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第3章 二人の冒険
第21話 初!フリーな職業。
しおりを挟むギルド登録が終わったところで、ショーさんが作ってくれたギルドカードを握りしめ、ヘンリーが座っている席の隣に座る。
「改めて、ギルドの仲間入りできておめでとう。とはいえ、入ったからって調子に乗らないようにしろ。死にたくないならな」
「そんなのわかってるよ!別に言わなくても……」
「言わなきゃすぐ死ぬバカがいるんだ。わかったなら、自分のステータルでも見てろ」
そう。ギルドカードには、自分のステータルが表示されている。本人しか見ることが出来ない為、個人情報が漏れることはまず無いという。(ショーさんによれば)
ギルドにはランクがあり『E、D、C、B、A、S、X』となっている。一番高いのが私のランクである。
さて、ここで私のステータルを公開しよう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
◇ハヤセ・ヒトミ
種族 人間
職業 フリー
称号 シン・カグヤの加護、死神に愛されし者
ランク X
レベル 1
体力 2100/2100
魔力 ∞/解析不能(ペナルティ、性別転換)
腕力 500
素早さ 3500
スキル
魔力極大上昇(自動)、死神の鎌、死神の声、モンスター創造(一回のみ)、使い魔契約(一回のみ)、全魔法(省略)、死神召喚
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
私は思った。チートだわこれ。なに?死神に愛されし者って?いつ好かれたのかわかんないし!死神じゃなくて精霊とかがよかった………。
まさか魔力が解析不能ときて、驚きのあまり顎が外れそうだった。真顔神さんが答えた通り、チートがあるのはわかってたけど、死神はないでしょー。
(ヘンリーに言ったら、どうなるんだろう)
喋ったら、『お前、バカか?』と言い返されそうなので、口は閉じておく。
(そういえば、ヘンリーが変わった事を喋っていたな。フリーって何だろう)
私の視線に気づいたのか、赤い飲み物が入ったグラスを飲み干した。
「なんだ。気になる事があるなら言え」
「職業のところにフリーって書いたでしょ。あれはどんな意味があるのかなーって」
「あれか。フリーはそのままの意味で『自由』な職業の事だ。魔法使いにすると魔法しか使えず、物理系が出せなくなる。魔物使いになれば、魔法が使えても下級魔法しか使えなくなる………といった欠点がある」
「欠点だらけだね…………あ」
私のステータルにモンスター創造と、使い魔契約があった事に気づく。もし、フリーじゃなかったら、魔法使いなのか魔物使いなのか、曖昧になるとこだったね。
あ、ヘンリーが言った意味がわかったわ。
「あのー、私のスキルにモンスター創造なんてあったんだけど?」
笑い掛けると、グラスを落とす音が響いた。驚いた顔をしているヘンリー。周りを見渡し、私を外に連れ出すと焦った声で言う。
「人前でスキルを教えちゃだめだ!スキルは個人情報を教えてるようなものだ。聞こえなかったからいいものの………。下手したら噂が広がって……」
「ごめん!わかったからっ!手を離して、痛い」
痛いと言うとすぐに離してくれた。
「……フリーでよかったな」
「あ、うん。そうだね、結果的にありがたいかな。で、モンスター創造は一回しか出来ないらしくて」
「そうだな。強力な魔物を何匹も創造されると、ギルドから危険視されるからな」
うんうんと頷いていると、ポケットに入れたギルドカードが光だし取り出してみると、『創造しますか?』と書かれている。
「なんて書いてある?」
「モンスターを作りますか的な、こと」
「職業がフリーだからいいじゃないか。したいならやればいい」
やる!と言い切ると人目がつかない所でやろうと、協会に似た建物の中に入る。マイナーな音楽が響き、タンドガラスが色とりどりに光、神秘的な雰囲気を漂っている。
「………ここは?」
「ここはテイム専用の協会だ。普通はモンスターを連れてくるが、モンスターを創造するならここが一番良いだろう。管理人には上手く言っておくから、やってみろよ」
やけに優しいと思ったが、そこは甘えることにする。ヘンリーは管理人と話す為、一旦離れる。
ポツンと独りぼっちになったが、この方がやり易く、人目につかない。
私は直ぐ様、スキルを発動されると魔法陣が展開された。紫色に光る魔法陣に、使い魔にしたいモンスターを頭に思い浮かべる。
(何がいいか~な。犬もいいし鳥も良いけど、爬虫類も捨てがたいな。あ、兎でもいいかも………)
ギルドカードには『爬虫類の何にしますか?』と表示された。爬虫類限定かよ!とツッコんだが、いちいち文句を言うのも悪い。
『爬虫類をお選びください。
○ヘビ
○トカゲ
○イグアナ
○ヤモリ
○カメレオン
○カメ
とこんな感じ。日本にも居る生き物がいてよかった。私はヘビも好きだけど、トカゲがダントツに一位である。
トカゲを選ぶと魔法陣が紫から緑色に変わり、球体が浮いている。
『ーーーーーーーここは、どこ?』
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次回、新たな仲間。
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