7 / 38
6月23日日曜日【はるか】
しおりを挟む
昨日の大雨は大変でしたね。
それが止んで晴れたと思ったら、梅雨入り発表って笑っちゃいました。
きっとあの雨で、気象庁の人が見ている栗の花が落ちたんだと思います。
勇気を出して、ご自分の体の秘密を教えてくださってありがとう。
驚いたり不思議に思ったり、机に座って何度も読み返しました。
ミトコンドリア……名前は知っているけれどという程度でした。
あなたのと私のは違うんだろうけれど、自分の体の細胞についても興味がわきました。
今度母に聞いてみます。
母は高校の化学の教師です。
「生物」ではなく「化学」ですが、少なくともわたしよりは知っていると思うので。
私は映画も大好きですよ。
どちらかというと、冒険活劇、SF、ファンタジー系かな。
例えば、ドラちゃん。
テレビでは主人公の男の子は無き虫でいじめっ子にやられてばかりですが、映画のシリーズは、みんなで力を合わせて最後は地球を救っちゃったりするじゃないですか!
ああいうのが好きなんです。
あなたが教えてくれた昔の映画って、小さな子供の冒険一人旅の話ですよね?
きっと大好物です(笑) 題名を思い出したら教えてください。
そのストーリーを聞いて、子供たちがもっと冒険ができる世界になればいいのにって思いました。
今の世の中って子供一人じゃ怖くて出歩けませんものね。
実は学生の頃、映画の脚本家になりたいって思っていました。
でもどうすればなれるのかわからなくて、結局夢のままで終わりましたけどね。
もし脚本家になれたら、書きたいドラマがあったんです。
こんど時間があるときに聞いていただけますか?
でも文章にすると恥ずかしいかも。
わたしらしくないですけど、自信がないと言うか。
こんな一面もあるんですよ? わたしにも。
好きなことをひとつずつ出し合ったので、今度は苦手なことってどうですか?
わたしは虫です。
昆虫は全部とにかく苦手なんです。
好奇心旺盛なのに? って思うかもしれませんが、あれだけはどうしてもだめ。
明確な理由はあるのです。
小学校3年の夏休みに、両親と隠岐の島にキャンプに行ったときのことです。
楽しくてなかなか眠れなくて、ライトをつけて本読んでいたのですが、そのまま寝落ちしちゃったんですよね。
テントの中に蚊帳をつっていたので、刺されたりとか嚙まれたりというのではないです。
その蚊帳にびっしりと虫が張り付いていて、ワシャワシャと無数の足が蠢いているのを見てしまいました。
もう大絶叫して泣きわめいて。
それ以来だめなんです。
こういうのをトラウマっていうのでしょうね。
夏休みの自由研究で、生徒が昆虫採集したものを持ってくることはよくあります。
一応先生なので、平気な顔で頷きますが、絶対に1m以内には近寄りません。
蛇とかトカゲとか爬虫類は平気です。
なんなら飼いたいくらい。
でも、エサが昆虫なので無理ですが。
「飼う」で思い出したんですが、去年わたしのクラスの男の子が、学校で飼っているニワトリを全部逃がしちゃうという事件(?)がありました。
どうしてそんなことしたの? って聞くと、自由な方がいいに決まってるって。
家畜は人の手助けが無いと生きていけないんだよって言うと、そんな風にしたのはお前らだろって言い返されて。
その後、ご両親が謝りに来られて、何かの漫画に影響されたのだろうと言われました。
その子はそれ以降も、まるで何事もなかったように元気いっぱいで過ごしていましたし、問題行動もありませんでした。
子供の頃って、いろいろなものに影響されて、それを自分なりに咀嚼して人格を作っていくんだなって改めて感じました。
小学校の教師というのは、それを見守るのが仕事なんだなって実感した出来事でしたね。
あなたのお話に戻りますね。
わたしは色々聞かされても気持ち悪いなんて思うことはありません。
そんなこと思うくらいなら最初から声なんて掛けないですよ。
昼間は街中に出ないようにしているっておっしゃってましたよね。
それって、人混みが嫌とかだと思ってましたけど、光合成とかと関係があるんですか?
良かったら、もっともっといろんなこと、教えてください。
今日はわたしの「らしくない一面」をお話ししましたが、わたしの好奇心は止めどなく溢れています! 虫は除外ですが。
では、また。
明日から1日1話投稿です。
その方が交換日記っぽいかなと……
投稿時間は18時を予定しています。
引き続きよろしくお願いします。
志波 連
それが止んで晴れたと思ったら、梅雨入り発表って笑っちゃいました。
きっとあの雨で、気象庁の人が見ている栗の花が落ちたんだと思います。
勇気を出して、ご自分の体の秘密を教えてくださってありがとう。
驚いたり不思議に思ったり、机に座って何度も読み返しました。
ミトコンドリア……名前は知っているけれどという程度でした。
あなたのと私のは違うんだろうけれど、自分の体の細胞についても興味がわきました。
今度母に聞いてみます。
母は高校の化学の教師です。
「生物」ではなく「化学」ですが、少なくともわたしよりは知っていると思うので。
私は映画も大好きですよ。
どちらかというと、冒険活劇、SF、ファンタジー系かな。
例えば、ドラちゃん。
テレビでは主人公の男の子は無き虫でいじめっ子にやられてばかりですが、映画のシリーズは、みんなで力を合わせて最後は地球を救っちゃったりするじゃないですか!
ああいうのが好きなんです。
あなたが教えてくれた昔の映画って、小さな子供の冒険一人旅の話ですよね?
きっと大好物です(笑) 題名を思い出したら教えてください。
そのストーリーを聞いて、子供たちがもっと冒険ができる世界になればいいのにって思いました。
今の世の中って子供一人じゃ怖くて出歩けませんものね。
実は学生の頃、映画の脚本家になりたいって思っていました。
でもどうすればなれるのかわからなくて、結局夢のままで終わりましたけどね。
もし脚本家になれたら、書きたいドラマがあったんです。
こんど時間があるときに聞いていただけますか?
でも文章にすると恥ずかしいかも。
わたしらしくないですけど、自信がないと言うか。
こんな一面もあるんですよ? わたしにも。
好きなことをひとつずつ出し合ったので、今度は苦手なことってどうですか?
わたしは虫です。
昆虫は全部とにかく苦手なんです。
好奇心旺盛なのに? って思うかもしれませんが、あれだけはどうしてもだめ。
明確な理由はあるのです。
小学校3年の夏休みに、両親と隠岐の島にキャンプに行ったときのことです。
楽しくてなかなか眠れなくて、ライトをつけて本読んでいたのですが、そのまま寝落ちしちゃったんですよね。
テントの中に蚊帳をつっていたので、刺されたりとか嚙まれたりというのではないです。
その蚊帳にびっしりと虫が張り付いていて、ワシャワシャと無数の足が蠢いているのを見てしまいました。
もう大絶叫して泣きわめいて。
それ以来だめなんです。
こういうのをトラウマっていうのでしょうね。
夏休みの自由研究で、生徒が昆虫採集したものを持ってくることはよくあります。
一応先生なので、平気な顔で頷きますが、絶対に1m以内には近寄りません。
蛇とかトカゲとか爬虫類は平気です。
なんなら飼いたいくらい。
でも、エサが昆虫なので無理ですが。
「飼う」で思い出したんですが、去年わたしのクラスの男の子が、学校で飼っているニワトリを全部逃がしちゃうという事件(?)がありました。
どうしてそんなことしたの? って聞くと、自由な方がいいに決まってるって。
家畜は人の手助けが無いと生きていけないんだよって言うと、そんな風にしたのはお前らだろって言い返されて。
その後、ご両親が謝りに来られて、何かの漫画に影響されたのだろうと言われました。
その子はそれ以降も、まるで何事もなかったように元気いっぱいで過ごしていましたし、問題行動もありませんでした。
子供の頃って、いろいろなものに影響されて、それを自分なりに咀嚼して人格を作っていくんだなって改めて感じました。
小学校の教師というのは、それを見守るのが仕事なんだなって実感した出来事でしたね。
あなたのお話に戻りますね。
わたしは色々聞かされても気持ち悪いなんて思うことはありません。
そんなこと思うくらいなら最初から声なんて掛けないですよ。
昼間は街中に出ないようにしているっておっしゃってましたよね。
それって、人混みが嫌とかだと思ってましたけど、光合成とかと関係があるんですか?
良かったら、もっともっといろんなこと、教えてください。
今日はわたしの「らしくない一面」をお話ししましたが、わたしの好奇心は止めどなく溢れています! 虫は除外ですが。
では、また。
明日から1日1話投稿です。
その方が交換日記っぽいかなと……
投稿時間は18時を予定しています。
引き続きよろしくお願いします。
志波 連
3
あなたにおすすめの小説
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
愛人を選んだ夫を捨てたら、元婚約者の公爵に捕まりました
由香
恋愛
伯爵夫人リュシエンヌは、夫が公然と愛人を囲う結婚生活を送っていた。
尽くしても感謝されず、妻としての役割だけを求められる日々。
けれど彼女は、泣きわめくことも縋ることもなく、静かに離婚を選ぶ。
そうして“捨てられた妻”になったはずの彼女の前に現れたのは、かつて婚約していた元婚約者――冷静沈着で有能な公爵セドリックだった。
再会とともに始まるのは、彼女の価値を正しく理解し、決して手放さない男による溺愛の日々。
一方、彼女を失った元夫は、妻が担っていたすべてを失い、社会的にも転落していく。
“尽くすだけの妻”から、“選ばれ、守られる女性”へ。
静かに離婚しただけなのに、
なぜか元婚約者の公爵に捕まりました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
~春の国~片足の不自由な王妃様
クラゲ散歩
恋愛
春の暖かい陽気の中。色鮮やかな花が咲き乱れ。蝶が二人を祝福してるように。
春の国の王太子ジーク=スノーフレーク=スプリング(22)と侯爵令嬢ローズマリー=ローバー(18)が、丘の上にある小さな教会で愛を誓い。女神の祝福を受け夫婦になった。
街中を馬車で移動中。二人はずっと笑顔だった。
それを見た者は、相思相愛だと思っただろう。
しかし〜ここまでくるまでに、王太子が裏で動いていたのを知っているのはごくわずか。
花嫁は〜その笑顔の下でなにを思っているのだろうか??
カモフラ婚~CEOは溺愛したくてたまらない!~
伊吹美香
恋愛
ウエディングプランナーとして働く菱崎由華
結婚式当日に花嫁に逃げられた建築会社CEOの月城蒼空
幼馴染の二人が偶然再会し、花嫁に逃げられた蒼空のメンツのために、カモフラージュ婚をしてしまう二人。
割り切った結婚かと思いきや、小さいころからずっと由華のことを想っていた蒼空が、このチャンスを逃すはずがない。
思いっきり溺愛する蒼空に、由華は翻弄されまくりでパニック。
二人の結婚生活は一体どうなる?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる