ほかほか

ねこ侍

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第42話 ライアーデーモン

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 魔物は悲鳴を上げる事すら許されずに、その身体を二つに分けながら地面に崩れ落ちた。

「きゃーっ! やったわねーっ!!」

 ルナがその場でピョンピョンと飛び跳ねながら喜んでいる。
 
「勝ったー!」
 
 俺も嬉しさのあまり両腕を高々と上げ、天を見上げる。
  
「っぷはーーーーっ!」

 ランジェが息を大きく吐き出した。
 うっすらと青く光を帯びていたその身体からは、急速に光が薄失われていく。
 はぁはぁと肩で息をするランジェ。
 
 かなり苦しそうだ。
 ランジェがこれだけ苦戦するところなんて初めて見たな。

 俺とルナはすぐさまランジェの元に駆け寄った。 

「おい、大丈夫か?」

「はぁ。ありがとう。みんなの援護が無ければきつかったよー」

 そう言うとランジェはにっこりと笑い、俺とルナに親指を立てて見せた。
 
 しかし体力はもう限界に近付いていた様だ。

 大剣を地面に突き刺し、それを杖代わりに自分の身体をなんとか支えている。
 既に大剣から炎は消え失せているが、その刀身はまだ若干赤みを帯びており、かなり熱を持っていそうだ。

 「はい。冷却冷却ー」

 そういってルナがウォーターウォールを発動させる。
 発動地点は大剣の真下だ。

 高さ三メートル程の水の壁が勢い良く吹きあがり、熱を帯びた大剣を包み込んでいく。
 ランジェは杖代わりにしていた大剣が吹き飛ばない様に、両手に体重を乗せて大剣を押さえている。

 ジュワワワッ!!

 水が瞬時に蒸発する音と同時に、辺りに立ち込める水蒸気。
 ランジェは大剣のそばにいる為、全身ずぶ濡れになっているがとても気持ち良さそうだ。

 ……。

 うん、微笑ましいなー。
 まるで公園の噴水で遊ぶ子供みたいだ。

 保護者の眼差しでその様子を眺める俺がいる。
 
 しかし……ファイアーソードって強力なスキルだけど、使用後のメンテナンスとか大変そうだよな。
 毎回使えればいいんだけど、そうもいかないか。
 やっぱりスキルには一長一短があるんだな。

 っとそうだ。
 俺も発射した弾の回収をしなきゃな。 

 既に足元には発射した弾が戻ってきている。

 みんなお帰り~。
 って、あれ?

 戻ってきた弾を数えてみるが十七発しか無い。
 予備も含めて二十発を発射したはずだ。
 しかし、待てども待てども、三発は帰ってくる気配が無い。

 どうやらよっぽど遠くまで飛んで行ったか、形が球体じゃなくなったかのどちらかだ。 

 あーあ。
 レーベルに戻ったらトンテンカンテンで弾を買わなきゃな。
 
 あ……弾のバラ売りってしてたかな?

 そんな事を考えながら、ちょっぴり寂しくなる俺。

 弾は無くなれば補充すればいい。
 それが当たり前である。

 そうなのだが、いつもコロコロと戻ってくる弾達に対して、俺は何となく愛着が湧いていたのだ。

 弾に名前とか付けてなくて良かったな……。
 泣いてしまうかも知れん。

 俺が密かに感傷に浸っていると、どうやら大剣の冷却が終わった様だ。
 
 ランジェが「ありがとう」とルナに言いながらタオルで髪を拭いている。
 いつの間にか水の壁は消え失せていた。

「そうだルナ。念の為に、この辺り一帯にも水をまいてくれないかな」

「OK。後でいきなり燃え出したら怖いもんね」

 辺りには火は見当たらないが、火種は残っているかも知れない。

 ルナは、ぽんぽんと次から次にアクアボールと呼ばれる水球を発射している。

「よいしょ、あーよいしょっと」

 ばばくさい掛け声と共に、あっという間に森の樹々が水に濡れていく。
 しばらくすると地面には大きな水溜まりがいくつも出来あがり、まるで大雨が降った後の様に辺り一面は様変わりしていた。
 
「お疲れ様、ちょっと休もうぜ」

 俺はルナに声をかけた。
 
 そして俺達はようやく一息ついたのだった。





「他の魔物達と比べて、こいつは段違いに強かったな」

 俺は肩口から斜めに両断されている魔物の死体を見ながら、みんなに話しかけた。
 魔物はその大きな目を極限まで見開き、苦悶の表情を浮かべ絶命している。最後の瞬間までランジェの事を見ていたのであろう。
 
 斬り口が高温で焼かれ止血された為か、思ったよりも血は流れていない。
 
 ホラー映画とかだと、いきなり動き出したりするんだよな。
 そーっと魔物から視線を外す。

「本当よね。あたし転移した次の日に早速死ぬのかと思ったわ」

 ルナは近くの岩の上に少し溜った水を、ウインドカッターで綺麗に吹き飛ばしファイアーボールで少し乾かした後に、ゆっくりと腰をかけた。
 
 魔法の無駄遣いだなー。
 いや平和的かつ友好的に使用していると言った方がいいのか。
 
「ま。実戦で全属性の魔法チェックが出来たから良かったけどねー」

 にんまりと笑みを浮かべるルナ。

 俺はその言葉を聞いて素直に感心した。
 あの状況でそんな事もしてたのか……肝が据わってるというか何というか……。
 冒険者として俺も見習わなくちゃいけないな。

「で、こいつって何かしらね。森の主かしら?」 

 ルナの問いかけに、ランジェが大剣に砥石をあてながら神妙な面持ちで答える。
 
「こいつはライアーデーモン。悪魔だよ」

「悪魔? 猿じゃなくて?」

 確かに見た目は猿に近い。

「見た目は猿だけどね。正真正銘の悪魔だよ」

 それを聞いたルナがくるりと俺の方を振り向く。

「あんたの飼ってるゴリラは大丈夫なの~?」

「バカ言うな。ダズは悪魔じゃない。ゴリラだ」

 命の恩人に対して失礼な事を言うルナに、少しキツイ口調で俺は言い返した。
 が、横からランジェに訂正される。

「違うよ。ダズはゴリラじゃない。獣人だよ」

「あ……そうだったね」

 ルナは話の意味がわからない様だ。
 きょとんとしている。

「で、悪魔ってのは魔物や魔獣とは違うのか?」

「そうだね。魔物や魔獣とは違って、僕らに明確な悪意を持っている存在だよ」

「僕らにって、あたし達冒険者にって事?」

「もっと大きな括りかな。人間をはじめ、この世界【ハイム】にいる種族全てと敵対している存在だよ」

「つまり魔王の部下って事ね。よし、説教しにいきましょ」

 やっぱりこいつ忘れてなかったよ。
 クサリバナナの次は魔王に説教しに行かなきゃいけないのか……。
 しかも完全にボランティア。

 なんだか全然冒険者っぽくないな。

「それが、魔王達とも敵対してるって話だよ。」

「そうなのかよ? 全ての種族を敵に回すって、国としても相当な国力が無いと無理だろ。この辺に国があるのか?」

「うーん。詳しくはわからないけどこいつらは別の世界から来ているらしいよ。その世界は【魔界】とか【地獄】とか、地域によって色々な言い方をされてるみたい。本当にそんな世界があるかどうかは判らないけどね」

「ここにきて新たな世界かよ! 勘弁してくれよー」

 まあ元の世界にもそう言った概念はあったが、そんなの本当にあるのか……?

「うへぇー。何よそれ。【ハイム】に【日本】に【ガルムヘイズ】にって、あたしそんなにたくさんの世界覚えきれないわ……パスよパス」

 ルナは既にお腹いっぱいのご様子だ。
 エルフ特有の、その尖った耳を塞いで、聞きたくないアピールをしている。

 俺の世界は、正確には【地球】の中の【日本】と言う国なのだが。
 さらに混乱させるかもしれないからやめとこう。

「なぁ、悪魔ってみんなこんなに強いのか」
 
 これが悪魔の強さの最低ラインなんて考えたくも無い……俺はランジェに恐る恐る尋ねてみる。

「ううん。そこはピンキリみたいだけどね。でもこいつライアーデーモンの一番厄介なところは戦闘能力じゃないよ。こいつライアーデーモンは僕らの持っている【語解】のスキルに干渉してくるんだ」

「まじかよっ。スキルに干渉ってそんなのありか!?」

「それ超危険ね。命取りだわ」

 兵士として前線で戦ってきたルナは、戦場において正確な情報がどれ程重要なのか、その身で理解してきたのだろう。
 
「正確に言うと誤作動を起こさせるんだよ。つい最近判明したんだけどね。昔の人は『この悪魔に会うと嘘をつかされる』って思ってたらしいよ」

 なるほど。
 つまり話した側は普通の事を話しているけど、聞いた側で滅茶苦茶な翻訳をしてるって事か。

「みんな、さっきまで会話がおかしくなかった?」

 ランジェが俺とルナに問う。
 
 ぶんぶんと首が飛んでいきそうな勢いで縦に振るルナ。
 思い当たる節がありすぎる様だ。 
 もちろん俺にもある。

「ヨースケの【ふむふむ】は、ひょっとしたら対象外だと思って話しかけたんだけど、やっぱり対象だったんだね」

「そうみたいだな。でもライアーデーモンの所為で良かったよ。ランジェに『黙れ!この、うすらハゲがっ』って言われた時は本当に悲しかったよ」

「あはは、なにそれ? 僕はそんなこと言わないよー」

 ランジェが屈託のない顔で笑う。
 その笑顔を見て俺は心の底からほっとする。
 いつもの、俺の知っているランジェの笑顔だ。

「ヨースケも私に『俺をぶってくれ』とか『熱い炎をぶつけてくれ! さあ早く!』とか言ってたわよ。正直ドン引きしたわ」

「それでかよ……。あのなあ、そんな事言う訳無いし、例えそう言ったとしても普通は実行に移さないだろ」

「おほほほ。あたし、頼まれたらノーとは言えないのよね~」

「あはははっ」

 ランジェがお腹を抱えて笑っている。

 その様子を見ていた俺もなんだか可笑しくなり、自然に笑いが込み上げてきた。

「ぷっ。ははははっ!」

 やばい。
 これはしばらく止まらなそうだ。

「やめてよー。あたしそういうの移りやす……ぶふうっ!」

 俺達を見てニヤニヤしていたルナも、堪えれなくなったのか、豪快に噴き出しながら笑い出す。

 魔物の群れ、そして強敵ライアーデーモンとの戦いで張り詰めていた緊張の糸。
 皆それがようやく弛んだのかもしれない。

 全滅していてもおかしくはなかった。
 それがこうして、誰も大怪我もせずに腹を抱えて笑いあっている。

 俺は改めて勝利を強く実感し、そして心から笑った。






「じゃ、そろそろクサリバナナ探しを再開するとしようか」

「あーっと。ちょっとお待ちを、皆さま方」

 そう言ったのはルナだ。
 立ち上がろうとする俺とランジェを引き止める。

「なんだ?」

「ふふん。あたしね、さっき見つけちゃったんだ」

 腰に手をあてふふんと鼻を鳴らすルナ。

 まさか……?

「皆の者、あそこを見なさいっ!!」

 ルナが俺の背後を、若干斜め上に腕を突き出しながら指差す。
 その先、樹々のわずかな隙間から、黄色の物体が見えた。

「おおーっ! まじかっ、でかしたっ!!」

 俺達は急いでその黄色の物体の元へと駆け寄る。

「間違いない! あれはクサリバナナだね!」
 
 草木をかき分けながら、ランジェが興奮と喜びが入り混じった声でみんなに伝える。
 俺達は難なくその真下へと到着し、上を見上げた。

 そこには三メートルほどの高さになるだろうか。
 樹から樹へと鎖状に連なりながら実をつけている、いくつものクサリバナナが見える。

 「やったーーーっ!!」

 俺達はようやくクサリバナナを発見したのだった。
 
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