乙女ゲームにこんな設定いらなくない?〜BL(受)の声優は乙女ゲームに転生する(泣)〜改

十夜海

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第二章 あれれ?王都でドキ?はやすぎない?

ヨンジュウゴ

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とうとうやってきてしまいました!

ゲームの舞台である王都に!

いやだわー、いやだわー、いやだわ!

だってさー今までの領地以上に変態に会う確率多いよねえ?
だって何より人数多いじゃない?
例えば10%が変態だとしたら、十人なら一人だけれども千人いたら百人も変態なんだよ?
それも、王族とか王族とか王族とか貴族とか金持ちとか……の変態もいるでしょう?
ハノエルの良かったことは、父や家に権力があったことだよね?
この子……もしも平民とかに生まれていたら……プルプルガクガク……ガクブルよー。もう、常にチワワちゃんのようにプルプルして生きなきゃいけない。
悪い親だったなら、即行で売られて人生に幕を下ろすだろうね。
ハノエルの父が父様で本当によかったよ。
権力あったとしても親がクズじゃおなじだもんね。
それにまかり間違って、王族なんかにうまれてみい?
永遠に王族の子供を産まされる道具になる未来しか見えないよ。

くわばらくわばら。

さて、王都に入ったはいいけど……やっぱり王都って広いんだねえ。
今走ってる場所は、平民区という場所らしい。まあ、極々普通の方が暮らしている住宅区です。
王都はまず第一防壁がある。
そこを抜けるには6歳以上は身分証が必要。
で、この国の貴族であれば大体が見せるだけでスルー。
まず、その住宅地は壁に近いほど警備兵士の寮や社宅のようなものが多い。
寮や社宅が多いのは、災害処置による手当みたいなものかもしれない。
つまり、何かがあった時に防壁を守るため。
戦争とか魔物や魔獣の襲来とかに備えてね。そうそうはないけども。
次に普通に暮らす人たち……日銭を稼いだり、店に勤めたりって感じ?
その次が職人街、そのまま腕に職もつ人たちが暮らす地区。
そのあとは商人地区とか、一般地区。どーゆー分類かはわからないけど、真ん中にある城に近づくにつれて、道が広く家も大きくなっていく。
王都は中央に城があって、放射状に街が広がっているそうです。
城に近いほど身分が高い。
もちろん俺たちはモロ近い場所らしいですが。
放射状に広がった街を東西南北でさらに区切っていく。今入ったのは南門。
南北は今言ったような街がひろがる。
東西はちょっと違うんだ。東は農家とか牧場が多いとされている。
なんか、向いてるらしいよ?
で、東地区の中央に学園がある。
周りには研究所やら訓練所やら……公的機関やらがあり、そのために小さなお店が点在しているって本に書いてあった。
ハノエルには、5年あっても回りきることはできないだろうなって思う。まあ、そもそも外に出してもらえるか……それが問題かもねえ。何せ、体力ない、身長ない、力ない……ナイナイづくしの変態ホイホイですからねえ。
魔法は使えるけどさ。
『転移』魔法でもない限り逃げられないよねえ?

さて、俺的には初めて行く我が家は、南区の一等地にあるらしい。
ちなみに、公爵家は4家あったとおもう。
南北東西に一軒ずつだったかな?
うちは筆頭にあたるので南なのです。

「きゃー!」

ヒヒーン!
ガタンっ!

馬車が急停車しました。

「皆さま、お怪我はありませんか?」
「ハル、大丈夫?」
「うん。」

当たり前だよね。兄様に抱きしめられているのだから。
リオーラは父が抱えています。
ルイくんは剣に手を添えて馬車の入り口を伺っている。
まあね、襲われてもおかしくない身分だし、南区のまだあまり治安がよろしくないところですから。
でもね、真昼間から大通りでもしことを起こそうってんなら、馬鹿としかいいようがないです。
ただ、急停車する前に、女の子の悲鳴が聞こえた気がするのですが、何事なんでしょうかね?

「ルイ、ここはまかせます。私は外を確認して参ります。」
「はい、おじいさま。」
「セバス、頼んだぞ。」
「御意。」

セバスが表に行くためにドアを開けると、一瞬だけ声が聞こえてきた。
女の子が怪我をしたようですが、どうやら、その子とその子の親と御者で揉めている感じがします。
……なんでしょうねえ。

表でガヤガヤと人の気配が強くなって、しばらくするとセバスが入ってくる。
そのあと、なかなか馬車が走り出さないので、仕方なくセバスがまた外に。
一体何ごとなんでしょうかね?
父が姉を母に預けて、窓のカーテンを少しだけ開けて見ている。
大きな溜息のあと。

「どうやら、当たり屋のようだね。子供をわざと馬車にあたりにいかせたようだ。
子供の状態もお構いなしに、セバスに文句を言っているようだよ。」

……この世界にも『当たり屋』なんていう、しょうもない奴らがいるようです。
それも子供にさせるなんて!
最悪な親ですね?

「大丈夫なのですか?」
「ああ、ハルは心配しなくてよい。たぶん……アズリアに治療させている。金を要求しているようだが、一度取れてしまうと、繰り返されてしまうからね。
いつ、子供が過剰に怪我や当たりどころが悪くて死んでしまう可能性もある。
たぶん、セバスは払わないだろう。」

そうだねー。
そんな別の意味で腐った人間は、子供を使ってまた同じことをするだろう。
味を占めるというやつだ。

でもその時、かすり傷で済むかはわからないし、下手をすれば死んでしまうかもしれない。
それに貴族であったら気にしないで過ぎ去るんじゃないかな?普通。
いや、逆に貴族の馬車を止めたとして、捕まるかもしれないよ?
だってこの世界の『平民』の命は、軽いのだから……。

「父様、僕も見ていいですか?」
「おもしろくはないよ?」

そういいながらも俺を抱っこして見せてくれた。
!!!!!!!!
マジか………。
たしかに服からして、平民と言われる最下層の人だと思う。
その人の子供は痩せ細っているけど……たぶん、見間違えじゃなきゃ、『ヒロイン』だ。髪色が黒……黒を持つのは神の巫女だけなのだから。
花浦幸、いや、名前が『幸』かはわからないか。
違っていたら、プレイヤーがいることになる。つまり、ゲームだとはっきりするだろう。
でも『幸』のままなら判断はつかない。
しかし、早くね?
遭遇するの。まだ、男爵の養子にもなってないみたいだし。
それに、『孤児』だったはずなんだけどな。
ここでもまた、ズレがでている。
それとも俺の勘違い?
いや、孤児院出身のはずだ。

まあ、ズレをたくさん製造している俺が言うのもなんですがね。

チラ見したけどさ。
親と一緒に文句というか、魔法で治してもらっても『痛い、痛い。』言ってるみたい。
……やばい、ヒロインの性格、悪いかもしれませんよ?
親の背中をみて育ちますし?

「……性格悪そうな女の子ね。絶対に友達になりたくないわ。」

姉がボソリと呟いた。

姉様、ぜひ!友達にはならず、近寄らないよう願い奉ります(合掌)!



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