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第二章

51.

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✴︎
「ヘスティア、あなたは終わりよ」
 リネイアは、ヘスティアにそう告げる。
 死の宣告。
 ヘスティアは、ミネイアを見て身構える。
「リネイアっ!私は、あなたを許さないっ!」
「枷をつけたままで私に勝てるのかしら?」
 リネイアは、素早く魔法で近づき、
「ブレイン」
 そう唱えると、
「……っ!」
 ヘスティアは、王城の城壁まで飛ばされ、その城壁に激突した。
 ヘスティアの口から少し血が垂れる。
「あれぇ?こんなやわな攻撃で倒れるような魔族だったっけぇ?」
 リネイアは、そう言って、
「ロード」
 ヘスティアは、さらに飛ばされる。
 城壁に沿って。
 そして、大樹に激突した。
「ガハッ……」
 ヘスティアは、口から血を吐いた。
 ヘスティアのいる地面が赤く染まる。
「私の勝ちねぇ」
 リネイアは、そう言って、もう一言唱えようとする。
「ゲノル」
 そう唱えると、ヘスティアは、咄嗟に杖を出し、ガードしようとする。
 しかし、杖は、半分に折れて、私に魔法の弾は、直撃した。
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