チートを望んだ少年と最『恐』の竜。「友達になろう」「え?やですけど……」

滑るさん

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閑話一覧(番外編のようなもの)

閑話 息抜きしすぎなクリスマス

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今日は王都で大きなイベントが開かれている。


『クリスマス』


昔。王都の王子が遠くの国の愛する婚約者の為に、気持ちの込められた咲き誇った一本の青い花をあげたのが始まりだとされている。
二人は愛でたく婚約し、その様子を見ていた王様は記念として国民にもと愛する人にプレゼントを送る行事とした。そのイベントをクリスマスと名付けた。

クリスマスは年に一回、好きな人や片想いの人にプレゼントを送る習慣ができた。
住んでいる人達もそうだが、クリスマスイベントの為にと足を運んで来ている冒険者も少なくない。
男達の笑い声を上げながら盃を交わしている者やプレゼントを送り、新たなカップルが誕生する中。二人の冒険者が小さな飲み会を開いている。
一人は主人公である朝日竜亮。仲間達はそれぞれでクリスマスを楽しみに行っている。
もう一人はクリスマスということで遊びに来た、作者である。作者は頭に深くフードを被ってよく顔が見えない。
男なのか女かもわからない。



「いや、あのさ。更新全然ない中、クリスマスやってもいいのか?作者」

「あ、大丈夫です。遅めのクリスマスと思ってくれたら。もしくは、楽しんで読んでくれたらと思っております」

「相変わらず好き勝手だな。読者が逃げるぜ?」

「むしろ楽しく読んでくれるだけで私は嬉しいよ?まだ話しを完全に完成してはいないだけで。キャラとかこれからネタは考えてはいるんだよ。これでもね」

「それでいいのか作者さんは………」

「それでいいわけないだろ!クリスマスは友達と遊びたいよー!家なんてやることネタ考えるかゲームだけだよぉー!」

「ちょ。作者さん?」

「それに対してよぉ!友達は彼氏とか彼女とか居てよぉ……。爆発ボタンないかな……」

(職場上司の愚痴を聞かされてるみたいだな、俺。お酒でも入っているのかその飲み物?)

「色々と溜まってるんだな。作者」

「お前もいいよな。仲間がいてさぁー。女の子もいるわけでしょー。竜亮さんよー。私に仲間を分けてくれよ」

「仲間を物みたいに言わないでくれ。一緒にパーティーで狩りにいくのなら、いいけどさ」

「いや、私はあくまで息抜きとしてここに居るわけだから。それにちょっと竜亮達の様子を見に来たこともある」

「見に来たって………。まだ戦闘中だよな?」

「…………そんなこと気にすんな!( ・∀・)ノ」


今、間あったよね。顔文字使って許されると思ってるよこの人。
息抜きと答えられても、どう反応していいか分からない。
呑気に作者は飲み物のつまみとして、クリスマス限定のお菓子を頼んでいる。

店員が持ってきたのは、柔らかいスポンジの上に甘さ控えめのクリームが塗られており、甘酸っぱい果物やブルーベリーに似た果物が沢山乗せられている。
さらに、小さい器に入っている紫色の甘い果物のソースをかけたら完成。


「あ!いただきまーす。………ん~甘ーい」


スプーンで上からクリームをすくい、口に運ぶ。
幸せそうににやける口元しか見えない俺でも、美味しそうに見えたので食べてみる。


「あ……。確かに甘いけど、しつこくないな」

「限定なだけあって食べやすいお菓子だね。………お菓子というよりケーキっぽいけども」

「それな。スポンジもフワフワしてるし、上に乗ってる果実と食べれば味が変わるから、飽きないな」


どうせだったらひーちゃん達も誘えばよかったなと心底思った。
最初は一人分でも多く思えたが、すぐに無くなってしまった。この店舗に女性の客が多いのは、限定のお菓子目当てで来ているのか……。
限定のお菓子は、他にも三種類あることもお客を引き寄せるきっかけでもありそうだ。


「さて、私はそろそろ行かないといけないかな。君の大事な皆が来るだろうし」

「皆?」

「それじゃあ、会計は私が済ましておくからゆっくりしていきな。主人公くん」

「あ、ありがとう。………メリークリスマス」

「珍しく聞いたね、前世言葉。メリークリスマス!竜亮」


扉から出ていくのを見届けて、俺は一息ついた。
彼か彼女か最後まで知らなかったが、また何処かで逢えるかもしれない。
一体何者かはさておき。皆とはどういうこと……。


「あーー!竜くんここに居た!Jさーんここにいましたよー」


………そういうことか。


「リュー!どうして場所を伝えてくれなかったのだ。何時間探したと思っておる!」

「………絶対探してなさそう」

「確かにな。Jは探して10分で小僧のこと忘れてたぞ。」

「何を言っておる!私は探して屋台に寄ったり、聞き込み調査もしたのだぞ。……焼き鳥は美味しかったガナ」

(明らかに食べ物に釣られたな。ドラゴンの威厳はないのか)

「竜くん。目を瞑って手を出して」

「え。わ、分かった」


ひーちゃんに言われるがまま、目を瞑り、手を差し出した。
そして、手の上に少しばかりの軽い重さが伝わった。


「目、開けていいよ」

「………!これって」


手に乗せられていたのは、小さな兎のぬいぐるみだった。水色の毛並みをしているような兎に、耳にはリボンが付けられていた。


「これは……プレゼント?」

「そう。この日の為にちょっと貯金してたんだ。このイベントの為にね。皆で貯めたお金じゃなくて自分で貯めたやつで買ったの」

「それを、わざわざ。モフモフ好きなの分かって兎を選んだんだな」

「それもあるし。その兎ね、何処となく竜くんにそっくりだったから買ったのも理由の一つだよ」

「俺にそっくり?……全然分からん」


かわいい兎の顔を見て俺にそっくりとはどういうことだ。横から『ヒューヒュー』と茶化すJは後でしばくとして。
ひーちゃんから貰ったプレゼントは大事にしよう。
心がくすぐたかった。
今度のクリスマスプレゼントお返ししなきゃならないな……。




それに………。


探していたことは本当の事なら、申し訳ない。
それほど仲間として、友達として、家族として大事にされていたんだ。
むしろ、支えられたのは俺の方かもしれないな。
もしも、俺を保護したのがJじゃなければ。もしくは違う場所に居たら状況が変わっていたかもしれなかった。ここには居なかったかも………。

この出会いに感謝しなきゃだめなんだろうな。


「ありがとう。探してくれて」


そして、出会ってくれて、ありがとう。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
皆様。凄く久しぶりの投稿です。
なんでしょう、言い訳にもならないかもですが、今投稿されている話を少しずつ修正を行っております。
もしも、知ってる人なら『あ、ここ変わってるな』と気づいてくれたら……。嬉しいです。

それでは皆様。メリークリスマス&良いお正月を。

_(..)_ペコリ
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