フェアリーエリーまっしぐら！？

第十一章

ウィリアムの仕事

ご飯を食べたあと、エリーとウィリアムは仕事を探していた。いくら記憶喪失とはいえ、この国は働かないものには食料を与えてくれないからだ。
だからエリーはウィリアムができる事と出来ない事をまず見極めるため、仕事探しを兼ねて色んな仕事場にウィリアムをいかした

まず、ミステリーフェアリーの所にいったが、簡単な事件の推察をして貰ったはずなのに、全くの的外れな推察だった為ボツ。
他にもヒールフェアリーの所では包帯を自分に巻く始末。
格闘フェアリーの所では、格闘フェアリーにまったく歯が立たずボツ。
ファイヤーフェアリーの所では、危うく火事を起こすとこになるところだった。
それからも沢山の職業を回ったが、全て出来ないというか、合っていないことが判明した。
記憶を失うと能力まで失うのかと、エリーも諦めかけた程だ。
そして最後の仕事になった。その仕事はクリーンフェアリーの仕事だった。

ナレーション<クリーンフェアリーとは、汚いところを掃除したり、ごみを拾ったりする仕事である。>

ウィリアムに汚いところを掃除させた所。クリーンフェアリーは10年かけても落とせなかった100年物の錆を目にも止まらぬ早業で落としてしまった。

間違いなく彼は魔法を使ってはいない。手作業でここまで落としたのだ。

エリー「今のどうやったの…」

あまりの事についそう聞いたが、

ウィリアム「普通に。」

としか答えてくれなかった。

クリーンフェアリー「驚いた…あの錆を魔法を使わずに、あんな方法で落とすなんて。。。」

エリーの心の声(えっ！？見えてたの！？)

クリーンフェアリー「君。私のアシスタントとして採用！」

こうしてエリーがポカーンとしている間にウィリアムの仕事は決まった。