チートを望んだ少年と最『恐』の竜。「友達になろう」「え?やですけど……」

滑るさん

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プロローグ

第0話 死んでしまったようだ。

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『おめでとうございます。あなたは『転生できるで賞』に選ばれました』

「はあ?」


何でここに居るんだっけ?ああ、家から出て、コンビニで予約しといたゲームを取りに走って……。
信号を渡った時に、横には大型自動車が…………ーーー


(死んだんだ、俺)


変に納得した俺は、まず目の前にいるテンション低めで真っ白な服と髪をした誰かさんが言った『転生』という言葉が気になった。


「転生って、あの有名な?」

『はい。あなた方が居た世界。所謂地球は二次元がお好きだと記憶しております』

「記憶……、一般人はそうじゃないと思うが」

『え?そうなんですか。私が逢ってきた人達は『アニメの世界に行きたい!』だとか『ハーレムを作らせてくれっ!』とかですが……』


うん。それはお好きな人達だわ。ごめん。しかもオタクで太った奴やガリガリの奴だったら気持ち悪いな………。


『別に大丈夫ですよ。気にしませんから』


あ、読まれてたんですね。


『はい。あなた方人間で言う、神様ですから」


サラッと自分を神と名乗った。今、言われて納得した俺。神様なら、その人達と同じく俺が望んでいる物も叶えてくれるかもしれない。


「神様ならさ。チートにすることは出来るんだよな?」

『出来なくはないですが……。では、あなたは『チート』を望むんですね?』

「おう」


即答すると、真顔神(仮)は、悩んで数秒後。


『それは無理です』


と即答された。


「はあ?何でだよ………。二次元の好きな人の願いを叶えてきたんだろう。それを……」

『叶えたとは一回も仰っておりません。叶えた覚えもありません』


俺は異世界でやってみたかった事を、何度も何度も両手を会わせながら、なんとかチートが欲しいとお願いする。


「神様なら叶えられるだろ!そこをどうにか…」

『ダメです』

「そこを……」

『ダメです』

「どうにか……」

『ダ、メ、で、す』


しつこく言い続けると、ずっと真顔だった神は険しい顔になっていく。


『………申し上げませんが、その様な願いを叶えることは出来ません。ごめんなさい』


険しい顔をしながら、頭を下げる。それでも俺の怒りは収まらなかった。


「~~~っ!!この、真顔神!」

『何ですかそれ。言われたことないですよ』


もう(仮)なんて要らない。俺は頭に浮かんだものを喋り続ける。


「真っ白人間!お化けやろうっ!俺より背高いくせに、ばーか、ばーか!」


小学生みたいな悪口だが、真顔神には効果抜群だったようだ。


『………そこまで言われたのは、あなたが初めてです。………わかりました。』

「お?もしかして『チートじゃないですよ?』えー」

『あなたには、転生したら死んでもらいます。すぐにとは言いません。あなたの転生する場所で、すぐ死ねる所になっただけです』


真顔神は表情を一つ変えずに、ペラペラと喋る。内容がとんでもない物であることに気づくのに、数分かかった。


「は、はぁ!?転生する俺にし、死ねってどういうことだよ!お前、それでも神様かっ!」

『逆ギレはやめてください。私をここまで怒らせた天罰と思ってください。それでは………幸運を祈ります』


真顔神がお辞儀すると、地面が消滅した。下は暗闇で、どこに繋がっているか分からない。俺は何も出来ない悔しさと、神様に対する怒りに溢れながら落ちていく。
意識が失うまで、怒りは収まらなかった。











『真顔神……か。しっくりくるし、今度から使わせてもらいますね。』


真顔だった神様は落ちていく竜亮を眺めながら、微笑んだ。






ーーーーーーーーーーーーーーー
二作目です。


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