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第39話 スピネルの森2
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こいつら、いつの間に近寄ってきたんだ?
辺りは既にたくさんのスライムに囲まれている。
「オイ!」
と、次々に草むらから姿を表すスライム。
って、スライムって喋れるんだっけ?
俺の少ないゲームの知識上では、喋るスライムはそんなにいない。
ふむ。
俺は目の前にいるスライムを良く確認してみる。
半透明のゼリー状の身体。
丸みを帯びた身体の上部は、前方に丸く突き出しており、何となくリーゼントみたいになっている。
細い目はあるが、口らしい器官は見当たらない。
どうやって喋ってるんだ?
「ああ。ヤンキースライムだね」
ランジェは危険性が無いと判断したのか、そう言うと大剣を静かに降ろす。
「ナニミテンダー」
「チョーシコイテンジャネーゾ」
「ドコチューダオメー」
ヤンキースライムは口々に叫んでいる。
しかし口が悪いというか何というか……。
俺達の周りを、小さく飛び跳ねる様にジャンプしながら移動するヤンキースライム達。
そのたびにリーゼント状の部分がタプンと上下する。
「いやーん、可愛い~」
ルナが甘ったるい声を出している。
確かに何となく愛嬌があって可愛いらしいな。
口の悪さも許せる範囲だ。
「最近じゃ、見た目の愛らしさからペットとして飼っている人もいるみたいだよ。たまにギルドとかで、捕獲の依頼も見かけるしね」
へー。
魔物をペットにねー。
魔物としての危険度はGで最低ランクらしい。
一般市民でも注意すれば十分飼育可能だろう。
「ムシシテンジャネー」
と、相手をしない俺達にしびれを切らしたのか、一匹のヤンキースライムがランジェ目掛けて飛び掛かった。
それを造作もなくよけるランジェ。
そして大剣の先っちょで、プスッと飛び掛かってきたヤンキースライムを刺した。
あっけなく昇天するヤンキースライム。
「トオルー!!」
昇天したヤンキースライムの周りを、他のヤンキースライムがプルンプルンと飛び跳ねている。
「ちょっと!可哀想じゃないのよ!」
ルナは怒ってランジェに詰め寄っている。
「ダメだよ。こいつら放っておくと、進化していくかもしれないんだよ。」
なんでもヤンキースライムは、レベルが上がると種族として進化するらしく
ヤンキースライム
↓
バンチョ―スライム
↓
ゴクドースライム
↓
クミチョースライム
と進化を遂げていくらしい。
最終形のクミチョ―スライムともなると、その単体での強さもさることながら、大勢の手下を従え、厄介極まりないのだという。
その危険度はBランクだ。
「そんなのいるのかよ。クミチョースライムだけには絶対出会いたくないなー」
「滅多にいないみたいだけど本当に厄介らしいよ。以前現れた時は国家単位で討伐に動いたらしいから」
軍隊対極道。
もはや仁義なき戦争だな。
そんな話をしている内に、気づけばヤンキースライムは一匹もいなくなっていた。
「あらら。逃げ足早いなー」
「あー。一匹捕まえたかったのに~」
飼うつもりだったのか?、
ルナはのんきな事を言っている。
「飼うなら金魚とかインコにしなさい」
「えー可愛かったのに~」
ルナは不満そうにぶつぶつ言っている。
コイツは絶対に後で世話をしなくなるタイプだな。
「じゃあ、そろそろクサリバナナ探しを始めようか」
「そうだな。またおかしな魔物が出てくる前にさっさと探すか」
ランジェの提案に同意する俺。
さっき逃げていったヤンキースライム達が仲間を連れてこないとも限らない。
まあ、あの強さなら何匹いても問題なさそうだが。
「どんな魔物がいるかわからないから、バラバラになるのはやめよう」
ランジェが注意深く辺りを観察しながら話す。
「そうね。じゃあたしはこっちを探すわ」
え? 今の話聞いてた?
ルナは森の中へ一人でずんずんと入っていく。
顔を見合わせる俺とランジェ。
しばらくすると、
「キャー!」
案の定ルナの悲鳴が聞こえてきた。
「何やってんだ、あいつは!?」
ルナが進んでいった方向へ走り出す俺とランジェ。
「助けて~」
そこには植物のツルの様な物に全身絡まれ、身動きの取れないルナがいた。
芋虫の様に地面に倒れ、全身を締め上げられている。
触手×美少女の黄金パターンなのだが、平坦な身体のルナではあまり見所がない。
いやいや、早く助けてやらなきゃな。
ルナは転移してそのまま俺達についてきたから、武器も防具も無いんだ。
ツルの先を目で追うと、そこには馬鹿でかいウツボカズラみたいな化物がうねうねと動いていた。
「マッドプランターだ。 危険度はFかな」
そういっている間にも少しずつ、ルナがずるずるとマッドプランターの方に引きずられていく。
ルナは必死に抵抗をしているが、じわじわと距離が縮まってきている。
「えいっ」
ランジェが一歩踏み出しルナとマッドプランターの間に大剣を振り下ろす。
容易く切断される十数本のツル。
「あ。ヨースケ、触手以外にも種子を飛ばしてくるから気を付けてね」
ランジェが俺に向かって緊張感の無い声で話しかける。
見ると、ツルを切断されたマッドプランターが大きく膨らんでいる。
そして俺目がけて「ぷっ!!」と勢いよく黒い種子を吐き出してきた。
俺はとっさに右腕の盾でガードする。
ボグンッ!
予想以上の強い衝撃に驚く俺。
受けた右腕がしびれている。
これでFランクかよ。
これは直撃だけは避けねばならない威力だ。
と、盾で弾いた種子が足元に転がってきた。
黒くて綺麗な丸い形をしている。
お? これって……。
試しに【ころころ】を使ってみると、ぐりんと動いた。
うはっ。これはイケる!
マッドプランターを見ると先程よりも大きく膨らんでいる。
「ぷぷぷっ」と立て続けに三発の種子を発射するマッドプランター。
次の標的はまだ動けないルナだ。
ランジェが瞬時にマッドプランターとルナの間に割って入る。
いや、俺に任せろっ!
【ころころ】っ!!
マッドプランターが発射した種子は三発とも、発射した直後に180度回転し、勢いはそのままにマッドプランターに戻っていく。
三発の種子はマッドプランターの膨らんだ部分にそれぞれ大きな風穴を空けた。
緑色の体液をまき散らし倒れるマッドプランター。
「お見事ー」
そう言いながら、ランジェはルナに絡みついたツルを、大剣で器用に斬り落としている。
「ありがとー、助かったわ」
ルナがホッとした声をあげる。
確かに今のは結構危なかったんじゃないか?
やっぱり単独行動は禁止だな。
「どんな魔物がいるか、わからないから、バラバラになるのはやめよう」
ランジェが再度注意する。
「OK。じゃあたしはこっちを探すわ」
……。
おおぃっ!!
何故そうなるっ!?
スタスタと歩き始めるルナの手を、慌ててランジェが引っ張って止めている。
あいつ【語解】のスキルが誤作動でもしてるんじゃないのか?
と、自分で考えて俺は背筋がうすら寒くなった。
だとしたらそれってすごい恐ろしいな。
自分の発した言葉が、他の人には全然違う言葉に翻訳されていたら……。
「キシシシシッ」
と、不気味な笑い声が聞こえてきた。
あれ?またヤンキースライムか?
と、ランジェがすぐに大剣を構えて頭上を指差した。
頭上を見上げると、遥か頭上に、でかい猿の様な魔物が逆さまにぶら下がっている。
なんだ、あれは!?
目だけが異様に大きい。
顔つきはメガネザルに似ているが、可愛いらしさは皆無だ。
白目の無い、赤一色のその目は薄暗い森の中で異様な輝きを見せている。
全身は黒い体毛で覆われており、長い尻尾で器用に枝にぶら下がりながらこちらを観察している。
「なんて日だ!!」
突然ランジェが叫んだ。
あれ? そんな子だった?
俺は驚いてランジェを二度見するのであった。
辺りは既にたくさんのスライムに囲まれている。
「オイ!」
と、次々に草むらから姿を表すスライム。
って、スライムって喋れるんだっけ?
俺の少ないゲームの知識上では、喋るスライムはそんなにいない。
ふむ。
俺は目の前にいるスライムを良く確認してみる。
半透明のゼリー状の身体。
丸みを帯びた身体の上部は、前方に丸く突き出しており、何となくリーゼントみたいになっている。
細い目はあるが、口らしい器官は見当たらない。
どうやって喋ってるんだ?
「ああ。ヤンキースライムだね」
ランジェは危険性が無いと判断したのか、そう言うと大剣を静かに降ろす。
「ナニミテンダー」
「チョーシコイテンジャネーゾ」
「ドコチューダオメー」
ヤンキースライムは口々に叫んでいる。
しかし口が悪いというか何というか……。
俺達の周りを、小さく飛び跳ねる様にジャンプしながら移動するヤンキースライム達。
そのたびにリーゼント状の部分がタプンと上下する。
「いやーん、可愛い~」
ルナが甘ったるい声を出している。
確かに何となく愛嬌があって可愛いらしいな。
口の悪さも許せる範囲だ。
「最近じゃ、見た目の愛らしさからペットとして飼っている人もいるみたいだよ。たまにギルドとかで、捕獲の依頼も見かけるしね」
へー。
魔物をペットにねー。
魔物としての危険度はGで最低ランクらしい。
一般市民でも注意すれば十分飼育可能だろう。
「ムシシテンジャネー」
と、相手をしない俺達にしびれを切らしたのか、一匹のヤンキースライムがランジェ目掛けて飛び掛かった。
それを造作もなくよけるランジェ。
そして大剣の先っちょで、プスッと飛び掛かってきたヤンキースライムを刺した。
あっけなく昇天するヤンキースライム。
「トオルー!!」
昇天したヤンキースライムの周りを、他のヤンキースライムがプルンプルンと飛び跳ねている。
「ちょっと!可哀想じゃないのよ!」
ルナは怒ってランジェに詰め寄っている。
「ダメだよ。こいつら放っておくと、進化していくかもしれないんだよ。」
なんでもヤンキースライムは、レベルが上がると種族として進化するらしく
ヤンキースライム
↓
バンチョ―スライム
↓
ゴクドースライム
↓
クミチョースライム
と進化を遂げていくらしい。
最終形のクミチョ―スライムともなると、その単体での強さもさることながら、大勢の手下を従え、厄介極まりないのだという。
その危険度はBランクだ。
「そんなのいるのかよ。クミチョースライムだけには絶対出会いたくないなー」
「滅多にいないみたいだけど本当に厄介らしいよ。以前現れた時は国家単位で討伐に動いたらしいから」
軍隊対極道。
もはや仁義なき戦争だな。
そんな話をしている内に、気づけばヤンキースライムは一匹もいなくなっていた。
「あらら。逃げ足早いなー」
「あー。一匹捕まえたかったのに~」
飼うつもりだったのか?、
ルナはのんきな事を言っている。
「飼うなら金魚とかインコにしなさい」
「えー可愛かったのに~」
ルナは不満そうにぶつぶつ言っている。
コイツは絶対に後で世話をしなくなるタイプだな。
「じゃあ、そろそろクサリバナナ探しを始めようか」
「そうだな。またおかしな魔物が出てくる前にさっさと探すか」
ランジェの提案に同意する俺。
さっき逃げていったヤンキースライム達が仲間を連れてこないとも限らない。
まあ、あの強さなら何匹いても問題なさそうだが。
「どんな魔物がいるかわからないから、バラバラになるのはやめよう」
ランジェが注意深く辺りを観察しながら話す。
「そうね。じゃあたしはこっちを探すわ」
え? 今の話聞いてた?
ルナは森の中へ一人でずんずんと入っていく。
顔を見合わせる俺とランジェ。
しばらくすると、
「キャー!」
案の定ルナの悲鳴が聞こえてきた。
「何やってんだ、あいつは!?」
ルナが進んでいった方向へ走り出す俺とランジェ。
「助けて~」
そこには植物のツルの様な物に全身絡まれ、身動きの取れないルナがいた。
芋虫の様に地面に倒れ、全身を締め上げられている。
触手×美少女の黄金パターンなのだが、平坦な身体のルナではあまり見所がない。
いやいや、早く助けてやらなきゃな。
ルナは転移してそのまま俺達についてきたから、武器も防具も無いんだ。
ツルの先を目で追うと、そこには馬鹿でかいウツボカズラみたいな化物がうねうねと動いていた。
「マッドプランターだ。 危険度はFかな」
そういっている間にも少しずつ、ルナがずるずるとマッドプランターの方に引きずられていく。
ルナは必死に抵抗をしているが、じわじわと距離が縮まってきている。
「えいっ」
ランジェが一歩踏み出しルナとマッドプランターの間に大剣を振り下ろす。
容易く切断される十数本のツル。
「あ。ヨースケ、触手以外にも種子を飛ばしてくるから気を付けてね」
ランジェが俺に向かって緊張感の無い声で話しかける。
見ると、ツルを切断されたマッドプランターが大きく膨らんでいる。
そして俺目がけて「ぷっ!!」と勢いよく黒い種子を吐き出してきた。
俺はとっさに右腕の盾でガードする。
ボグンッ!
予想以上の強い衝撃に驚く俺。
受けた右腕がしびれている。
これでFランクかよ。
これは直撃だけは避けねばならない威力だ。
と、盾で弾いた種子が足元に転がってきた。
黒くて綺麗な丸い形をしている。
お? これって……。
試しに【ころころ】を使ってみると、ぐりんと動いた。
うはっ。これはイケる!
マッドプランターを見ると先程よりも大きく膨らんでいる。
「ぷぷぷっ」と立て続けに三発の種子を発射するマッドプランター。
次の標的はまだ動けないルナだ。
ランジェが瞬時にマッドプランターとルナの間に割って入る。
いや、俺に任せろっ!
【ころころ】っ!!
マッドプランターが発射した種子は三発とも、発射した直後に180度回転し、勢いはそのままにマッドプランターに戻っていく。
三発の種子はマッドプランターの膨らんだ部分にそれぞれ大きな風穴を空けた。
緑色の体液をまき散らし倒れるマッドプランター。
「お見事ー」
そう言いながら、ランジェはルナに絡みついたツルを、大剣で器用に斬り落としている。
「ありがとー、助かったわ」
ルナがホッとした声をあげる。
確かに今のは結構危なかったんじゃないか?
やっぱり単独行動は禁止だな。
「どんな魔物がいるか、わからないから、バラバラになるのはやめよう」
ランジェが再度注意する。
「OK。じゃあたしはこっちを探すわ」
……。
おおぃっ!!
何故そうなるっ!?
スタスタと歩き始めるルナの手を、慌ててランジェが引っ張って止めている。
あいつ【語解】のスキルが誤作動でもしてるんじゃないのか?
と、自分で考えて俺は背筋がうすら寒くなった。
だとしたらそれってすごい恐ろしいな。
自分の発した言葉が、他の人には全然違う言葉に翻訳されていたら……。
「キシシシシッ」
と、不気味な笑い声が聞こえてきた。
あれ?またヤンキースライムか?
と、ランジェがすぐに大剣を構えて頭上を指差した。
頭上を見上げると、遥か頭上に、でかい猿の様な魔物が逆さまにぶら下がっている。
なんだ、あれは!?
目だけが異様に大きい。
顔つきはメガネザルに似ているが、可愛いらしさは皆無だ。
白目の無い、赤一色のその目は薄暗い森の中で異様な輝きを見せている。
全身は黒い体毛で覆われており、長い尻尾で器用に枝にぶら下がりながらこちらを観察している。
「なんて日だ!!」
突然ランジェが叫んだ。
あれ? そんな子だった?
俺は驚いてランジェを二度見するのであった。
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