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第三章

64.

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✴︎
 俺は、今日も椅子に座っていた。
 そして、会議が始まった。
「人間を殲滅するなら、放火で……」
「死ね」
 俺は、そう言った人物を斬り殺す。
 これで、五魔将軍になった。
「では、単騎乗り込みでは……」
「死ね」
 俺は、また、斬り殺す。
 これで、四魔将軍。
「では、戦争を仕掛けては……」
「死ね」
 俺は、また、斬り殺す。
 これで、三魔将軍。
 それからも、何度も何度も、切りつけたので、魔将軍は、いなくなってしまった。
「ふむ……では、どうしようか?ヘスティア」
「それは……あえて殲滅という方法を取らず、和解という形の方がよろしいかと」
 ヘスティアは、死ぬ覚悟でそう言った。
 しかし、俺もその意見だった。
「やはり、ヘスティア、お前は、俺のことをしっかりとわかっている」
 俺は、ヘスティアにそう言った。
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