異世界転生したら生まれた時から神でした

うた♪♪

文字の大きさ
12 / 58
第2章

あの頃のトラウマ

しおりを挟む
今は夜の11時くらい。
みんなは寝ているが、精霊と悪魔はあまり寝ないらしくまた2人と1匹で体を動かしに行った。
今は宿に俺と、ルルと、ユイの三人でいる。
二人は先に寝てしまった。

俺はルルの横に座っている

「すぅ~~はぁ~~~」

ルルは可愛らしい寝息を立てながら寝ている。

俺はルルの寝顔に見とれていた。

ルルの頭を少しなでようと思い手を伸ばした。
するとルルは目が覚めたらしい

「エリック、何してるの?」

昔聞いたことのある声に近かった。
次の瞬間、あの頃のトラウマが蘇った。




あの頃(転生する前)の生活は酷かった。
金銭面ではない。
学校から家に帰ると、だいたい酔った母が家にいた。
家事などは一切やらないため、全て俺に任せっきりだった。
父もいるが普段は競馬かパチンコに行ってたまにしか帰ってこないというとんでもない荒れっぷりだった。

ある日、学校から帰ると父がいた。
すると父は

「おいだいき!俺は競馬で負けてイライラしてんだ!」

そう言うと俺のことを殴ってきた。
それだけでなく、うずくまっている俺のことを殴り、蹴りを繰り返した。
そこに母が起きてきた。

「何やってるのさ?」

「ムカついたから八つ当たりしてだけだよ」

「丁度いいや。私もストレス溜まってるんだ。」

そう言って二人で俺のことをボコボコにしてきた。
これはこの日だけでなく何回もあった。

そしてまたある日、学校が忙しくて家に帰るのが遅くなり、夜ご飯を作らずに塾に行った。
帰ると母が怒っていた。

「だいき!晩飯はどうした!?殺されたいのか!!」

母の手には包丁があった。
そして母は俺の手や足をその包丁で傷つけていった。

(もう嫌だ。死んだ方がマシだ!)

今思えばアイスを買いに行ったのは夏だからではなく、
家にいたら何をされるか分からないために外に出た。そして死んだ理由は交通事故ではなく、車に飛び込んで自殺・・・・・・






「ック!エリック!」

ルルの声が聞こえてきた。
俺はとっさにルルと距離を取り、部屋の隅で体育座りをして丸くなった。

「エリック、どうしたの?」

ルルが近づいてくる。
ルルを見上げると、母の顔だった。

(これは幻覚だ!そう!幻覚だ!)

そう思っても恐怖はこみ上がってくる一方だ。

「エリック!?どうしたの!?」


ルルSide
(エリックがおかしい!異常なまでに怯え、震えている。)

そう思い、私は手を出した。
すると余計に怖がっていた。
母性本能が働いたのか、気づいたらエリックのことを抱きしめていた。

「エリック、どうしたの?」

抱きしめているのでエリックの震えがより一層伝わってくる。

「ぐすんっ・・・ううっ」

「私が何かしたなら謝るよ?」

そう言うとエリックが口を開いた

「怒って、ない?」

「なんで怒らないといけないの?」

「俺、寝てるルルの、頭を、撫でようと、したから」

「そんなことで怒るわけないでしょ」

「じ、じゃあ、お母さんや、お父さんみたいに、殴ったり、蹴ったり、包丁で傷つけたり、しない?」

「え?」

エリックの口から出た言葉は意外だった。

「お母さん達がそんなことしてたの?」

「違う、地球に、いた時の、両親」

「・・・っ!」

(地球のエリックの親がそんなことを!?許せない!でも今はエリックを落ち着かせないと!)

「大丈夫だよ、エリック。あたしはエリックに撫でられるのは好きだし、少しくらいのイタズラなら大丈夫だよ」

「ぐすんっ、ほ、ほんとに?」

「ホントだよ、エリック。私は怒ってないよ」

そう言って私はエリックに軽いキスをした。

「だからエリックは怯える必要は何も無いんだよ。とりあえず落ち着こう、ね?」

「う、うん」

しばらくエリックのことを抱きしめているとエリックから力が抜けた。
見てみると寝ていた

(よかったぁ。)

「もう大丈夫だよ、エリック」

そして私はエリックをベッドまで運んで隣で一緒に寝た。


エリックSide
なぜあの時、いきなりあんなことを思い出したのか不思議だった。

(朝起きたらルルに礼を言っとかないとな。)


朝の8時頃


「ルル、そのー、昨日はありがとな」

「私はいいけど、エリックはもう大丈夫?」

「あぁ、おかげさまでな!」

「良かった。昨日のエリック、本当に怖かったんだからね!」

「ごめんって。」

「ま、エリックが元に戻ったんなら私はいいけどね!」

そこに他のみんなが合流した。

「おはようございます、ご主人様(主)」

「ニャー!」

「おう!おはよう!」


今日はダンジョンに出発する日だ。

「よし!準備が出来たら出発だ!」

そう言ってみんなはダンジョンに行く準備を始めた。






◆❖◇◇❖◆◆❖◇◇❖◆◆❖◇◇❖◆
お気に入り数が450超えました!
一日で200以上増えたのでびっくりです笑
これからもよろしくお願いしますΣ(゚ω゚ノ)ノ
しおりを挟む
感想 92

あなたにおすすめの小説

八百万の神から祝福をもらいました!この力で異世界を生きていきます!

トリガー
ファンタジー
神様のミスで死んでしまったリオ。 女神から代償に八百万の神の祝福をもらった。 転生した異世界で無双する。

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業

ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。

RPGのストーリー開始前に殺されるモブに転生した俺、死亡フラグを回避してラスボス助けたら女主人公が現れてなぜか修羅場になった。

白波 鷹(しらなみ たか)【白波文庫】
ファンタジー
――死亡フラグのあるモブに転生した。なぜか男主人公の姿で。 王国に孤児院の子供達を殺された少女ミュライトがラスボスのRPG『プリテスタファンタジー』。 物語後半でミュライトと主人公は互いに孤児院出身であることが分かり、彼女を倒した主人公がその死を悲しむ絶望的なエンディングからいわゆる「鬱ゲー」と呼ばれているゲームでもある。 そして、そんなゲームの物語開始前にミュライトと同じ孤児院に住んでいた子供に転生したが…その見た目はなぜか男主人公シュウだった。 原作との違いに疑問を抱くものの、このままストーリー通りに進めば、ミュライトと主人公が戦って悲惨なエンディングを迎えてしまう。 彼女が闇落ちしてラスボスになるのを防ぐため、彼女が姉のように慕っていたエリシルの命を救ったり、王国の陰謀から孤児達を守ろうと鍛えていると、やがて男主人公を選んだ場合は登場しないはずの女主人公マフィが現れる。 マフィとミュライトが仲良くなれば戦わずに済む、そう考えて二人と交流していくが― 「―あれ? 君たち、なんか原作と違くない?」 なぜか鉢合わせた二人は彼を取り合って修羅場に。 こうして、モブキャラであるはずのシュウは主人公やラスボス達、果ては原作死亡キャラも助けながらまだ見ぬハッピーエンドを目指していく。 ※他小説投稿サイトにも投稿中

異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~

北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。 実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。 そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。 グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・ しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。 これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います

ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。 懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

処理中です...