輪廻に還らずにずっと体の入れ替えをしてこの世に居続けていたんじゃないかな」
「えっ!草薙さんがクサナギ?」
「うん、間違いないと思う。君のお母さんは利用されたのかもね」
「そうか……でもなぜ僕のところに?」
少女は優しい微笑みを浮かべながら言った。
「そちらの…」
「その胸の石に隠れておられる方ですわ。食事を運ばせましょう。ゆっくりなさって下さいませね」
そう言うと少女は部屋を出て行った。
案内された部屋はとても落ち着く内装だった。
全体的に白を基調としているが、冷たさは感じない。
少女が部屋を出て扉を閉めるとサーフェスの声が聞こえた。
「さすが竜の王だな。僕の存在にも全く動じない」
久々にサーフェスが姿を現した。
「大丈夫なの?その姿でいると苦しいって言ってたよね?」
「うん、ここでは平気だね。きっと邪気が無いからだろう。僕がもともといた空間に近い」
「へぇ…良く分からないけど」
ソファーに座って話をしていたら、ドアがノックされ使用人らしき羊人間がワゴンを押して入ってきた。
「急遽取り寄せましたので、お口に合えばよろしいのですが」
そう言ってテーブルに置かれたのはコンビニのおにぎりとカップ麵だった。
「取り寄せたって…わざわざ?」
「はい、こちらがおなた様のお国では一番人気のお食事だと伺いましたので」
「あ…ありがとうございます。確かにそうではありますが…」
戸惑う僕などまるで無視して羊の使用人は下がっていった。
「まあ、あながち間違ってはいないだろうから…のびる前に食べてしまおう」
サーフェスは慣れた手つきでカップ麺のスタを開け、おにぎりの包装をぺりぺりと剝がした。
「おっ!梅干しとおかか!」
なぜかサーフェスは喜んでいる。
僕も自分の前に置かれた食事に手を伸ばした。
「日本人って貧しい食生活が定着してるんだね」
「貧しくはないさ。だって旨いじゃんこれ。僕はほぼ毎日食べてたよ」
「そうなの?」
「このおにぎりもラーメンも進化し続けているからね。研究者の努力と熱意には頭が下がるよ。しかも安いしさ。栄養価も考えられているし。凄いよね」
「そう?かな…」
「君はいいものを食べてきたんだろうね。羨ましいことだ」
「うん、山下さん夫妻の追いお陰だね」
僕は明美さんが作ってくれる食事を思い出した。
今頃はクサナギさんが一人で楽しんでいるのかな…そんな事を考えていた。
「そう言えばサーフェスはクサナギさんに何か思うところがあったの?」
おにぎりを片手で持ちながら器用にカップ麵を口に運ぶサーフェスがこちらを見た。
ちょっとお行儀が悪いぞ?
「思うところっていうか、会ってしまうとお互いの魂が共鳴してしまうだろうから、奴に感知されやすくなると思ったんだ」
「魂の共鳴?」
「ああ、おそらくクサナギっていうトオルの家庭教師は、神刀クサナギの魂の現身だと思うよ。そしてそのことを本人も自覚している。あまりにもはっきりした記憶を持っているような感じだから……おそらく輪廻に還らずにずっと体の入れ替えをしてこの世に居続けていたんじゃないかな」
「えっ!草薙さんがクサナギ?」
「うん、間違いないと思う。君のお母さんは利用されたのかもね」
「そうか……でもなぜ僕のところに?」
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