18 / 60
四重奏連続殺人事件
しおりを挟む
『探偵』なるもの?
尾行実習の途中、倉科は名古屋駅近くカフェーに入り、喉を潤した。カウンターに腰かけ、タバコを吹かしながら大林の件を考えた。
(アリバイが完全じゃないのかぁ…。里香とは男女の関係、部屋には大林の荷物が残されていた…。こりゃ滅茶苦茶に容疑が濃いんじゃないか? 警察は大林の地位や人間関係からあまり疑っていないようだけど……)
勿論、倉科は友人として、大林の無実を証明する手伝いをするつもりでいる。通常、探偵は民事事件の裁判資料を収集するのが主で、刑事事件に関係することは殆ど縁がない。
例え、刑事被告人から無罪の証拠を集めて欲しいとの依頼があったとしても、検察・警察と言う国家権力が収集した有罪証拠を凌駕する反対証拠を発見することなど限りなく不可能に近い。
理想を言えば、訴追された被告人に有利な証拠を探し出して、弁護士と協同して無罪を勝ち取るような活動をする探偵が望ましいのではあるが…。このようなことは、日本では全く考えも及ばないことであり、アメリカのように訴追側と被訴追側の権限が比較的平等な国でも稀である。
事実、その数少ない事例の中で、衆目に値するのがO・Jシンプソン事件(1994年)である。有名な黒人フットボール選手であるO・Jシンプソンが前妻とその友人を殺害したとして起訴され、訴追側の物証、本人の供述から有罪は確実視されたが、探偵が収集した証拠により無罪を勝ち取った。
探偵が集めた証拠は捜査官の人種差別的言動と人種的偏見による取り調べの事実だった。もっとも、陪審制度や人種問題が絡んでおり、そのまま日本に当て嵌めるのは難しいであろうが…。
倉科はタバコの火が灰皿で燃え尽きるのをぼんやり眺めながら、『探偵』なる者について考えを巡らせていた。
(探偵業法はできたけれど、裁判制度とか探偵の能力とか、いろいろあるものなぁ…。社会的認知度も低いし、いつまでたっても裏稼業的イメージが抜けないなぁ……)
大林のアリバイ捜しを考えていた倉科は、日米探偵比較から探偵業の将来にまで思いが進んでしまった。
「いずれにしても東京へ戻ってからだな」
倉科は自分に言い聞かせるように独り言を声に出した。
尾行実習が終わり教室に戻った。探偵志望者達は、ぐったりと椅子にもたれかかり、中にはよほど疲れたのか机に突っ伏す者もいる。彼等はわずか3時間程度の尾行でもどれだけ体力と神経をすり減らすか、実感できただろう。
倉科は「失尾」せず「発覚」せず、を念頭において尾行することがいかに大変で有るかを力説し、受講生達が犯した失敗の数々をあげつらった。彼等は尾行技術の稚拙さを実感し、参りました、と全面降伏のような風情で倉科の言葉に耳を傾けている。
敏腕弁護士竹橋
その夜、倉科は名古屋市内で弁護士を開業している友人の竹橋登と久々に飲んだ。栄の超一流クラブ「ゼロワン」。ここは、中京地方を支配している政・財・官のお歴々の社交場だ。
案内されたテーブルに腰を降ろして、見渡せば、周囲は人品卑しからぬ紳士の方々が、選りすぐられたホステス達と談笑している。
倉科と竹橋の交友は、かれこれ二十年以上だ。竹橋は学年も年齢も一年先輩だが、なぜか気が合った。共に大学卒業後も3、4年程、司法試験の勉強に明け暮れた。竹橋は合格して弁護士になり、受からなかった倉科は紆余曲折した道を歩んで探偵になった。
弁護士となった竹橋に引け目と嫉妬を感じた倉科は、あんなに親しかったにも拘わらず年賀状などの時候の挨拶以外、長い間、連絡を取らなかった。倉科がようやく探偵・調査業で生きる決心をした頃から、二人の友情が戻ってきた。
その頃、すでに竹橋は名古屋高等裁判所管内では有能な弁護士との定評を得ており、さらに日弁連(日本弁護士連合会)の有力委員会における主要メンバーでもあった。
倉科は、こうやって竹橋と会っていると、長い間、自己の挫折感から逃れられず、ことさらに竹橋を敵愾心の的としていた自分が今更ながら恥ずかしい。
「調子はどうだい?」
ホステスも交え4人で乾杯の後、竹橋がグラス片手に尋ねた。若い頃から小柄で、小太りの「とっちゃんぼうや」風の容貌だったが、中年太りも加わってまるでダルマのようになっている。
「あまり景気に影響されないのが探偵でね。今、面白い案件に出合っているんだ。殺人事件の関係者が、自分のアリバイを捜して欲しいって依頼なんだ」
倉科はタバコを取り出しながら答えた。隣に付いた女の子が慌ててライターを倉科の前に差し出し、火を点けた。
「へーっ。探偵はそんなことまでやるんだ?」
竹橋が驚いたように倉科の顔を見た。
「竹橋先生、こちらの方、探偵さんなの?」
竹橋に付いたホステスが、興味津津の面持ちで倉科の顔をみた。
「おう、東京から来た名探偵だぞ。君のことを調べてもらおうかな?」
ホステスの頬を指先で突きながら竹橋がからかっている。
「いやぁだ、私、何も悪いことなんかしてないもん」
竹橋に身体を預けながら、わざとぞんざいな言葉で甘えるように答えた。ニコニコしている竹橋を見て、倉科の観察眼からすると二人は相当親密な関係にあると思えた。
(いかん、いかん。どうでもいいことだ)
倉科は職業病とでもいえる自己の観察癖に苦笑した。
ホステス達とのどうでもいい会話がひと段落すると、二人の話題は、政治経済から法律問題までに及んだ。たまに会うといつも学生時代に戻ってしまい青臭い書生論義が続いてしまう。中年過ぎのオヤジになっているにも拘らず。ホステス達は、手持無沙汰で退屈そうにしている。
「ところで倉科、お前が何年か前に付き合っていた音大生とはどうなったの? バイオリンの女の子」
突如、竹橋が綾乃の話題を振ってきた。えっ!? どうして綾乃の話がでてくるの? 倉科は面食らってしまった。思い起こしてみると、以前、竹橋が東京へ裁判の仕事で来た時、綾乃を紹介したことがあった。俺だって、こんな若いガールフレンドがいるんだぜ、と自慢するために。
「随分昔のことだなぁ。武士の情け、物語の顛末は平にご容赦」
倉科は少しおどけたようにして答えを濁した。
「確か、同じ音大の卒業生だと思うんだが…。年も同じ位で、バイオリンをやっていたそうだ。四重奏とか何とか言っていたなぁ…。お前のガールフレンドと知り合いじゃないかと思ってね。二か月ほど前に交通事故で亡くなったんだ」
竹橋は何かを思い出すような表情でタバコを取り出した。やっと出番の来たホステスが素早くライターを差し出した。
「その女の子の名前、鈴木正恵じゃないだろうね?」
竹橋が目をむいた。
「何だ、お前、知っているのか?」
「お前も会ったことがあるだろう? 俺のガールフレンドだった綾乃の親友だよ。あと残り二人と四重奏で活動しているとの話だ。何年も前のことだがね。今はネット上の噂でしか知らないよ」
倉科は、興味無さそうに、スマート・フォンで彼女達四人の画像を捜し出し、
「これだよ」
と、竹橋に示した。
しかし、何故、竹橋の口から鈴木正恵の名前が出るのだろうかと、訝しがった。
竹橋は倉科の疑問を敏感に感じ取り、経緯を説明した。
「彼女の父親が経営している会社の社外取締役に就いているんでね。中京地方では上位ランクの売り上げがある会社だよ」
「ふーん。何か訴訟にでもなっているのか?」
倉科は、こう尋ねながらも、弁護士が話すのだから当然、鈴木正恵の交通事故が裁判沙汰になっているのだと思った。
竹橋は顔を曇らせながら、倉科のほうへ身を乗り出して、
「事故なんか起こすはずが無い、とオヤジさんが断言するんだよ。バイオリン以外はドライブが唯一の趣味で、全国走破したことも、ラリー大会でも上位に入賞しているってね」
「F1レーサーだって事故を起こすだろ? 考えすぎじゃないの? 娘の死を受け入れられない親心は理解できるけどさ」
倉科があまり興味無さそうに答えたが、竹橋は続けた。
「同乗者の証言もあって、警察は単なる運転操作ミスによる事故だと断定している訳だがね。父親はどうも納得しなくて、民間の交通事故鑑定人にまで依頼して調べたらしい」
「へーっ、本格的だね、何か確証でもあったのかなぁ?」
交通事故鑑定人と聞いて倉科も身を乗り出した。
二人の会話に取り残されたホステス達が所在なさげにしているのに気付いた竹橋が、
「君達、何か飲みなさい。何でもいいよ」
と、同席している彼女達に促した。
竹橋に付いているホステスが、勢いよく右手を上げて、ボーイを呼び、飲み物をオーダーしている。
「私、レッド・アイ」
「私は、カシス」
尾行実習の途中、倉科は名古屋駅近くカフェーに入り、喉を潤した。カウンターに腰かけ、タバコを吹かしながら大林の件を考えた。
(アリバイが完全じゃないのかぁ…。里香とは男女の関係、部屋には大林の荷物が残されていた…。こりゃ滅茶苦茶に容疑が濃いんじゃないか? 警察は大林の地位や人間関係からあまり疑っていないようだけど……)
勿論、倉科は友人として、大林の無実を証明する手伝いをするつもりでいる。通常、探偵は民事事件の裁判資料を収集するのが主で、刑事事件に関係することは殆ど縁がない。
例え、刑事被告人から無罪の証拠を集めて欲しいとの依頼があったとしても、検察・警察と言う国家権力が収集した有罪証拠を凌駕する反対証拠を発見することなど限りなく不可能に近い。
理想を言えば、訴追された被告人に有利な証拠を探し出して、弁護士と協同して無罪を勝ち取るような活動をする探偵が望ましいのではあるが…。このようなことは、日本では全く考えも及ばないことであり、アメリカのように訴追側と被訴追側の権限が比較的平等な国でも稀である。
事実、その数少ない事例の中で、衆目に値するのがO・Jシンプソン事件(1994年)である。有名な黒人フットボール選手であるO・Jシンプソンが前妻とその友人を殺害したとして起訴され、訴追側の物証、本人の供述から有罪は確実視されたが、探偵が収集した証拠により無罪を勝ち取った。
探偵が集めた証拠は捜査官の人種差別的言動と人種的偏見による取り調べの事実だった。もっとも、陪審制度や人種問題が絡んでおり、そのまま日本に当て嵌めるのは難しいであろうが…。
倉科はタバコの火が灰皿で燃え尽きるのをぼんやり眺めながら、『探偵』なる者について考えを巡らせていた。
(探偵業法はできたけれど、裁判制度とか探偵の能力とか、いろいろあるものなぁ…。社会的認知度も低いし、いつまでたっても裏稼業的イメージが抜けないなぁ……)
大林のアリバイ捜しを考えていた倉科は、日米探偵比較から探偵業の将来にまで思いが進んでしまった。
「いずれにしても東京へ戻ってからだな」
倉科は自分に言い聞かせるように独り言を声に出した。
尾行実習が終わり教室に戻った。探偵志望者達は、ぐったりと椅子にもたれかかり、中にはよほど疲れたのか机に突っ伏す者もいる。彼等はわずか3時間程度の尾行でもどれだけ体力と神経をすり減らすか、実感できただろう。
倉科は「失尾」せず「発覚」せず、を念頭において尾行することがいかに大変で有るかを力説し、受講生達が犯した失敗の数々をあげつらった。彼等は尾行技術の稚拙さを実感し、参りました、と全面降伏のような風情で倉科の言葉に耳を傾けている。
敏腕弁護士竹橋
その夜、倉科は名古屋市内で弁護士を開業している友人の竹橋登と久々に飲んだ。栄の超一流クラブ「ゼロワン」。ここは、中京地方を支配している政・財・官のお歴々の社交場だ。
案内されたテーブルに腰を降ろして、見渡せば、周囲は人品卑しからぬ紳士の方々が、選りすぐられたホステス達と談笑している。
倉科と竹橋の交友は、かれこれ二十年以上だ。竹橋は学年も年齢も一年先輩だが、なぜか気が合った。共に大学卒業後も3、4年程、司法試験の勉強に明け暮れた。竹橋は合格して弁護士になり、受からなかった倉科は紆余曲折した道を歩んで探偵になった。
弁護士となった竹橋に引け目と嫉妬を感じた倉科は、あんなに親しかったにも拘わらず年賀状などの時候の挨拶以外、長い間、連絡を取らなかった。倉科がようやく探偵・調査業で生きる決心をした頃から、二人の友情が戻ってきた。
その頃、すでに竹橋は名古屋高等裁判所管内では有能な弁護士との定評を得ており、さらに日弁連(日本弁護士連合会)の有力委員会における主要メンバーでもあった。
倉科は、こうやって竹橋と会っていると、長い間、自己の挫折感から逃れられず、ことさらに竹橋を敵愾心の的としていた自分が今更ながら恥ずかしい。
「調子はどうだい?」
ホステスも交え4人で乾杯の後、竹橋がグラス片手に尋ねた。若い頃から小柄で、小太りの「とっちゃんぼうや」風の容貌だったが、中年太りも加わってまるでダルマのようになっている。
「あまり景気に影響されないのが探偵でね。今、面白い案件に出合っているんだ。殺人事件の関係者が、自分のアリバイを捜して欲しいって依頼なんだ」
倉科はタバコを取り出しながら答えた。隣に付いた女の子が慌ててライターを倉科の前に差し出し、火を点けた。
「へーっ。探偵はそんなことまでやるんだ?」
竹橋が驚いたように倉科の顔を見た。
「竹橋先生、こちらの方、探偵さんなの?」
竹橋に付いたホステスが、興味津津の面持ちで倉科の顔をみた。
「おう、東京から来た名探偵だぞ。君のことを調べてもらおうかな?」
ホステスの頬を指先で突きながら竹橋がからかっている。
「いやぁだ、私、何も悪いことなんかしてないもん」
竹橋に身体を預けながら、わざとぞんざいな言葉で甘えるように答えた。ニコニコしている竹橋を見て、倉科の観察眼からすると二人は相当親密な関係にあると思えた。
(いかん、いかん。どうでもいいことだ)
倉科は職業病とでもいえる自己の観察癖に苦笑した。
ホステス達とのどうでもいい会話がひと段落すると、二人の話題は、政治経済から法律問題までに及んだ。たまに会うといつも学生時代に戻ってしまい青臭い書生論義が続いてしまう。中年過ぎのオヤジになっているにも拘らず。ホステス達は、手持無沙汰で退屈そうにしている。
「ところで倉科、お前が何年か前に付き合っていた音大生とはどうなったの? バイオリンの女の子」
突如、竹橋が綾乃の話題を振ってきた。えっ!? どうして綾乃の話がでてくるの? 倉科は面食らってしまった。思い起こしてみると、以前、竹橋が東京へ裁判の仕事で来た時、綾乃を紹介したことがあった。俺だって、こんな若いガールフレンドがいるんだぜ、と自慢するために。
「随分昔のことだなぁ。武士の情け、物語の顛末は平にご容赦」
倉科は少しおどけたようにして答えを濁した。
「確か、同じ音大の卒業生だと思うんだが…。年も同じ位で、バイオリンをやっていたそうだ。四重奏とか何とか言っていたなぁ…。お前のガールフレンドと知り合いじゃないかと思ってね。二か月ほど前に交通事故で亡くなったんだ」
竹橋は何かを思い出すような表情でタバコを取り出した。やっと出番の来たホステスが素早くライターを差し出した。
「その女の子の名前、鈴木正恵じゃないだろうね?」
竹橋が目をむいた。
「何だ、お前、知っているのか?」
「お前も会ったことがあるだろう? 俺のガールフレンドだった綾乃の親友だよ。あと残り二人と四重奏で活動しているとの話だ。何年も前のことだがね。今はネット上の噂でしか知らないよ」
倉科は、興味無さそうに、スマート・フォンで彼女達四人の画像を捜し出し、
「これだよ」
と、竹橋に示した。
しかし、何故、竹橋の口から鈴木正恵の名前が出るのだろうかと、訝しがった。
竹橋は倉科の疑問を敏感に感じ取り、経緯を説明した。
「彼女の父親が経営している会社の社外取締役に就いているんでね。中京地方では上位ランクの売り上げがある会社だよ」
「ふーん。何か訴訟にでもなっているのか?」
倉科は、こう尋ねながらも、弁護士が話すのだから当然、鈴木正恵の交通事故が裁判沙汰になっているのだと思った。
竹橋は顔を曇らせながら、倉科のほうへ身を乗り出して、
「事故なんか起こすはずが無い、とオヤジさんが断言するんだよ。バイオリン以外はドライブが唯一の趣味で、全国走破したことも、ラリー大会でも上位に入賞しているってね」
「F1レーサーだって事故を起こすだろ? 考えすぎじゃないの? 娘の死を受け入れられない親心は理解できるけどさ」
倉科があまり興味無さそうに答えたが、竹橋は続けた。
「同乗者の証言もあって、警察は単なる運転操作ミスによる事故だと断定している訳だがね。父親はどうも納得しなくて、民間の交通事故鑑定人にまで依頼して調べたらしい」
「へーっ、本格的だね、何か確証でもあったのかなぁ?」
交通事故鑑定人と聞いて倉科も身を乗り出した。
二人の会話に取り残されたホステス達が所在なさげにしているのに気付いた竹橋が、
「君達、何か飲みなさい。何でもいいよ」
と、同席している彼女達に促した。
竹橋に付いているホステスが、勢いよく右手を上げて、ボーイを呼び、飲み物をオーダーしている。
「私、レッド・アイ」
「私は、カシス」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる