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女装と復讐 -発起編-
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僕は特別客室のあの椅子に座った。
あとはアンナさんに任せるのみ。安心安心。
『はい。メイクアップ終了。あー…久しぶりに信吾くんのメイクができて…スッキリ。気持ちいい』
『……。』
どうやら、僕のメイクはおおよそ15分程度で済むらしい…って早っ。
続けて、ネットを被せた僕の頭に、赤栗色の長い髪のウィッグをすっぽりと被せて、髪をといて終了。
ようやく目の前の鏡に映る、完璧な女の子の顔をじっと見る…。
そのぱっちりした、少し寂しげな目と…光沢ある艶やかな唇に…目が釘付けにな…!
どど、どうしよう!?久しぶりに心臓が…可愛い!ドキドキドキドキ…。
僕の横にいたアンナさんは、そんな僕の様子を見てて…僕に背を向けて声を殺して笑ってた…。
『今日のウィッグは、智晴さんにお願いして作ってもらったの…もちろん《借り物》だけど』
そう言ったあと、耳当て付きのニット帽を、僕の頭に深くぐいっと被せた。
『そして…ね。長い後ろ髪を…こうやって両手で掻き分けながら、肩から回して…胸元に下せば…ほら。可愛い女の子が完成』
『でもアンナさん、耳当て付きニット帽って…まだ早くないですか…?』
だって…今はまだ11月の第1週。
耳が冷たくなるほど、寒いなんてほどでは…。
『いいの。あなたはもの凄く可愛い女の子なんだから。許される特権よ』
い…意味がよく理解できない…。
『詩織、信吾くんの用意がで…』
特別客室から店内へと出た。
『アンナさん、お客さま…』
既に出勤していた店員のお姉さん2人が、お客さま2人の女性の髪をカットしていた。
『あ、おはようございます。篠崎店長』
『あら!…おはよう。美佳ちゃん、尚美ちゃん…ごめんね』
…僕と詩織は、先に美容院から出された。
アンナさんは店員の2人に『私はこれから外せない予定があるから。ちょっと出掛けるわね』と説明するために、遅れて美容院から出てくるらしい。
仕方なく、僕ら2人は階段を下りて、駐車場の前でぶらぶらしてた。
『それにしても、あなたの女の子姿って…ほーんとに可愛いねー』
『あ、ありがと』
『……卑怯。ズルい』
…は?
『てかさ…それ、私の私服なんだから…汚さないでよね』
『あ…うん。気を付けます…』
詩織がジロジロと、僕の脚を舐めるように見る…。
『黒スト穿くと、より一層わかるね。あなたの脚、男の子なのにすっごく細くて、綺麗…羨ましいなー』
『い、いやぁ…そんな』
『………宝の持ち腐れ』
……えっ!?
『な、なんか…今言った…?』
『ううん。別にー。私なーんにも言ってないよー』
…と、詩織は言ってますけど…。
あの…なんか、会話の合間合間に僕…言われてるような気が…。
これって、僕の気のせい…ですかね…?
『あと…先にあなたにハッキリと、言っておかなきゃならない事があるんだけど…』
『……?』
あとはアンナさんに任せるのみ。安心安心。
『はい。メイクアップ終了。あー…久しぶりに信吾くんのメイクができて…スッキリ。気持ちいい』
『……。』
どうやら、僕のメイクはおおよそ15分程度で済むらしい…って早っ。
続けて、ネットを被せた僕の頭に、赤栗色の長い髪のウィッグをすっぽりと被せて、髪をといて終了。
ようやく目の前の鏡に映る、完璧な女の子の顔をじっと見る…。
そのぱっちりした、少し寂しげな目と…光沢ある艶やかな唇に…目が釘付けにな…!
どど、どうしよう!?久しぶりに心臓が…可愛い!ドキドキドキドキ…。
僕の横にいたアンナさんは、そんな僕の様子を見てて…僕に背を向けて声を殺して笑ってた…。
『今日のウィッグは、智晴さんにお願いして作ってもらったの…もちろん《借り物》だけど』
そう言ったあと、耳当て付きのニット帽を、僕の頭に深くぐいっと被せた。
『そして…ね。長い後ろ髪を…こうやって両手で掻き分けながら、肩から回して…胸元に下せば…ほら。可愛い女の子が完成』
『でもアンナさん、耳当て付きニット帽って…まだ早くないですか…?』
だって…今はまだ11月の第1週。
耳が冷たくなるほど、寒いなんてほどでは…。
『いいの。あなたはもの凄く可愛い女の子なんだから。許される特権よ』
い…意味がよく理解できない…。
『詩織、信吾くんの用意がで…』
特別客室から店内へと出た。
『アンナさん、お客さま…』
既に出勤していた店員のお姉さん2人が、お客さま2人の女性の髪をカットしていた。
『あ、おはようございます。篠崎店長』
『あら!…おはよう。美佳ちゃん、尚美ちゃん…ごめんね』
…僕と詩織は、先に美容院から出された。
アンナさんは店員の2人に『私はこれから外せない予定があるから。ちょっと出掛けるわね』と説明するために、遅れて美容院から出てくるらしい。
仕方なく、僕ら2人は階段を下りて、駐車場の前でぶらぶらしてた。
『それにしても、あなたの女の子姿って…ほーんとに可愛いねー』
『あ、ありがと』
『……卑怯。ズルい』
…は?
『てかさ…それ、私の私服なんだから…汚さないでよね』
『あ…うん。気を付けます…』
詩織がジロジロと、僕の脚を舐めるように見る…。
『黒スト穿くと、より一層わかるね。あなたの脚、男の子なのにすっごく細くて、綺麗…羨ましいなー』
『い、いやぁ…そんな』
『………宝の持ち腐れ』
……えっ!?
『な、なんか…今言った…?』
『ううん。別にー。私なーんにも言ってないよー』
…と、詩織は言ってますけど…。
あの…なんか、会話の合間合間に僕…言われてるような気が…。
これって、僕の気のせい…ですかね…?
『あと…先にあなたにハッキリと、言っておかなきゃならない事があるんだけど…』
『……?』
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