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女装と復讐 -躍動編-
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ふと我に返り僕は時計を見た。
7時を少し過ぎたし、そろそろお味噌汁を温めて朝食を済ませ、大学へ行く準備をしようか。
…宮端学院大学に着き、大受講室へと入った僕は、適当な席に座って、朝の一呼吸…はぁ。
自分自身を…落ち着かせる。
『岩塚ぁー!』
ひッ!!…あの声は…。
恐る恐る振り向くと…うわぁ…やっぱり。
樋口絵里佳が僕の背後に…。
…そして僕の隣に来て、ドカッと荒っぽく座った。
『お前なー、最近サボってるだろぉ!』
『えっ?…サボってる…?』
…何のこと?
大学は今のところ、まだ皆勤中だし…レポートの提出も一度も遅らせたことないし…え?
他にサボることって…んー?思い付かない…。
『岩塚ぁ、ほんとに解んないのかぁ?馬鹿か!お前はー!』
『あの…馬鹿か…って言われても…』
樋口…無邪気で愛くるしいニコニコ笑顔。
それに違和感あるキツい言いぐさ…。
てゆうか、黙ってれば間違いなく、学園内で一番可愛いのに…。
『…最近なぁ、瀬ヶ池で遊んでても全然聞かないんだよぉ!お前の!メダカの噂!』
あー。僕は《金魚》が忙しくて、声掛けなんかもうやってない。
だから《メダカ》の話題は、確かにあの街から消え掛けてる。
『何やってんだよぉ!この怠け者めがぁ!』
…怠け者めがぁ…って…。
『…だって、樋口…さんと斎藤が《宮学の恥晒しだから、もう瀬ヶ池には行くな》って言っ…』
『うるさいよ!この馬鹿ぁ!文句言うなぁ!』
…今日も、めちゃくちゃ言いたい放題…。
樋口は羽織っている淡いピンクのトレンチコートのポケットから、自分のiPhoneを取り出した。
『私…お前に聞きたいことがあるの』
『?』
打って変わって急に大人しくなって、iPhoneの画面を僕の面前に突き付けた…げっ!!
『お前…あれだけ瀬ヶ池に行ってたんだからぁ…この子、一回ぐらい見たことあるでしょ?』
『あの…この子は…?』
…僕は知らないフリをした…。
『…この子は…お前の消え掛かった噂と入れ替わるように、最近瀬ヶ池で噂になってる子…』
僕はスマホの待ち受けに設定された《噂の子》から、視線を逸らして樋口の顔をちらりと見た…。
『…き、金魚…姫さま…って子なのぉ…』
は?
金魚姫さま?…って何!?
…ひめ…姫?
しかも樋口…少しもじもじしながら、頬が…紅くなってるし…?
…!!
ま、まさか…!?
僕はついつい…樋口のピンク色の小さなうるうる唇を…また、じっと確認してしまった…。
『ちょ…こらぁ!!』
『痛ッ!』
僕のおでこは、樋口の掌で強く打ち叩かれた…。
7時を少し過ぎたし、そろそろお味噌汁を温めて朝食を済ませ、大学へ行く準備をしようか。
…宮端学院大学に着き、大受講室へと入った僕は、適当な席に座って、朝の一呼吸…はぁ。
自分自身を…落ち着かせる。
『岩塚ぁー!』
ひッ!!…あの声は…。
恐る恐る振り向くと…うわぁ…やっぱり。
樋口絵里佳が僕の背後に…。
…そして僕の隣に来て、ドカッと荒っぽく座った。
『お前なー、最近サボってるだろぉ!』
『えっ?…サボってる…?』
…何のこと?
大学は今のところ、まだ皆勤中だし…レポートの提出も一度も遅らせたことないし…え?
他にサボることって…んー?思い付かない…。
『岩塚ぁ、ほんとに解んないのかぁ?馬鹿か!お前はー!』
『あの…馬鹿か…って言われても…』
樋口…無邪気で愛くるしいニコニコ笑顔。
それに違和感あるキツい言いぐさ…。
てゆうか、黙ってれば間違いなく、学園内で一番可愛いのに…。
『…最近なぁ、瀬ヶ池で遊んでても全然聞かないんだよぉ!お前の!メダカの噂!』
あー。僕は《金魚》が忙しくて、声掛けなんかもうやってない。
だから《メダカ》の話題は、確かにあの街から消え掛けてる。
『何やってんだよぉ!この怠け者めがぁ!』
…怠け者めがぁ…って…。
『…だって、樋口…さんと斎藤が《宮学の恥晒しだから、もう瀬ヶ池には行くな》って言っ…』
『うるさいよ!この馬鹿ぁ!文句言うなぁ!』
…今日も、めちゃくちゃ言いたい放題…。
樋口は羽織っている淡いピンクのトレンチコートのポケットから、自分のiPhoneを取り出した。
『私…お前に聞きたいことがあるの』
『?』
打って変わって急に大人しくなって、iPhoneの画面を僕の面前に突き付けた…げっ!!
『お前…あれだけ瀬ヶ池に行ってたんだからぁ…この子、一回ぐらい見たことあるでしょ?』
『あの…この子は…?』
…僕は知らないフリをした…。
『…この子は…お前の消え掛かった噂と入れ替わるように、最近瀬ヶ池で噂になってる子…』
僕はスマホの待ち受けに設定された《噂の子》から、視線を逸らして樋口の顔をちらりと見た…。
『…き、金魚…姫さま…って子なのぉ…』
は?
金魚姫さま?…って何!?
…ひめ…姫?
しかも樋口…少しもじもじしながら、頬が…紅くなってるし…?
…!!
ま、まさか…!?
僕はついつい…樋口のピンク色の小さなうるうる唇を…また、じっと確認してしまった…。
『ちょ…こらぁ!!』
『痛ッ!』
僕のおでこは、樋口の掌で強く打ち叩かれた…。
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