僕、店長好きなんですけど

遠山じん

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僕が買ってあげたかった。

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そうだ、言わないと
「広樹さん、あのですね、」
ガサガサと鞄を漁る。
………みつけた!
「じゃーん!チケットです!!」
どうだとばかりに見せつけた。
広樹「どうしたの?それ」
キョトンとしてる。珍しい。
「一緒に行きましょう!!」
そう、このために頑張ったんだ!!
広樹「はぁ~~」
え??ため息?どうして?
広樹「本当に直樹は健気だね……
言ってくれたら買ったのに」
もしかして、泣いてる……?
「広樹……さん?」
広樹「直樹が頑張ってくれたんだ
行こう!!」
僕は、デートの予定が決まって
ウキウキした。
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