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レポ1〜明成と異世界〜
あれ?どうしてこうなった?
しおりを挟む食堂らしき場所に行くのも、距離があるからね?
ってことで、抱っこで(筋肉を堪能しながら)目的地にいく。
素晴らしい!
筋肉自動車ですね。
よく、アキも好きなラノベで主人公が子供になっちゃって、『抱っこ』でガチ筋マンさんたちに運ばれて『羞恥』悶えシーンがあるじやないですか?
アキに言わせると、なんてもったいない(じゅるり)シーンではないかと。
アキだったら、もうもうもうもうもーーーーーーーーー!って牛になるくらい『堪能』しまくりやがります!
右にフロリアさん、左にセディの筋肉に囲まれて眠る事ができたなら……アキは文字通りに、昇天してしまうんではないでしょうか!
そんな妄想に色馳せながら……アキは筋肉を堪能しまくりました。
またまた、おっきな扉の前に来るとやはり兵士の筋肉さんたちが、守ってます。
今のところ、兵士マンさんたちは皆、アキの理想ではないけど、筋肉を着ている方たちで兵士さんは筋肉マンばかりだとほくそ笑む。
今のところ贅肉マンと豚マン君たちは、王様とあの二人の王子様だけみたいなので、できたらあまり見たくないかなあ。
扉が開くとあのミカエルさんという名前の筋肉執事さん(?)がお出迎え。
「おはようございます。セドリック殿下、アキ様。」
「ああ、おはよう。」
「おはようございます。えっと、ミカエルさん。」
にっこりと挨拶すると、ミカエルさんが微笑み返してくれました。
うーん。
素敵筋肉おじさま!の微笑みは、やっぱり素敵です。
やっぱり……できたらお仕事したいです……切実に!
だって、整体師の仕事はアキにとっての趣味と実用を兼ねた天職!
なのだから。
しかし……自分の手を見る。
小さい手だと……自分独自の技や道具を作らないといけないかもしれない。うむ。指は細いからいい感じにツボには入りそうだ。
でもねえ、力がどうかな?
でも、再生魔法!習得するとか?あ、よくラノベやゲームにあった『身体強化』!あれならば、今のアキの力でも思う存分できるかも。
よく、整体で痛かったり痛くなかったりがあると思う。もちろん技量の差もあるけどね?それ以上に整体師のやり方もあるんだ。
痛くないやり方もあるし、症状や場所によってはどうしても痛みがでる。
足つぼなんかいい例かな?
悪いところは、やはり痛みが強いんだ。力をかけなくてもね。
などなど考えてる間に、テーブルについたのだけど。
まあ、テーブルが高いというのもありますが、セディくんのお膝の上に座らされました。
まあ、ね。
アキは筋肉を感じ取れて良いのだけど、セディは食べにくくないんだろうか?
「おはよう、アキ。」
と目の前の席……とは言ってもテーブルが大きいので、かなり離れてますが、フロリアさんが挨拶をくれた。……やはり、無表情なのですね。でも、声は優しい。
絶対にフェイスマッサージしてあげたいな。
「おはよう。フロリアさん。」
はあ、やっぱりフロリアさんは素敵な筋肉なのですよ。
「あ、アキ殿。」
あ、朝から贅肉王にあってしまいした。
ん?
もしかして、ここは王族専用の食堂?なのではないですかね?
アキは、この世界でなら『どこの馬の骨ともわからない小僧』ですがいいのかな?
あ、いいのか。
『絶滅種』だから、保護対象らしいし。
ここにいたら9割以上は、筋肉さんたちに囲まれるし。
さらに素敵な筋肉に出会えるチャンスがある。
「おはよう、アキ。」
「おはようございます。王妃様。」
「……あき殿?」
んー。王妃様はやっぱりスレンダーだね。でも、素敵ですよ。
「ひぃぃぃ。な、なぜ、いるぅぅぅ。」
「あ、あくま、あくまだ。」
んー?
なんだか耳障りな、豚マンくんたちがいます。
ちろっとみたら、油をいっぱいふりまいてさらに俯き、大人しくなりました。
なんだか、心外だなあ。おばけでもみたみたいじゃないですかね?
アキは、こんなに……可愛いんだよね?だって、ボンジュール系だったもん。
「あの、アキ殿。なぜ?儂をむし…「ねえ、セディ。」」
「なに?アキ。」
「なぜだぁぁぁぁ。」
とへんな声がするけど、……あんまり無視したら、不敬かなあ。
「あきは、お腹がすいた。」
ん、もう。ペコペコ。
「おおそうか。ミカエル早く、アキに食べさせてあげなさい!」
セディではなく、贅肉王がミカエルさんに命令した。
目の前に美味しそうな食事が用意される。よだれが口に溢れてくる。
「王様ありがとう?」
疑問形にはなるがお礼はいった。
「ん、ん。よい。たくさん食べるが良い。」
何故だろう。満面の笑みを浮かべる王様からは、犯罪臭がするのは。
そして何故か……すでに王様の威厳がなくなってる?
気がするね。
なんでかな?
双子王子(双子か知らんが)も、失礼だよね?ちらっとみては汗汗(油油)しています。
で、見知らない顔の男があと二人と女の人があと一人いますが、誰でしょう?
それと、Aくん、Bくん、Cくん。
あと一人はおじいちゃんかな?すごく優しげな。
んー。筋肉はかなり衰えてるけど、すらっとしていて姿勢もいい。でも、肩こりが酷そう。
首のリンパも張ってないかなあ。
「さて、全員揃ったな?」
「そうですわね。」
「では、食そうか。」
「「まってください。」」
でーすーよーね?
だって、この中に知らない子が混じってるんだよ?
誰って、もちろんアキだよ。
ストップをかけたのは二人の男性。
AくんもBくんも静かだね。
Cくんはニコニコしてるだけ。
もう一人の女性らしき人も笑顔が張り付いてます。でも、目は笑っていないね。
アキは人観察が得意なんだ。
だから、見た目には騙されないよ。
うーん、発展途上な筋肉が多いのかな?
うーん?
ちなみに、うーん。キラ男たちにはA、B、Cとつけた。
AとBはまんまエードルとビードル。うさ耳Cはわからない。
で、新たな男性二人はDとEということで。女性はFで。名前がわかるまでね。
「ああ、そうだったね。」
「自己紹介をした方がよろしいわね。」
と目の前にご飯が……と思いつつ、自己紹介を我慢して聞きます。あまり興味がない人もいますがね。
まずは、と。
贅肉王様は、ローゼン様。銀の瞳に黒猫耳と黒尻尾。
獣の国はパンサー族が王として君臨するとのこと。
パンサー族は魔力が高く、知力も高いとされているらしい。
パンサー姓を名乗れるのは、パンサーの力をもって生まれた直系のみだという。
王妃様はメインク族。大型猫獣人の一族だとか。
名前はルイーズ様、銀猫耳にふわふわの猫尻尾。
で、第一王女で王太女。つまり後継者ってことだそう。黒猫耳に黒尻尾に青から水色の瞳。
第二、第三王子は猪族。
脂肪の塊です。
第三王子がセディ…セドリック。
黒猫耳と黒尻尾に金の瞳。
ここまでが、継承権がある王子たちだそう。
で、Dくんは第四王子。
白のうさ耳と尻尾をもつ青い瞳。
Eくんは第五王子。
白い猫耳と白細長尻尾に紫の瞳。
Fちゃんはくんでした。
長い髪でドレスなので女の子かと思ったら第六王子だそう。
黒いふわふわの猫耳に黒いふわふわの尻尾で、銀の瞳を持っています。
で妾妃のキラ男たち。
エードルさんとビードルさんは双子の兄弟で、それぞれ第一王子と第二王子の母だとか。
Cは、残念シードルでなく、マレイさん。ウサギ族だと。
第四王子と第五王子の母でした。
最後の女の子みたいな第六王子は、フロリアさん、セディと同じ正王妃のルイーズ様が母だそう。
こーしてみると、フロリアさんだけ父親似なんだね。
まあ、女の子は父親似で男の子は母親似と言いますからね。
おじいちゃんは、王様のお母さんで……?お母さん?ま、いっか。
レイールさん。で、先代の王様は伏せっているらしい。
滅多に人前に来ないんだって。
で、最後にアキの紹介は……フロリアさんとセドリックの婚約者で人属のアキ。
という説明をされました。
???
なぜ?二人の婚約者に?
いつなった?
あれ?
で、頭が?????状態にされたまま、静かに朝食が開始されたのだった。
応援ありがとうございます!
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