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東堂京介

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第2章

第2話 浅沼蒼一

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【週刊報道ジャーナル 特集】


「RePurge」という名の実験


改革か、それとも危うい賭けか?

執筆:田中圭吾(週刊報道ジャーナル 記者 / Inovex 記者)


大和テレビの新番組「RePurge」は、初回放送から大きな波紋を呼び、視聴率は予想を大きく上回った。 

従来の報道番組とは異なり、内部告発者の声を積極的に取り上げ、ネットとの連携を強める手法が特徴だ。


しかし、それは「真実の追求」か、それとも「視聴者の期待に迎合する番組作り」か?


番組の手法は劇場型とも言える。スポンサー企業の社長を番組に招き、視聴者と直接対話させる戦略は、透明性を高める一方で、企業側の反発を招く可能性もある。

視聴者がこの番組を「鋭い報道」と捉えるか、「過剰な演出」と見るかは、今後の展開にかかっている。


AI討論


新たなメディア革命か?


RePurgeと並行して導入されるのが、AI討論解析システムだ。討論参加者の発言をリアルタイムで解析し、「政治的傾向」「論理性」「感情的バイアス」を可視化することで、視聴者に新しい議論の形を提供しようという試みだ。


だが、AIの判定基準が本当に公正かどうかは疑問が残る。

視聴者にとっては新鮮な試みだが、論争の結果がAIの解析によって左右されるとなれば、「評価の基準は本当に公平なのか?」という議論が避けられない。

すでに番組内部では「AIの公正性自体を議論する」という案も浮上している。


東堂勝吾の手腕


改革者か、独善的な挑戦者か?


この一連の動きを指揮するのが、大和テレビ社長・東堂勝吾だ。彼は「テレビの革命児」とも言われるが、その手法には疑問も残る。


彼の戦略は大胆である一方、視聴者の熱狂を利用して番組を盛り上げることに重点を置きすぎているのではないか という指摘もある。


例えば、企業の社長を番組に招く試みは、視聴者にとっては面白いものだが、一方で「見世物」として利用している印象を受ける部分もある。


また、AI討論の導入に関しても、「公平な議論を可視化する」としているが、その運用次第では結果が偏る可能性もある。
東堂社長が、こうした疑問に対しどのような説明をするのかが、今後の焦点となるだろう。


今後、RePurgeが「報道の新しい形」として確立されるのか、「視聴率至上主義的な番組」と見なされるのかは、第2回放送の内容次第だ。

そして、AI討論の運用がどこまで公正なものとして受け入れられるかも、大和テレビの今後を左右するだろう。


東堂勝吾は、果たして本当に「メディアを変える男」なのか? 

それとも、自身の理想を押し付けるだけの独善的なリーダーなのか? 

次の一手が、その答えを示すことになるのだろうか。今はまだ厳しく注視していきたい。






「何ですかこれは!」


 真帆のデスクに週刊誌が叩きつけられる。


「週刊経済ジャーナルですか、今日出たんですね。」

 真帆はうるさいなと少し思ったが、最近では起伏の激しい環境に置かれることにも慣れてきたので表情を変えることもなく対応する。
人とは慣れるものなのだ。


やたら怖い妖怪みたいな爺さんや、デリカシーのかけらもないブルドーザーみたいなおっさんに比べれば可愛いものである。


何せ目の前にいるのは真帆の後輩なのである。

入社当時から知っている、可愛い、いわけではないがまあ見知った後輩である。

ちっとも怖くない、うるさいなと少し思うくらいなのである。


「なんで、Inovexの名前の付いた記者が東堂社長を貶すような記事書いてるんですか!」 

真帆の後輩、桐山何某が言う。


うるさいな。真帆は少しだけそう思いながら問い返す。


「貶す?東堂社長を?」

 週経なら田中だろう。


そんな記事書くかなあ、そう思いながら真帆は週刊経済ジャーナルをパラパラとめくる。


田中の記事にはご丁寧に付箋がしてあるのですぐわかる、うるさいわりに丁寧な娘ね。


「別に貶してないじゃない。必要以上に肯定する方がおかしいでしょう?
Inovexの記者と名乗った人間が、これ見よがしに東堂社長を礼賛したらそれこそ問題よ。忖度しか無い報道になるわよ。」


「ですが!」

 玲奈は勢いよく息を吸い込むと、まるで舞台俳優のように身振りを交えて言い放つ。


 「東堂社長の御意志は、もっと大局的なものなのです!短絡的な解釈や、見当違いの批評で彼の革命の道を歪めるなど、あってはならないこと!」


「はいはい。」


「真帆さん、あなたはこの重要性を理解していません!社長の考えを正しく伝え、世間の雑音を整理することが、我々の使命ではありませんか?」

 桐山何某が真帆を指さして問う。


「そう思うなら、あなたがやればいいじゃない。」


玲奈は拳を握りしめ、誓うように言った。


「ええ、やりますとも!東堂社長のために!」


真帆はわずかに肩をすくめ、何某の熱意を受け流した。


「頑張ってね、桐山、、、さん」


玲奈の表情がピクリと引きつる。

「桐山玲奈、です!」


その場を去る玲奈の背中を見送りながら、真帆はやっぱりこの娘はうるさいな、と思う。







RePurge第2回放送、AI討論の導入


第2回放送では、ついにAI討論解析システムが本格的に稼働した。



「皆様こんばんは、浅沼蒼一です。本日のテーマはメディアに偏りはないのか?我々メディアに所属している立場の人間としては非常に厳しいテーマですね。」

 紫紺のスーツに身を包んだ浅沼が厳しい表情で視聴者に挨拶する。


「皆様、こんばんは、大崎若菜です。第2回目にしてこのテーマ、我々の本質に迫る議題です。」 

やんわりとした笑顔を作って大崎若菜が挨拶をする。


「そうですね、我々のボスは忖度を許してはくれませんね。
それではAIの解析を元に議論を始めていただきましょう。今日の論客はこの方々です。」 

浅沼の苦笑交じりの司会を引き継ぎ、若菜がゲストを紹介していく。

報道記者、各界の識者、理論派で鳴らすタレント、元新聞記者の作家など何れ一癖も二癖もある論客たちだ。



 「そして、テレビの前の視聴者の皆さん、皆さんのご意見も勿論、議論の一部です。忌憚ないご意見、番組SNSへお待ちしております。」


若菜の、その言葉を皮切りに番組が進行を始める。


これまでのメディアの報道傾向をAIが解析し、政治的・社会的なバイアスを数値化。放送開始と同時に、視聴者の目の前でこれまでの報道の「偏り」が浮き彫りになる。


例えば、ある新聞社の過去10年の報道を解析した結果、「政府寄りの報道割合が75%」「企業不祥事に対する批判記事が他紙の2倍」など、明確な数値が可視化される。


何よりも顕著な数値の揺らぎを示したのはいわゆる「報道しない自由」と呼ばれる件。

過去マスメディアが何かに忖度し、敢えて報道しなかったとされる案件だった。


およそ9割の案件についてAIはその報道しなかった事件、事象について何らかのバイアスがかかっていたと判断したのである。


このデータをもとに、ゲストたちの議論はいきなり白熱する。


「このデータが示すのは、本当に報道の偏りなのか? それとも、ただの編集方針の違いか?」


討論が進むにつれ、SNS上では 





【今までおかしいおかしいって思ってきたけどここまで露骨に数字で出されるとひくわー】 
【ついにメディアの偏向が証明された!】
【このAIの評価基準自体が偏っているのでは?】
【ってか論者偏ってね?】


といった意見が飛び交う。


一方、桐山玲奈は水面下でこの放送の方向性をコントロールしようとしていた。


「東堂社長の言葉が、視聴者に正しく届くようにしなくては。」


玲奈はAI解析の結果を東堂の理念に沿う形で解釈し、それを裏付ける論客を事前にブッキングしていたのだ。


結果として、東堂が主張してきた「メディアの中立性は幻想」という意見が、AIの数値とともに裏付けられる形となる。


しかし、番組内でも議論が加熱していく。


「AIの解析が示す通り、メディアの偏りは避けられない!」


「いや、それ自体がAIによる恣意的な分析では?」


「SNSでは「東堂の番組だから、このデータも仕組まれている」という声も出ていますが?」



玲奈は、東堂の言葉が響くように尽力してきたが、討論は予想以上に混乱していく。



第2回放送は、RePurgeの信頼性そのものすら問う回となり、視聴者を巻き込んだうねりは加速していく。



討論が過熱する中、SNSでは視聴者たちが独自にAIを活用し、番組の解析結果と比較し始めていた。





【俺もAIで調べてみた】
【RePurgeのAIとは違うデータが出たんだが?】
【どっちの解析が正しいの?】


RePurgeのAIが示した数値と、視聴者が個別に調べた結果の間に、わずかながらも違いが見られた。


すると、視聴者から浅沼に質問が届く。


「視聴者の解析と番組の解析に差があるのはなぜ?」


「結局、報道しない自由ってあったの? それともなかったの?」


司会席でモニターを確認していた浅沼は、視聴者の反応を一通り確認すると、一度ゆっくりと息をつき、落ち着いた声で語りかけた。


「いい質問ですね。今、視聴者の皆さんも独自にAIを使って検証されているようですが、番組の解析結果と一部異なる数値が出ているようです。

これはとても興味深い現象ですが、まず最初に大切なことを確認させてください。」


視聴者の注目が集まる。


「RePurgeのAIは、特定の意図を持ってデータを改ざんしたり、偏向した結論を出すように設計されているわけではありません。

我々は、できる限り公正にデータを解析し、事実に基づいた議論を行うことを目的としています。」


玲奈が息をのむ。彼女にとっても、この説明は重要だった。


「では、なぜ視聴者の解析と差が出るのか? それには、いくつかの理由があります。」


浅沼は、冷静にポイントを整理しながら説明を続けた。


「まず第一に、データの収集範囲の違いです。我々が使用したデータは、過去数十年にわたる主要なメディアの報道記録を基にしたものです。

対して、視聴者の皆さんが独自に解析したデータは、個人の収集した範囲に依存します。

そのため、どこに重きを置くかによって、解析結果が変わることは十分にあり得ます。」





【たしかに…俺の解析はここ3年のニュースだけだったわ】
【なんなら、解析して!しか頼んでないぞ】
【まずお前は豚に真珠という言葉をAIに教えてもらえ、な?】



「第二に、解析の手法の違いです。
我々のAIは、記事の文脈や表現、ポジティブ・ネガティブな単語の使用頻度、報道の回数、メディアごとの傾向など。

複数の要素を加味して分析を行っています。

一方、視聴者の皆さんの解析は、例えば「特定のキーワードが何回出たか」「ある出来事が報道された頻度」といった単純な方法を用いている場合もあるでしょう。

これが、結果のズレにつながる可能性があります。」



「そして最後に、統計的な揺らぎです。データ解析というのは、同じ方法を使っても、どの時点でデータを抽出するか、どの範囲のニュースを対象とするかで、結果にわずかな差が生じることがあります。
これは解析を行う上で避けられないものです。」





【なるほど、だから完全に一致しなくてもおかしくないわけか】
【そもそも俺たちがAIで検証できる時代になったのがすげえ】



「そしてもう一つ。「報道しない自由」はあったのか?」



視聴者の反応を確認しながら、浅沼はもう一つの質問にも答えた。





【おお、浅沼が答えるのか。】
【それだけでも凄くね?俺この問いに答えてるの見たことないんだが。】



「そして、「報道しない自由」があったのかどうか、という質問ですが、

結論から言えば、確かにありました。」





【認めた!】
【あうとおおおおお!】



浅沼の言葉に沸くSNS。



「AIの解析結果によれば、過去に意図的に報道されなかったと推測される案件が多数存在しました。

しかし、これは単に隠蔽されたという話ではなく、さまざまな理由が考えられます。」



「例えば、ある事件が報じられなかった理由として、

1. 単に重要度が低かったため(他のニュースの影に隠れた)

2. 法的な理由で報道できなかった(名誉毀損や報道規制など)

3. メディアの編集方針によるもの(意図的ではなく、判断の結果として報道されなかった) 

というケースもあるのです。」


「つまり、「報道しない自由」が行使されたこと自体は事実ですが、それがすべて意図的な隠蔽であるとは限らないということです。


と、いうのが今までの我々の建前です。」




「少なくとも私は経験しています。そして皆様の記憶にも新しいでしょう。国庫庁解体デモです。 」


それは数年前に起こった一万人規模の国民の国庫庁への反感から巻き起こったデモの件だった。



「私はあの時報道キャスターとして番組を持たせて頂いておりました。
今この場で私はあのデモの是非を論じるつもりはありません。

デモ自体は国民の皆様に与えられた正当な権利であり、その内容は何であれ尊重されるべきだと思います。


ただ問題なのは一万人もの方が自らの思いを届けたいと起こしたデモを報じない。

その正当な理由を私は当時も今も皆様にお伝えすることができません。」


「浅沼さん理由はともかくとしてなぜ報じなかったんですか?


どこからかの圧力があったんですか?」 


ゲストの一人が浅沼に問いかける、それは浅沼を非難するのではない。
なぜそうなったのかその理由を単純に問いかけるものだった。




「なにもないんですよ。」



 浅沼が答える。




「そんなわけないでしょう、あなたさっきは報道しない正当な理由が当時も無かった、そう言ったじゃないか。」


「ああ、いや、胡麻化すとか何処か誰かを庇ってるとかそう言うんじゃないんですよ。
そんなことする理由が無い。

本当にどっかから誰かから圧力がかかったとかじゃないんですよ。


強いて言うなら、そう、同調圧力?無言の強制力?そういった感じなんですよ。

我々全体が、それはウチだけじゃなくてね、この業界?全体をやんわりと包んでるんですよ。




「わかるよな」


って。」


ゲストの報道記者がああ、と理解した顔で呆ける。






【何言ってんだ?】
【こわっっ】
【忖度のできる我々ってか】



「少なくともあの時あのデモを報道しない理由なんて私にはなにも説明できなかった。

でもねそれと同じか、それよりも強く私にはあのデモを報道しないのが当たり前だったんですよ。



「わかってるから」」



スタジオの誰もが声を発することができない。


浅沼は疲れ切ったかのように見えるがそれでも正面のカメラをジッと見据えている。





【こんなこと言っていいのか】
【俺たちが知りたかったのって、こういうことなんじゃね?】
【報道が圧力とかじゃなくて空気で決まるって、めっちゃ怖いな】
【なんか、何と言っていいのかわからんのだが、嘘じゃないと思う。なんでとか聞かれても困るんだが。】
【聞かねえよ、俺もそうだ】


議論が混乱する中、大崎若菜は、一瞬だけ浅沼を見た。

そして、彼の覚悟を感じ取ると、静かにマイクを持ち、視聴者に向けて語りかけた。


「つまり、「報道しない自由」というのは、本当に何か大きな力が働いて決まるものではなくて、誰かが決めたわけでもないのに、報じられなくなることがあるということですよね?」


落ち着いた声だったが、その言葉には重みがある。


「だとしたら、私たちが今やるべきことは、「なぜ報じられなかったのか」を追及することではなく、「これからどう報道していくのか」を考えることなのではないでしょうか?」






【お?】
【若菜が喋った!】
【クララみたいに言うな。】
【たしかに、過去のことばかり掘り返しても意味ない】
【良いこと言ってんだから茶化すなよ。】
【うい】 


若菜の言葉に、議論が一瞬止まる。 視聴者も、「これからどうするか?」という視点に引き戻されていく。


玲奈は、セットの隅で腕を組んだまま、スタジオの空気を睨むように見つめていた。


「違う、こんなはずじゃない。」


彼女が事前に仕掛けた「東堂の言葉が響く構成」は、確かに機能していた筈だ。

AIの解析結果が「メディアの偏り」を証明し、それに合わせた論客を配置して議論を進める。

視聴者が「メディアの中立性なんて幻想だ」と納得し、東堂の思想を自然に受け入れる流れになるはずだった。


だが、すべてが計算通りに進んでいたはずの番組は、浅沼蒼一の発言で狂い始めた。


「少なくとも私は経験しています。そして皆様の記憶にも新しいでしょう。国庫庁解体デモです。」


その瞬間、玲奈の心臓が跳ねるように動いた。


「何を言い出しているの、この人!?」


視聴者のリアクションも一変した。SNSの流れが、「メディアの偏り」から「なぜデモは報じられなかったのか」という話に切り替わっていくのが、リアルタイムでわかる。


視聴者たちは今やRePurgeのAIが示す事実ではなく、浅沼蒼一という一人の報道キャスターの告白に注目し始めていた。


玲奈の計画にはなかった視点だ。



「わかるよな?」



スタジオに響いた浅沼の声は、彼が何かを守る気がないことを示していた。


彼は、すべてをぶちまけるつもりだ。


玲奈の指先が震えた。


「やばい、これ本当にヤバい。」


ただでさえ、RePurgeは既存メディアから睨まれている。
番組の影響力が増せば、外部からの圧力も強まる。

そこに加えて、現役キャスターの浅沼蒼一が「報道業界の暗黙の了解」を公然と暴露したとなれば、RePurgeはもはや一線を超えたと判断される可能性がある。


これはただの討論番組ではない。メディア全体の秩序を揺るがす爆弾になってしまう。


玲奈は、混乱する頭で必死に考える。


「どうする? このまま放置すれば、番組がただの暴露番組として見られてしまう!」


 そんなのは東堂社長の目指す改革とは違う。ただのゴシップ番組など東堂社長の崇高な理念から最も外れた下種な存在だ。 ダメだ、そんなのはダメだ、許せない。玲奈は焦る。


彼女は、何か手を打たなければならない。


その時


「つまり、報道しない自由というのは、本当に何か大きな力が働いて決まるものではなくて、誰かが決めたわけでもないのに、報じられなくなることがあるということですよね?」


玲奈は、息を呑んだ。


大崎若菜。


彼女が、静かに、しかしはっきりと、番組の方向を未来へと引き戻したのがわかった。


「この女。」


それまで玲奈にとって、大崎若菜は地味なキャスター、でしかなかった。


浅沼蒼一のような危険な発言をするわけでもなく、東堂の理念に心酔しているわけでもない。

ただのモブだと、浅沼の添え物だと思っていた。


だが今、この混乱の中で彼女は次の議論へ繋げる役割を果たした。


SNSの反応も変わりつつある。





【そうだな、過去ばかり責めても仕方ない】
【で、俺たちはこれからどうすればいい?】
【RePurgeが何を示してくれるのか、もっと知りたい】


玲奈の指先から、ふっと力が抜けた。


「大崎若菜、これは、想定外の救世主かもしれない」


彼女がいなければ、この番組はただの爆弾で終わっていたかもしれない。


玲奈は、今後の戦略を練り直す必要があると悟った。


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