婚約者大好き令嬢と呪われた悪魔の子？？？

3.

ニコッ「・・・・・・。」
(待ってください、、！？こ、これは私がサイヤス様のことを恋愛的に好きかどうかということを聞いているのでしょうか？！！そ、、それはもちろん、大好きですが！！でもそれを伝えるにはまだ心の準備がッ！！！)

「いや、聞き方がまずかったな、、。
私のことが怖くないのか？？」

「・・・・、怖い、、？？」

ハッ！
(た、、確かに！
確かに人類にこんなに素敵な人がいることが怖いですわ！！)
「そうですね、、確かに怖い？ですわね」

「いや、、そうじゃなくて、、。」

「・・・・・？？」

「君も知っているだろう、この髪と瞳のこと、、。」

「え、えぇ、、。噂は耳にしています、、」

「それだ、、。それが怖くないのかと聞きたかったんだ、、。悪魔の子とか、呪われているとか、私の近くにいると不幸になるとか色々」

「ま、まさかサイヤス様、それを信じているのですか？？そんなことあるわけないじゃないですか。それに私、悪魔とか呪いとかそういったものは信じていませんの。」

「いや、信じてはいない。ただ私の近くにいると不幸になるというのは本当なんだ、、。前に専属侍女になった者が、なってすぐに階段から落ちたり、父上や母上と話していたら母上が急に高熱だしたり、、。他にも色々あった、、。」

「そうなんですの、、。侍女に関してはただの不注意ですわね。王妃様もたまたま風邪をひいてしまっただけではありませんか？どれもサイヤス様が原因とは言えません。それをサイヤス様のせいにされても困りますわ」

「いや、でも、、」

「それにサイヤス様の美しい髪の色と瞳の色を悪魔の子だとか無礼にも程がありますの！！
その漆黒の髪は、何にも染まらないという感じが素敵ですし、紅瞳はまるでルビーのようで綺麗ですわ！」

「こんな色、、血みたいじゃないか、、それにルビーは自分の瞳を連想させるから嫌いなんだ、、」

「サイヤス様、ルビーの石言葉を知っていますか？」

「・・・・、いや、、知らない」

「石言葉は、情熱、勇気、威厳、活力、集中力、努力があります。
そして、ルビーは情熱、愛、炎・血、美の象徴と言われているんです。
''情熱''は、困難に打ち勝って勝利へ導くパワーがあり、''愛''は、深い愛情に恵まれるパワーがあり、''炎・血''は、健康や富を守護してくれるといわれています。
''美''は、魅力を引き出して、人を惹きつけるといわれているんです。」

私はそう説明してニコッと笑いながらサイヤス様を見ました。

「サイヤス様にピッタリだと思いませんか？サイヤス様を一目見た時、これら全てを感じました。だからサイヤス様を素敵だと思うことはあっても、あの噂で怖いと思うことはありませんわ」

「そう、、か、、」

「正直に言いますと、あんな噂を信じて好き勝手言う人は気に食わないですが、サイヤス様の魅力に気づかれてサイヤス様を他の女性に取られてしまうのは嫌なので複雑な気持ちですの、、」

私がシュンとしていると、サイヤス様がフッと笑いました。
「アリア嬢は面白いな」

私は初めてサイヤス様の笑っている顔を見ました。

「サ、、サイヤス様、、」

ニコッ
キラキラキラ~
「うん？なんだい？」

「申し訳ありません、、私、、キャパオーバーですわ」
バタンッ

「なッ！！アリス嬢？！！どうしたんだい？！！」

私はサイヤス様を過剰摂取しすぎて、幸せメーターが振り切ってしまい倒れてしまいました。

(サイヤス様の慌てている姿も素敵ですわ、、)