女装と復讐は街の華

筆鼬

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女装と復讐 -発起編-

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僕は、渡されたシルク生地の薄紫色のシャツを着てみた。
シャツ自体は腰部が少し細くなってて、かなりスリムで丁度いいんだけど…裾丈がやや短いように思う…。


『ほら。こっちに来て』


その薄紫色のシルクのシャツを着た僕を、アンナさんは手招きして呼ぶ。


『あ…はい』


アンナさんは僕の着たシャツのボタンに手を掛けた…。


『シャツのボタンは全部留めなくてもいいの。上は2つ外して。下も1つ…うん。こんな感じ』


シャツの裾部の開いた重ね目からチラチラと、キラキラ輝くベルトの大きなバックルと、僕のおへそが見えててスースーする。
このジーパンもまた、股上が結構浅い…。


『よし…と。やっと完成ね』


ただ、残念なことに…この部屋には全身を映せる鏡がない。
あっ、確か…向こうの店内には、壁に貼られた大きな鏡があったはず…。


『今日は…靴は無しね。あなたの足のサイズが判らなかったから。裸足で行きましょう』


アンナさんが急ぎ足で扉へと向かう。そして、ちょっとだけ開けて、顔を覗かせる。


『みんな、お待たせ。凄い大変身よ!』


扉を開放し、アンナさんは僕を手招く。僕は皆の待つ店内へ一歩出た…。






『お、お前…マジで?本当にさっきの…!?』


さっきから一番目立ってた、カッコいいお兄系スタイルの人に、僕は黙って頷き応えた。
すると…さっきの詩織って女の子が寄ってきて、ぐいっと僕の顔を覗き込んだ。


『いやいやいや…私もマジで信じらんない…。こんなに間近で見てるのに…。ほんと普通に…可愛い女の子だもん』

『でも本当に彼よ。詩織。本当に可愛いでしょ?…うふふ』


僕は白い大理石調のタイル床の上をペタペタと足音を鳴らしながら、鏡の貼ってある壁の前へと移動し、真っ直ぐに立った。

初めて見る、僕の完全な女装姿…。
…本当に綺麗な脚…太ももなんか《細もも》だし…心為しか脚が長く見える。
バックルとヘソ…開いたシャツの胸元…で、ウィッグと…メイク。

あ…このウィッグの髪型…どこかで見…!
僕はサッと、詩織って女の子を見た。彼女の髪型…今の僕のウィッグと…そっくりだ。


『それにしても…マジで凄ぇ。これが男とは到底思えねぇ…』


そのカッコいいお兄さん…突然、変なことを言う…。


『…男だと解ってんのに…その開いたシャツの胸元に…視線が行っちまうぜ…畜生』

『やだー。アキラくんったら、やっぱエッチー!きゃははは』

『ばっ、ばか野郎!仕方ねぇだろ!』


……………あ、あの……えぇ…。





















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